透明な気圏の中から

日々の生活の中で感じたこと、好きな作家についての思いなどを書いてみたいと思います。

北海道立図書館から絵本を借りる

2020-09-24 21:39:45 | 日記

晴れ。最低気温13.1℃、最高気温22.5℃。

『ヘンリー・ブラウンの誕生日』の絵本を借りてきました。

 主人公のヘンリーは愛する家族とある日突然暴力的に引き裂かれ、打ちひしがれます。

 その絶望の中から、逃亡する決意をし、怪しまれないように自ら手を硫酸で溶かして工場を休み、身体がやっと入るほどの荷箱に身を潜め、荷物として運ばれることに。自由を得るため、バーモンド州リッチモンドから奴隷制のないフィラデルフィラまで、27時間。その間、トイレに行けず、頭が下になっても、じっと耐え忍ぶのみ。持ち物は空気穴をあける小さな道具とわずかな水と2、3個のビスケット。

 心ある人たちの手を借りて、彼は「自分を小包」にして自由の地へ辿り着くことができたのでした。

 淡々と綴られている事柄があまりに重く、見合う言葉がまったく見つからないままです。

コメント
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