「境界に生きた心子」

境界性パーソナリティ障害の彼女と過ごした千変万化の日々を綴った、ノンフィクションのラブストーリー[星和書店・刊]

TBSに 検証委員会(BPO)が 見解を

2007年08月14日 00時13分57秒 | 「世界仰天ニュース」でBPD誤報
 
( http://blogs.yahoo.co.jp/geg07531/49438775.html からの続き)

 「放送倫理・番組向上機構 (BPO)」 の 放送倫理検証委員会が、

 TBSの 「みのもんたの 朝ズバッ!」 に見解を出しました。

 「朝ズバッ!」 は1月の放送で、

 不二家が 賞味期限切れのチョコレートを 再利用していたと報じ、

 みのもんたは 「不二家は廃業してもらいたい」 と言い放ちました。

 不二家が 期限切れ材料の使用問題で、世間の批判を 浴びていたときのことです。

 しかし 不二家はTBSに 事実ではないと抗議、

 「朝ズバッ!」 は4月に、「誤解を招きかねない 表現があった」として

 訂正・謝罪の放送をしました。

 TBSが取材したという 不二家の元従業員の証言は、

 実は別の人からの 又聞きだったというのです。

 他にも いい加減な取材がいくつか 明らかにされました。

 けれども、番組で みのもんたから 詫びの言葉はありませんでした。

 検証委員会は、証言の捏造はなく、訂正放送で 視聴者の誤解は解けたとしながらも、

 番組の取材や 演出方法に 「放送倫理上 見逃すことができない 落ち度があった」

 と指摘したのです。

 ただし、第三者調査機関の設置 などの勧告はせず、見解表明に留めました。

 これに対して 朝日新聞の社説では、BPOは勧告に踏み切るべきで、

 TBSは検証番組を作って 説明責任を果たすべきだ と主張しています。

 
 日テレ 「ザ!世界仰天ニュース」 の場合と 比べるとどうでしょう? 

 不正確な情報で 視聴者に与えた誤解の大きさ、

 不二家とボーダー関係者に与えた 被害の深刻さは、

 単純に比べられる ものではありませんが、

 TBSが 謝罪放送した後も、検証委員会によって 調査され、

 「倫理上問題があった」 と指摘されたのに対して、

 今回の日テレは あの短い “謝罪” だけで 済まされるのでしょうか? 

 確かに 不二家問題のほうが 大々的に世間を騒がせており、

 社会的影響は 大きかったかもしれません。

 それに比べて ボーダーの問題はマイナーで、人々の関心は 小さいかもしれません。

 不二家は 世間から叩かれているときに、

 TBSの誤報によって 一層のダメージを受け、再建が困難になり、

 さらに多数の 従業員が解雇されることに なっていたかもしれません。

 かたや、今 ボーダーの人は 日テレの番組によって、

 今まで以上に 隠れるようにしなければならず、

 就職活動にも 影響を受けているといいます。

 比較は難しいとはいえ、「ザ!世界仰天ニュース」 とTBSは、

 これで全部 終わらせ 安穏としていいのでしょうか? 
 

 それにしても、番組で明らかに 誤解を巻き起こしても、

 「誤解を “招きかねない” 表現があった」 と “謝罪” するのは、

 放送界のお決まりなのか……?
 

[PS]
 日テレには 訂正番組制作を打診する メールを出してあります。
 
(続く)
http://blogs.yahoo.co.jp/geg07531/49594644.html
http://blogs.yahoo.co.jp/geg07531/49988860.html
 
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「ザ! 世界仰天ニュース」 の“謝罪” (2)

2007年08月09日 22時52分15秒 | 「世界仰天ニュース」でBPD誤報
 
( http://blogs.yahoo.co.jp/geg07531/49419181.html からの続き)

 日テレの謝罪の中で、

 「その女性が 境界性人格障害の可能性があると 放送しました。」

 という言葉がありましたが、

 ボーダーと 断定していたのではないだろうか、という疑いがありました。

 きのうのヤフーブログの記事に コメントを付けてくれた人のお陰で、

 やはり 断定的に表現していた ということが分かりました。

 番組のナレーションで、「彼女に下された 病名は………」

 と言ったあと、視聴者の興味を 引き付けるような間があり、

 特に強調するように 「境界性人格障害」と、字幕と共に 表現されていたそうです。

 コメントを書いてくれた人は ドキドキして、はっきりと 記憶しているそうです。

 番組では 「女性は境界性人格障害の 可能性がある」 ではなく、

 断言する言葉で 構成していたことになります。

 その非を 認めていないわけで、充分な謝罪を したとは言えません。

 番組で ボーダーに対して刻み込まれた 印象は容易には消えず、

 誤解や偏見を解消するには、

 やはり 新たな番組の制作が なければならないのだろうと思います。
 
(続く)
http://blogs.yahoo.co.jp/geg07531/49509253.html
 
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「ザ! 世界仰天ニュース」 の“謝罪” (1)

2007年08月08日 23時09分55秒 | 「世界仰天ニュース」でBPD誤報
 
( http://blogs.yahoo.co.jp/geg07531/49413922.html からの続き)

 先ほど、「ザ!世界仰天ニュース」 の番組で、

 謝罪と言われるものが 放送されました。

 今朝の朝日新聞には、「出演者が謝罪する」 と書いてあったので、

 進行役の 笑福亭鶴瓶や中居正広が 出てくるのかと思ったら

(いつ収録したんだろうと 不思議に思っていたのですが)、

 アナウンサーが 画面に映されて、

 公式サイトにアップされたのと同じ、おざなりの文面を 読み上げただけでした。

 以下のようなものです。

「8月1日のこの番組の中で、オーストラリアの女性が 殺人を犯した事件を 紹介した際、

 その女性が 境界性人格障害の可能性がある と放送しました。

 しかし、紹介したケースは 極めて例外的なもので、

 この障害に対して 誤解を招きかねないものでした。

 関係者の方々に ご迷惑をおかけいたしました。

 謹んでお詫び申し上げます。」

 日テレが番組内で 謝罪することを決断し、

 謝罪予定が 新聞報道までされるのは 画期的なことだと思っていたら、

 余りにも 肩すかしを喰わされる内容でした。

(まあ 新聞を見るまでは、テロップが流れればいいところか と思っていたので、

 それに比べれば マシですが。)

 僕は先週の 実際の放送は見ておらず、

 「ザ!世界仰天ニュース」 のWebページを 読んだだけなので、

 細かい点を 確認できないのですが、

 どなたか 正確な記録を 取っている方がいらしたら、

 ぜひ 教えていただきたいと思います。
 

>境界性人格障害の可能性がある と放送しました

 番組のWebページでは 削除される前に、

 ドクターが女性を 境界性人格障害と診断し、

 境界性人格障害の説明を していたと思います。

(これも 削除されてしまったので、詳細を確認できません。

 削除も 日テレの責任逃れの 画策のひとつでしょうか。)

 それともドクターが、

 「境界性人格障害の可能性がある」 と 言ったというのでしょうか? 

 しかし いずれにしても、スタジオで出演者に

 境界性人格障害の診断項目が いくつ当てはまるか、

 などということを やっていたようなので

(これもネット上の書き込みから 推定することなのですが)、

 視聴者の印象としては、犯人は境界性人格障害と

 決定的に結びつけてしまう のではないでしょうか。

>紹介したケースは 極めて例外的なもので

 自分の赤ん坊を 殺そうとしたり、夫を猟奇的に殺害するのは、

 ボーダーとは関係がありません。

 例外というより、別物です。

>この障害に対して 誤解を招きかねないものでした。

 「招きかねない」 ではなく、現実に 甚だしい誤解が生じています。

 こんな “謝罪” で誤解が解け、ボーダーの方が 救われるはずがありません。

 ボーダーの人たちは 相変わらず、番組による偏見に 晒されています。

 それを回復するには、ボーダーを正しく理解する 番組制作が必要でしょう。

 ボーダーの方たちが 受けた被害に対して、

 “謝罪” は全く 見合うものではないと思います。

(事実、もう早 僕の所へ そういうコメントが複数 届いています。)

 それを局に 訴えることはできますが、

 先週の番組の具体的内容を 指摘するには、やはり 実際の記録が必要です。

 ご存じの方がいらしたら、

 是非とも 情報を提供してくださるよう お願いいたします。m(_ _)m 
 
(続く)
http://blogs.yahoo.co.jp/geg07531/49438775.html
 
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日テレ 「ザ! 世界仰天ニュース」 で謝罪予定

2007年08月08日 19時02分33秒 | 「世界仰天ニュース」でBPD誤報
 
( http://blogs.yahoo.co.jp/geg07531/49394438.html からの続き)

 いま出先から帰ってきたので 書き込みが遅くなりましたが、

 「ザ! 世界仰天ニュース」 本日の放送の最後で 出演者が謝罪する、

 という記事が 今日の朝日新聞朝刊に載っていました。

 先週の番組直後から 患者や家族から抗議が殺到し、それに応えてのものですが、

 しっかりと見届けましょう。

 でも、即座に番組内で 謝罪するという対応は、予想以上のものでした。

 放送倫理が重要視され、局も無責任を通せない時代になった ということでしょうか。

 
 きのうの日記に、上戸彩らに手紙を送る と書きましたが、

 出す寸前に 上記の新聞を見たので、

 手紙の一部を書き換えて 出してみうと思います。 (^^;)

(続く)
http://blogs.yahoo.co.jp/geg07531/49419181.html
 
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上戸彩らに 「ザ! 世界仰天ニュース」 の要望書を

2007年08月07日 19時26分55秒 | 「世界仰天ニュース」でBPD誤報
 
( http://blogs.yahoo.co.jp/geg07531/49351502.html からの続き)

 「ザ! 世界仰天ニュース」 に出演した、笑福亭鶴瓶,中居正広,上戸彩に、

 日テレへの要望書と 同じような内容の手紙を、

 拙著を同封して 明日発送します。

 彼らに メディアを通して、

 境界性人格障害に対する 誤解を正すメッセージを 発信して欲しいということ,

 そして、番組進行役の 笑福亭鶴瓶,中居正広には それに加えて、

 同番組で 前回放送内容の訂正と、新たな ボーダーの番組制作を

 プロデューサーに求めること,

 以上をお願いします。

 どれだけ実行に結びつくか 分かりませんが、立場に縛られる 制作者よりも、

 彼らの良識的なセンスに 期待したいです。

 せめて 自分のブログにでも 書いてもらえれば、

 少しは影響が あるかもしれません。

 今回のできごとが、災い転じて福と なればいいのですが。

 
 ところで実は、「境界に生きた心子」 をドラマにするとしたら、

 主演を 上戸彩にやってもらえないかと、前々から考えていました。

(菊池凛子が 「バベル」 で アカデミー助演女優賞候補になったときは、

 菊池凛子もいいと 考えたのですが、

 映画を見たら 身長がちょっと高すぎました。 (^^;))

 このことは 上戸彩への手紙にも 書きましたが、

 上戸彩が ボーダーの番組に出演したのも 意味ある 巡り合わせかもしれませんし、

 万万が一 主演が実現でもしたら 正に夢のようですね。 (^^;)
 

 また、もし 先日の要望書に 日テレから何の反応もない場合、

 「放送倫理・番組向上機構 (BPO) 」に 申立をすることも考えています。
 
(続く)
http://blogs.yahoo.co.jp/geg07531/49419181.html
 
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「世界仰天ニュース」に要望書

2007年08月05日 18時14分33秒 | 「世界仰天ニュース」でBPD誤報
 
( http://blogs.yahoo.co.jp/geg07531/49332360.html からの続き)

 日本テレビ「ザ!世界仰天ニュース」に宛てて、意見書(要望書)を拙著と共に送りました。
 昨日までの記事に書いた内容と重複するのですが、こちらの訴えが伝わるように書き方を変えました。参考までに。

 これが通る可能性は低いと思いますが、もし何かのきっかけになったらと願望を込めて……。

-------------------------------------

                           8月4日
日本テレビ 「ザ!世界仰天ニュース」 御中
                                稲本 雅之
拝啓
 初めまして。稲本雅之と申します。どうぞよろしくお願い申し上げます。
 境界性人格障害の女性と過ごした日々の実体験を、同封の拙著「境界に生きた心子」(新風舎)として綴りました。

 さて、8月1日の「ザ!世界仰天ニュース」で、境界性人格障害の話をやっていたことを知人が教えてくれ、番組のWebページを拝見いたしました。TVでボーダーをこれだけ前面に出して取り上げた例は珍しいでしょう。しかし、すでに多くの抗議や意見が寄せられていると思いますが、ボーダー本人の方や関わる者にとっては、残念ながら極めて遺憾な内容でした。解離性同一性障害(多重人格)の初期の扱われ方がそうであったように、ボーダーが犯罪と結びつけられてしまっているのは非常に不幸なことです。

 番組の趣旨があくまで“女の凶悪事件”の紹介であって、取材した女性がたまたま境界性人格障害の診断を受けていたということだったのでしょうか(この女性なら他の診断名もあるのではないかと思いますが)。でも見る側としては、境界性人格障害という恐ろしい病気があるとインプットされてしまうでしょう(スタジオ出演者にボーダー診断基準がいくつ当てはまるか、というコーナーもやっていますし。)

 数年前の性同一性障害の報道に関しては、初めて性別再判定手術(性転換術)を行なった埼玉医大の原科教授が、興味本位で報道しないよう最初の記者会見で要請をしたので、好意的に紹介される幸運なスタートを切りました。苦しんでいる当事者をさらに苦しめることがないよう、正当な情報を提供することがマスコミにはできるはずだと思います。是非ともそれを強く期待しております。

 「あるある大辞典」の問題も記憶に新しく、「放送倫理・番組向上機構(BPO)」も組織され、放送倫理が問われている昨今です。(「BPO」と「BPD」〈Borderline PersonalityDisorder 〉が似ているのも、何かの因縁でしょうか。)マスコミの役割は視聴者に偏見を植えつけることではなく、世の無理解を是正することでしょう。ボーダーは極めて誤解されやすいものであるからこそ、内実を正しく理解されるよう報道する責任が、マスコミには課せられているのではないかと思います。

 現在、「ザ!世界仰天ニュース」のWebページから「境界性人格障害」の表記は削除されていますが、TVで放送された影響は残されたままです。番組で「周囲の支えが必要」という医師の言葉は紹介していたものの、結果的に視聴者が受けた印象はボーダーに対するネガティブなものばかりです(後述)。治療もあまり期待できないと述べられていましたが、現在欧米では「弁証法的行動療法」というとても有効な治療法が行なわれており、日本にも紹介されています。ボーダーは今や、決して治らない障害ではありません。

 番組に登場した女性の殺人行為は全くボーダーの特徴ではなく、視聴者に深刻な誤解を与えています。ミクシィやブログを検索すると、視聴者の感想などが多々ヒットします。多くが当事者の人たちの怒りや嘆き,不快感の書き込みでした。彼らは必死で病と闘い、自分を治したいと思い、自分自身が激しい感情の奔流に最も苦しみ、周りの人を傷つけてしまったことへの悔恨の情に苛まれています。

 書き込みの中には、番組を見て悲しくてリストカットをしそうになった、という人もいました。実際に切ってしまった人もいるのではないかと思います。そしてさらに、最悪の行為に繋がってしまうかも知れない人も……? 彼らはこの上なく傷つきやすいのです。このように悲惨な結果を招きかねないということを、番組制作の際に少しでも考えていただけたでしょうか? 

 「境界性人格障害って、こえ~~!」という類の書き込みも多数あります。このような状況で、ボーダーの人がその診断名を知られてしまったらどうなるでしょう。著しい誤認と差別を受けることになり、ますます人に言えなくなってしまったと、ボーダーの人たちは嘆いています。現在就職活動中のボーダーの方は、履歴書を見る人が見れば病歴が分かってしまうので、絶望的になったとも言っています。

 また、自分にボーダー的な傾向があると感じていた人が、番組を見て自分の行く末を恐れ、不必要に不安に駆られたり。奥さんが旦那さんから突然、「お前、境界性人格障害だろう?」と言われ、本で調べたら自分に当てはまるので、傷つき心を痛めたり。

 このような事態が、マスコミによって誤解や偏見が広められていく、ということではないでしょうか。境界性人格障害というものが理解できたというような、肯定的な書き込みは当たりませんでした。

 上記のように“被害”を受けた方々や、これからの生活にも支障をきたす方々がいらっしゃいます。それを回復するためには、同じ番組の中で今回の放送内容の訂正をし、誤解を正すための新しい番組を作っていただければと願うものです。同封の拙著を是非ご覧いただき、ボーダーの本当の姿,彼女や彼らの魅力と苦しみを、どうかご理解いただきたいと心からお願い申し上げます。今回のできごとが災い転じて福となり、境界性人格障害が人々に正しく知られるきっかけとなることを願っています。(拙著のドラマ化の企画なども考えております。)

 末筆ながら、貴社と番組のさらなるご発展をお祈り申し上げます。
                                   敬具

----------------------------------

(続く)
http://blogs.yahoo.co.jp/geg07531/49394438.html
 
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「ザ! 世界仰天ニュース」で 境界性人格障害を (3)

2007年08月04日 15時19分19秒 | 「世界仰天ニュース」でBPD誤報
 
( http://blogs.yahoo.co.jp/geg07531/49321767.html からの続き)

 一昨日も紹介した 番組のWebページですが、

 現在 このページから 「境界性人格障害」 の表記が なくなっています。

http://www.ntv.co.jp/gyoten/oa/070801/01.html

 番組に対する 多くの抗議を受け、

 女性を境界性人格障害と診断した ドクターの言葉の部分が 削除されたようです。

 「周りの支えが必要」 「トラウマが原因」 などの記述も、まとめて消されています。

 また 公式サイトに、

 「紹介したケースは 例外的なもので、境界性人格障害の 誤解を招きかねず、

 関係者にご迷惑をかけた」 という旨のコメントが 載せられたようです。

 謝罪の言葉はありません。

 ところが、これは IEで簡単にブロックされる ポップアップだそうで、

 普通の人には見られない ということなのです。

 いま 日テレのページを見る限りでは、

 猟奇的殺人を犯した女性と 境界性人格障害は 結びつけられてはいません。

 しかし、すでに放映してしまったものは 消えません。

 番組では スタジオ出演者に、ボーダーの診断基準9項目のうち 幾つに当てはまるか、

 などというコーナーを やっているのですし。

 その場凌ぎの 小細工をするのではなく、同じ番組の中で 謝罪,訂正をし、

 さらに 誤解を正すための 新しい番組を放送しなければ、

 すでにばらまかれた 悪影響は残されたままです。

 でも恐らく そのようなつもりはないのでしょう。

 元より バラエティ番組で 境界性人格障害を取り上げること自体が、

 制作者の 甚だしい意識の低さを 物語っていると思います。
 
(続く)
http://blogs.yahoo.co.jp/geg07531/49351502.html
 
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「ザ! 世界仰天ニュース」で 境界性人格障害を (2)

2007年08月03日 23時17分43秒 | 「世界仰天ニュース」でBPD誤報
 
( http://blogs.yahoo.co.jp/geg07531/49301588.html からの続き)

 一昨日の 「ザ!世界仰天ニュース」 で放送された 境界性人格障害の話、

 視聴率が高い番組だけに 結構反響が大きいです。

 ミクシィやブログで検索すると かなりヒットします。

 多くが 当事者の人たちの 怒りや嘆き,不快感の書き込みです。

 彼らは 自分自身が最も苦しみ、必死で病と闘い、自分を治したいと思い、

 周りの人への 悔恨の情に苛まれているのです。

 すぐに日本テレビに抗議した、または抗議する という人も何人もいました。

(電話では通じず 埒があかないとのこと。)

 中には、悲しくてリストカットをしそうになった という人もいました。

 実際に切ってしまった人も いることでしょう。

 そして、さらに 最悪の行為に 繋がってしまった人も……?

 彼らは 恐ろしく傷つきやすいのです。

 番組制作者は、こういう結果を 少しでも考えたでしょうか? 
 

 「境界性人格障害って、こえ~~!」 という類の書き込みも 多数あります。

 こういう状況で、ボーダーの人が その診断名を知られてしまったら

 どうなることでしょう? 

 また、自分にそういう傾向が あると感じていた人が、

 番組を見て 自分の行く末を恐れ、不必要に不安に駆られたり。

 奥さんが 旦那さんから突然、「お前、境界性人格障害だろう?」 と言われ、

 本で調べたら 自分に当てはまるので、傷つき 心を痛めたり。

 このような事態こそが、 誤解と偏見が広められていく ということです。

 境界性人格障害というものが 理解できたというような、

 肯定的な書き込みは ひとつも見当たりませんでした。

 マスコミの人間は、自分に負わされている 責任を痛感しなければなりません。

 僕も 拙著「境界に生きた心子」を同封して、番組に意見を送ろうと思います。

 影響力のある番組で 人々に境界性人格障害のことが 知られた今が、

 大事な時かもしれません。
 
(続く)
http://blogs.yahoo.co.jp/geg07531/49332360.html
 
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「ザ! 世界仰天ニュース」 で 境界性人格障害を(1)

2007年08月02日 22時56分46秒 | 「世界仰天ニュース」でBPD誤報
 
 僕のブログの 読者の方が、

 TVで 境界性人格障害の話を やっていたことを 教えてくれました。

 昨日の日本テレビ、 「ザ! 世界仰天ニュース “怖い女の条件SP”

 優しい美女が悪魔に……突如ひょう変する病気 9つの条件」 というものです。

http://www.ntv.co.jp/gyoten/oa/070801/01.html
〔*注:このURLは、放送内容を記した日テレのページでしたが、
 リニューアルのため現在なくなっています。
 なので、当時自分で保存しておいたものを、下記の記事に転載しました。
http://blogs.yahoo.co.jp/geg07531/52080511.html 〕

 番組の再現ドラマは、境界性人格障害の魅力的な女性と 結婚した男性が、

 彼女の激しい気性の “餌食” になる という筋書きです。

 TVでボーダーを これだけ前面に出して、取り上げられたのは珍しいでしょう。

 しかし、解離性同一性障害 (多重人格) の初期の 扱われ方がそうだったように、

 ボーダーが 犯罪と結びつけられてしまっているのは 非常に遺憾です。

 登場する女性は、

 前夫に捨てられたため 自分の赤ん坊を 線路の上に置き去りにしたり、

 明確な殺意を持って 計画的に夫を殺害したり、

 遺体に 猟奇的な行為をした とされています。

 しかし これらは、全くボーダーの特徴ではなく、

 視聴者に 著しい誤解を与えてしまいます。

 興味本位で放送して 誤認を流布することの愚を、

 メディアは 厳に慎むべきでしょう。

 番組中、「周囲の支えが必要」 という 医師の言葉は紹介しているものの、

 治療もあまり期待できないという 印象を与えてしまっています。

 
 性同一性障害は、初めて性別再判定手術 (性転換術) を行なった 原科教授が、

 好奇の目で報道しないよう 最初に マスコミに釘を刺したので、

 好意的に紹介される 幸運なスタートを切りました。

 苦しんでいる当事者を 更に苦しめることがないよう、

 正しい情報を提供することが できるはずなのです。

 ボーダーは 非常に誤解されやすい ものであるからこそ、

 内実を理解されるように 知らせる責任が マスコミにはあります。

 これから少しずつ、ボーダーもマスコミに

 出てくるように なるのではないかと思います。

 僕も その役割の一端を 果たしていきたいと思っています。
 
(続く)
http://blogs.yahoo.co.jp/geg07531/49321767.html
 
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