「境界に生きた心子」

境界性パーソナリティ障害の彼女と過ごした千変万化の日々を綴った、ノンフィクションのラブストーリー[星和書店・刊]

神宮外苑 新宿区訴訟を傍聴

2024年12月05日 20時52分34秒 | 神宮外苑再開発 見直し
 東京地裁で、神宮外苑 新宿区訴訟の第5回口頭弁論を傍聴してきました。
 新宿区が樹木伐採に許可を出したことに対する訴訟です。

 この日は、原告の中心人物であり、再開発 見直しのネット署名の発信人である、ロッシェル・カップさんの意見陳述がありました。
 要旨は以下の3つです。

①樹木の価値
 温暖化が問題になっている中で、神宮外苑の樹木の冷却効果は大きい。
 事業者は伐採を補うためとして、新たに木を植えると言っているが、若い木は既存の木と比べて冷却効果がない。

②歴史の問題
 神宮外苑の木々は 渋沢栄一の呼びかけで、国民の献木・献金や勤労奉仕によって、百年先の森を見通して造営された歴史がある。
 「風致地区」に指定された都心の森である。

③民意の無視
 先人の意思を尊重せず、風致地区の区分を変更してしまった。
 情報公開をしないまま条例を無視し、民主的プロセスがない。

 公判のあとは 記者会見がありました。
 新宿区の計画の進め方の問題点が説明され、簡単な質疑応答が行われました。

 新宿区が訴訟中なのにも拘わらず 伐採を開始したのは理不尽であり、執行停止も申し立てているこということです。

 なおこの訴訟に先立って、東京都の伐採許可に対するふたつの訴訟が行われていますが、3つの訴訟はいずれ併合されるということでした。

 現在司法も行政寄りになってしまっていますが、何とか“第三者”の立場で正当な判断がされてほしいものだと願うばかりです。


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