「境界に生きた心子」

境界性パーソナリティ障害の彼女と過ごした千変万化の日々を綴った、ノンフィクションのラブストーリー[星和書店・刊]

回避性パーソナリティ障害と 回避性パーソナリティ・スタイル

2007年01月06日 12時04分03秒 | 「パーソナリティ障害がわかる本」 より
 
 回避性パーソナリティ障害の人は、傷ついたりミスすることを恐れて、

 人と接したり 問題にぶつかることを 避けてしまいます。

 どうせ自分はダメだと思い込んで、失敗するくらいなら

 初めから何もしないほうがいいと 思ってしまうのです。

 進学,就職,結婚など 人生の大きな選択肢を逃したり、

 みすみす機会を 遠ざけたりしてしまいます。

 恥をかくことを非常に恐がって、物事に立ち向かわずに 終わらせてしまうのです。

 人間関係でも 自信がなくて おずおずし、

 元々持っている 実力や魅力も 消え入ってしまいます。

 スポーツや 体を使うことも不得手で、セックスにも引っ込み思案です。

 相手が好いてくれていても、自分から諦めてしまいます。

 
 回避性パーソナリティ・スタイルの人は、

 自分がいつもしていることや 慣れていることを好み、

 特に新しいことを 進んで試そうとはしませんが、

 必要なときには 怖がらずにすることができます。

 身近な人を大切にする ファミリーな人間です。

 他人の目を 少し気にしますが、

 そのために人付き合いを 敬遠するようなことはしません。

 好意を持つ人に対して アタックすることには 注意深くなりますが、

 いざというときには 思い切って アクションを起こすことができます。

 言動は慎ましいですが、必要とあらば 人前で主張もできます。

 人目を集めたり、自分から重責を 買って出ることはしませんが、

 重要な局面では 何とか務めを果たします。

 堅実にやるべきことをなし、趣味も大事にします。

 生身の人付き合いより、自然や数字,動物や物に 携わる職業が向いています。

〔 岡田尊司 「パーソナリティ障害がわかる本」 (法研) より 〕

(続く)
http://blogs.yahoo.co.jp/geg07531/43985593.html
 
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反社会性パーソナリティ・スタイルになるために

2007年01月05日 08時43分26秒 | 「パーソナリティ障害がわかる本」 より
 
( http://blogs.yahoo.co.jp/geg07531/43890362.html からの続き)

 反社会性パーソナリティ障害の人が 変わっていくには、

 「この人に認めてもらいたい」 と思える人との 出会いがあります。

 過去に認めてもらえなかった という怒りが、別の方向へ向かっていきます。

 自分が受容される体験をすると、

 今まで社会や周囲に対して 抱いていた憎しみなどが 変化してきます。

 人や自分の過去を 認められるようになっていきます。

 人を責めたり 恨んだりするだけでなく、

 自分の過ちや欠点も 自覚できるようになります。

 そして 世の中に対する敵意を 消していくことができるのです。
 

 向こう見ずな性格は 年齢を重ねるに従って 落ち着いてきます。

 衝動や感情を抑制し、物事を長い目で 見られるようになります。

 それには リードしてくれる人の 存在が大切です。

 厳しくても 鍛練される環境がいります。

 自分の価値を実感し、役立つ技術を学ぶと、

 エネルギーを社会のために 活かすことができるでしょう。

 非道への誘いを プラスの向きへ に転化していくには、

 男同士の中でもまれたり、スポーツでアグレッシブに活躍したり、

 体を鍛えたり、危険な仕事場で働くことも有用です。

 どんなことをしてでも 生きていける 生命力の強さが、

 このタイプの 一番の特長です。

〔 岡田尊司 「パーソナリティ障害がわかる本」 (法研) より 〕
 
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反社会性パーソナリティ障害と 反社会性パーソナリティ・スタイル

2007年01月04日 17時39分46秒 | 「パーソナリティ障害がわかる本」 より
 
 反社会性人格障害は、規範意識の欠如と 他人への共感のなさが特徴です。

 自己中心的で、自分のために 人を害したりしても 心が痛みません。

 アウトサイダーとして生きるのが アイデンティティである場合もあります。

 狡猾で 人を信用せず、恩人でさえも裏切ってしまいます。

 危険なことも省みず、自分の強さを見せつけるためには 命も惜しみません。

 計算高く 攻撃的で、自分の利益のためなら どんなことでもします。

 感受性が薄くて、親切心や思いやりを 持ち合わせていません。

 人としての温かさを 弱さだと見なして嫌います。

 
 反社会性パーソナリティ・スタイルの人は、

 初めは反抗児で 手が付けられなかったりしますが、

 年を取るにつれて丸くなり、規則を破ったりすることは なくなります。

 既成概念に縛られることがなく、独自で 一匹狼的な生き方が向いています。

 周りのことは気にせず、人にも頼りません。

 体力が強くて 勇気があり、どんな相手に対しても ひるみません。

 放浪癖があって 各地を転々としますが、

 短期間ならば 落ち着いて 責務を果たすこともできます。

 能弁で 友だち作りも得意です。

 気っぷが良くて ケチケチしません。

 過ぎたことには拘らず、現在を楽しみます。

 セックスも盛んですが、好きな人ができれば その人一人を大切にします。

〔 岡田尊司 「パーソナリティ障害がわかる本」 (法研) より 〕

(続く)
http://blogs.yahoo.co.jp/geg07531/43909984.html
 
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演技性パーソナリティ・スタイルになるために (2)

2006年12月30日 12時04分26秒 | 「パーソナリティ障害がわかる本」 より
 
( http://blogs.yahoo.co.jp/geg07531/43714214.html からの続き)

 演技性パーソナリティ障害の人は、容姿や性的な魅力ばかり 重視しますが、

 それらは年齢と共に どうしても衰えていきます。

 若いときの付き合いでは 大切であっても、

 人生の長い付き合いにあっては そうではなくなってくるでしょう。

 それよりも 人間的な内面を 成長させるほうが、より重要になってきます。

 趣味や教養や家事など 身の回りのことや、自然と触れることなどに

 楽しみを見いだせるようになると、バランスが取れてきます。

 子育てなども 自分を縛ることではなく、

 逆に自分自身が 教わることが多いと思います。

 演技性パーソナリティ障害の人は 感覚的な面が得意で、

 じっくり考えるのが 苦手なことが多いが、

 感性の長所を伸ばすと同時に、

 日記などを付けることが 自分と向き合う 良い機会になります。

 
 また、楽しみを残しておくということが うまくできません。、

 絶えず楽しもうとして どれも充分に味わえなかったりします。

 でも ひとつひとつのことを じっくり楽しむようにするほうが 幸せです。

 それが人生を より深みのあるものに してくれることでしょう。
 

 演技性パーソナリティ・スタイルの人は、

 人を楽しませる職業が 向いています。

 タレントや接客業,サービス業,営業の仕事などです。

 家の中にこもっていると 鬱屈しがちですから、

 外に出て活躍することで、活き活きとした生活ができるでしょう。

〔 岡田尊司 「パーソナリティ障害がわかる本」 (法研) より 〕
 
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演技性パーソナリティ・スタイルになるために (1)

2006年12月29日 21時31分01秒 | 「パーソナリティ障害がわかる本」 より
 
( http://blogs.yahoo.co.jp/geg07531/43673967.html からの続き)

 自分が人々の注目の的に なっていないとき、

 苛立ったり 悲しんだりしている 自分の性格に、

 まず 気付くことが必要です。

 その次には、そういうときに 人目を引こうと

 血道を上げてしまう 自分の行動を 認識することです。

 演技性パーソナリティ・スタイルの人は、

 いつも人の賛美や支持を 貪欲に求めるのではなく、

 それらを ゆとりを持って 楽しむことができます。

 誉められようとして 欲張りすぎると、

 かえって株を下げてしまうことが 分かっているからです。

 演技性人格障害の人には、注目への激しい飢餓感があります。

 必要以上に 人の関心を集めようと がむしゃらになってしまうのです。

 そんな自分を 省みてみることです。

 むさぼるような気持ちを セーブできるようになったとき、

 人は本当に魅力的になるのだ ということを 理解することが肝要です。

 周囲の人も、何気ないほめ言葉や 評価をしてあげると、

 本人の注目への飢餓感は だんだん和らいでいきます。

 まず 癒される段階が必要です。

 そんな関係が ある程度築けると、人目や体裁だけに左右されず、

 自分の気持ちを 大事にしていくことが できるようになります。

 演技性パーソナリティ障害の人は、

 個性的なふうに振る舞いながら、単に突飛なだけであることがあります。

 うわべだけで、人真似である場合もあります。

 オリジナリティを発揮するには、周囲の評価を適切に受けながら、

 自分自身の価値観や感性で 歩んでいくことが大切です。

 周囲の人も 本人のその人らしさを 讃えてあげてください。

〔 岡田尊司 「パーソナリティ障害がわかる本」 (法研) より 〕

(続く)
http://blogs.yahoo.co.jp/geg07531/43729351.html
 
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演技性パーソナリティ障害と 演技性パーソナリティ・スタイル

2006年12月28日 11時57分52秒 | 「パーソナリティ障害がわかる本」 より
 
( http://blogs.yahoo.co.jp/geg07531/43643478.html からの続き)

 演技性パーソナリティ障害の人は、人の関心や注目を 引こうとするあまり、

 逆に自分をだめにしたり、嫌われたりしてしまいます。

 容姿やセクシュアルなことに 非常に重きを置き、

 「小悪魔」 と言われる人が 典型的なタイプです。

 蠱惑的な魅力で 人を惑わして もてあそび、

 自分に尽くさせますが、こちらから愛を与えることはありません。

 そうして 世を渡って行ければいいのですが、

 演技性パーソナリティ障害の人の内面は、

 弱くて傷つきやすいものを 持っています。

 外面的には人目を引き チャーミングに見えても、

 にわかに落ち込んだり、不安や虚しさに 捕らわれたりしてしまいます。

 とても 人に依存するところがあって、人に囲まれていないと 心配でなりません。

 人の外聞に寄りかかっているため、相手が期待に応えてくれないと

 一遍にふさぎ込んでしまいます。

 
 一方 演技性パーソナリティ・スタイルの人は、

 ファッショナブルで人を魅了し、印象深い振る舞いをしますが、

 人を惑わせたり 妙にセクシーではなく、たしなみがあります。

 誉められたり もてはやされるのは好きですが、

 そればかりを求めて 踏み外したりはしません。

 センシュアルな楽しみを 大事にする一方、大胆さと慎ましさを使い分け、

 感覚的に不満足でも 辛抱することができます。

 パフォーマンスが得意なので、大勢の人の前でも 堂々と自己表現ができます。

 感情や愛情を全身であらわし、自分もパートナーも 楽しみますが、

 放縦にならないよう 慎みを心得ています。

 自分の価値観や 好みも大切にしながら、

 場当たり的ではなく、筋を通して 務めを果たします。

 自分も人々も楽しむために、見かけだけではなく、

 内実の伴った 表現をすることができるのです。

〔 岡田尊司 「パーソナリティ障害がわかる本」 (法研) より 〕

(続く)
http://blogs.yahoo.co.jp/geg07531/43714214.html
 
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自己愛性パーソナリティ・スタイルになるために

2006年12月27日 11時19分32秒 | 「パーソナリティ障害がわかる本」 より
 
( http://blogs.yahoo.co.jp/geg07531/43613894.html からの続き)

 自己愛性人格障害の人は 自分のことしか考えず、

 自分を誇示したり 自慢話をしたりします。

 相手の人は お世辞を言いながらも、内心では

「また自慢話か、幼稚な人だ」

 と思っているかもしれません。

 自己愛性パーソナリティ・スタイルの人は、自分のことだけでなく

 相手がどう思うかということも 考えることができます。

 それによって 自分の言動を抑制することができるのです。

 自己愛性人格障害の人は、自分の利益や満足を

 近視眼的にしか 考えることができません。

 これは 他の人格障害にも通じることで、

 彼らは刹那的な 快・不快の感情を求めてしまうのです。

 でも 自己愛性パーソナリティ・スタイルに成熟していくと、

 長期的な視野で 自分の利害を考えることができます。

 今は不満でも のちにより大きな充足が得られるなら、

 我慢することができます。

 そうすると 周りとのトラブルも抑えられるし、

 かえって人から信用され 評判も高まるでしょう。

 そのほうがずっと 自分にとって得策だと 了解しているわけです。

 要するに 自己愛性人格障害を克服していくには、

 自分中心の欲求に 捕らわれるのではなく、

 視界を広く 大きくしていくことです。

 それはどんな人にとっても 人間的に成長していく道でしょう。

 自己愛性の特性を 活かせるようになれば、

 自信を持ち、自分を進歩させ、社会的にも活躍することができます。

 政治家や実業家,弁護士や医師などには、

 こういうタイプの人が 多いといいます。

〔 岡田尊司 「パーソナリティ障害がわかる本」 (法研) より 〕

(続く)
http://blogs.yahoo.co.jp/geg07531/43673967.html
 
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自己愛性パーソナリティ障害と 自己愛性パーソナリティ・スタイル

2006年12月26日 12時23分02秒 | 「パーソナリティ障害がわかる本」 より
 
( http://blogs.yahoo.co.jp/geg07531/43577077.html からの続き)

 自己愛性パーソナリティ障害の人は、

 自分は人から尊敬され 有名になれる人間だと信じています。

 自我が肥大していると言えます。

 自分は偉大であり、しかるべき成功をすると 夢見ており、

 傲慢で 人の立場を考えません。

 「自分は賞賛され、特別な扱いを受けなけれならない」

 というのが基本信念です。

 自分のために 他人を利用することしか考えません。

 ナルシストとも言われ、このような人は多くなっています。

 しかし、それらの特性を 良い方向へ向けて、

 社会や仕事に 適応させることができれば、

 それは 「自己愛性パーソナリティ・スタイル」 になります。

 
 自己愛性パーソナリティ・スタイルの人は、

 健全な自信を持ち、目的のために努力することができます。

 それを誇示したり 不遜な言動を取ることはありません。

 逆に 人に媚びることもしません。

 相手の心や事情にも 注意します。

 それが結果的には 自分に有益になって戻ってくると、

 長い目で見ることができるのです。

 夢と現実を区別するよう 気を付けています。

 誉められれば喜びますが、自惚れることなく 批判にもしっかり耳を傾けます。

 良薬は口に苦いということを 知っているのです。

 思うがままに うまくいかなくても、感情的にならないよう 心がけています。

 取り乱しては 自分の品位に関わり、自尊心を傷つけることになるからです。

 また、他人の幸せや出世などにも 敬意を払います。

 ジェラシーや悔しさを 向上心に転化し、ポジティブに努力していこうとします。

 自己愛性パーソナリティ・スタイルの人は、利得にも敏感です。

 ただし その場の損得でなく、長期的な立場で 物事を冷静に見ることができます。

 自分のために 周りのものを役立てることもしますが、

 相手を活かすことによって 結局 自分もより多くの利益が得られることを、

 理解して 実行することができるのです。

〔 岡田尊司 「パーソナリティ障害がわかる本」 (法研) より 〕

(続く)
http://blogs.yahoo.co.jp/geg07531/43643478.html
 
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境界性パーソナリティ・スタイルになるために (2)

2006年12月25日 10時55分58秒 | 「パーソナリティ障害がわかる本」 より
 
( http://blogs.yahoo.co.jp/geg07531/43548663.html からの続き)

 境界性パーソナリティ障害の人には、

 自分をサポートしてくれる人が なくてはなりません。

 しかし 密着すぎて、双方とも傷ついてしまうことが多いのです。

 そうならないためには、自分一人で歩いていける 足腰を持つことが必要です。

 日頃注意しながら 一人歩きのトレーニングしていけば、

 少しずつ 自分で自分のことが できるようになります。

 何かある度に 人に電話してすがったり、

 一人が淋しくて すぐ誰かを求めたり、

 何でも人に頼ったりしないよう 自分を鍛えるようにしてみてください。

 そうしていくうちに、自分で自分を支える力が

 案外 自分にもあるということが 分かっていくでしょう。

 また、一人で時間を過ごすことにも 慣れるようにしてください。

 それは自分自身に向き合う 良いチャンスとなるでしょう。

 大切に思う人が 実際に目の前にいなくても、

 心の中で その人の存在を しっかり感じることができます。

 離れていても不安にならず、その人の愛情が信じられれば、

 この障害を乗り越えられた ということになるのです。

〔 岡田尊司 「パーソナリティ障害がわかる本」 (法研) より 〕

(続く)
http://blogs.yahoo.co.jp/geg07531/43613894.html
 
 
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境界性パーソナリティ・スタイルになるために (1)

2006年12月24日 13時09分25秒 | 「パーソナリティ障害がわかる本」 より
 
( http://blogs.yahoo.co.jp/geg07531/43517719.html からの続き)

 境界性パーソナリティ障害の人は 感情的になるとそれで一杯になり、

 自分も相手をも 呑み込み尽くしてしまいます。

 でも 人との関係を壊さないために、先方に何でも 要求しすぎないことが肝心です。

 一遍に没入しないよう 欲求をセーブし、

 一歩一歩 相手との関わりを作っていくことです。

 大切な人であればあるほど、少しずつ歩んでいくほうが かえって絆が深まります。

 少し飽き足りないくらいのほうが 長続きするし、良い人間関係ができるのです。
 

 また 気持ちが沈んだり 不安になるときは、

 とやかく考えるよりも、今は疲れているのだと思って

 早く休んだり のんびりするほうが賢明です。

 逆に 境界性パーソナリティ障害の人は、

 調子がいいときは 頑張りすぎてしまいがちです。

 そういうときには 無理をしないようにし、

 調子がよくないときには じたばたしないよう 注意してください。
 

 パーソナリティ障害の人は 親に対しての執着が かなり深いと言えます。

 親に強い愛着を持つ一方、怒りや憎しみなどを感じており、

 このジレンマが 本人にも周囲にも 辛い思いをさせてしまいます。

 でもいつかは 親から自立していかなければなりません。

 そして、親のほうにも そうならざるを得なかったのだという理由や、

 様々な事情があったということを 知っていくことが必要です。

 広い視野で見られるようになれば、親に対するネガティブな気持ちも和らぎ、

 自分にとって大切な人として 受け止められるようになるでしょう。

 そのためにも、お互いに問題から逃げず 正面から向き合って、

 何度も繰り返し 関わり合っていくことが 求められます。

 そういうプロセスを経過して、真の親子の縁を 回復することができます。

 親としっかり 結びついていることが感じられれば、

 親との確執から 解放されていくのです。

〔 岡田尊司 「パーソナリティ障害がわかる本」 (法研) より 〕

(続く)
http://blogs.yahoo.co.jp/geg07531/43577077.html
 
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パーソナリティ障害から 「パーソナリティ・スタイル」 へ

2006年12月23日 12時01分34秒 | 「パーソナリティ障害がわかる本」 より
 
 「パーソナリティ障害がわかる本」 岡田尊司 (法研) という本があります。

 10種類の人格障害を 解説しているものですが、

 この中で筆者は、「パーソナリティ・スタイル」 という 考え方を示しています。

 それぞれのパーソナリティ障害が 回復したときに、

 各パーソナリティ障害の 特徴を持ちながら、

 病的な偏りではなく コントロールする力を身につけ、

 バランスの取れた個性として 成熟していくというものです。

 パーソナリティ・スタイルの特性を、

 「パーソナリティ障害がわかる本」から 紹介してみましょう。
 
 

 境界性パーソナリティ障害は、「境界性パーソナリティ・スタイル」 という

 魅力ある個性へと 育っていくといいます。

 境界性パーソナリティ・スタイルの人は、人との関係を大事にします。

 でも、あまり執着しないように 抑制することができます。

 感受性やイマジネーションが豊かで、表情や振る舞いも魅力的です。

 気持ちが時々変わったりしますが、それがエネルギッシュでもあります。

 気分がすぐれないときは 迷わずに休みを取り、元気を回復するようにします。

 様々なことに興味を持ちますが、その場限りにならないよう 程合いを心得ています。

 特に心を寄せる人を信じ、その人とのつながりに重きを置きます。

 裏切られるのではないかという 不安に陥ることなく、

 相手を信頼して大切にし、愛情を持って 接することができるのです。

〔 岡田尊司 「パーソナリティ障害がわかる本」 (法研) より 〕

(続く)
http://blogs.yahoo.co.jp/geg07531/43548663.html
 
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