(前の記事からの続き)
o 人生を変えるセラピーは 重大な関わりを必要とする
いつも人のせいにしてきたことの 責任を取り、
考え方や感じ方, 行動を変えるのは 難しいことです。
自分なりのペースとやり方で、 自分の真実を見つけなければなりません。
o 真剣にセラピーを受ける モチベーションとしてのどん底
BPDの人のなかには、
どん底に突き当たってからでないと、 援助が必要だと 認めない人がいます。
BPDの人が 真実に直面するためには、
何かを失いたくないなどの、 重大な変化が必要です。
変化への恐れは 内因性のもので、 その衝撃は圧倒的なものです。
セラピーは、 BPDの人の旅であって、 ノン・ボーダーの人の旅ではありません。
簡単なルールはありません。
自己全体のためのリハビリです。
ノン・ボーダーの人は 治療について 中立的な立場を取り、
BPDの人の判断や訴えに、 同意も不同意もしないようにします。
ただ 進みすぎるのは、 BPDの人を恐れさせる 可能性があります。
彼らは回復し始めると、 皆さんからの支援を 失うかもしれないと考えます。
励まし、 前向きであってほしいのですが、 このことにも敏感であってください。
〔「境界性パーソナリティ障害ファミリーガイド」 ランディ・クリーガー(星和書店)
〈監訳: 遊佐安一郎〉 より〕