小笠原諸島・母島ジャイアン ブログ  -GIAN'S HAPPY BLOG-小笠原諸島・母島で自然農&便利屋

小笠原諸島・母島で持続可能な暮らしを目指しています。

その中や暮らしで学んだことを紹介したいと思います♪

島のお別れと出逢いの春

2017年04月10日 | 母島 日常 日記
■夏野菜の作付けに追われるこの記事は島の出逢いとお別れの季節です。
毎年、気持ちが落ち着きません。

4月も10日を過ぎて、ようやくちょっと落ち着きました♪
3月のお別れを振り返ろうと思います。

3月は卒業して内地に旅立つ島の子供たち、
赴任していた学校の先生や家族が島を離れる季節です。

連日のように送別会が島の各所で繰り広げられ、
中の良い者同士が離れる友人と最後の島の時間を過ごします。

港では盛大なお見送りが行われます。
付き合いの深かった人などは涙なしではいられないほどです。


港にはこんなに人がいたのかと思うほど、
見送りの人で溢れます。

胴上げされる人もいたりします(笑)。

僕にとっては次女も長女も担任を務めてくれた方とのお別れ、
一緒にバンドで音を出した仲間との別れ、
震災で6年前に福島から避難してきた家族との別れ、
長女の同級生のお別れなど、
今年は特に関わりの深い人が多く島を離れるので、
猛烈に寂しかったです。

でも、みんな今頃新天地で新しい生活をはじめ、
きっと元気に過ごしているんだろうなと思うと、
なんだかほかほかとしてきます♪


目一杯のお別れの挨拶を済ますと、出港です。

お別れの時に渡される沢山の花で飾られた首飾り「レイ」。
船が離れるときに海に投げて、
それが島にたどり着けば、
その人はまた島に帰ってこれると言われています。


今回は島の漁師さんが見送り船を出してくれたので、
乗せてもらい、子供達と一緒に沖まで見送りしました。


この日は少し海況が悪かったのですが、
みんなできる限りの声で
「ありがとう!!」「いってらっしゃ~い!」「元気でね~!!」
と叫びます。

卒業生が作成した旗をなびかせながら、見送りました。

見送り船がはは丸と並走し、最後に減速した瞬間、
はは丸が長い大きな汽笛を鳴らしてくれました。

なんて粋なことを!!
お蔭でずっと耐えていた涙が溢れてしまいました。


いつもこの時期は仲の良かった大切な友人も離れる場合が多いので、
15年住んでいても、この時期は慣れません。
毎回寂しい気持ちになります。

でもこうして4月を迎え、
新しい人たちが島にやってくると、
寂しい気持ちは少しずつ薄らいできて、
新しい気持ちで過ごすことができます。

狭い社会で、公務員も家族もどの職種も近い小笠原。
それだけの人と人との繋がりがあるのが、なんだか好きです。

最後に島の知人が作成した素敵な動画をどうぞ。

「Natsuki Yamazaki」彼は母島を中心にナイスなセンスで素敵な映像や写真を撮っている若者です。
ブログに貼るにあたっては、本人の許可を得ています☆