小笠原諸島・母島ジャイアン ブログ  -GIAN'S HAPPY BLOG-小笠原諸島・母島で自然農&便利屋

小笠原諸島・母島で持続可能な暮らしを目指しています。

その中や暮らしで学んだことを紹介したいと思います♪

春の種まき

2017年04月12日 | 母島 農 日記
■出逢いと別れの島の春。
そして、そんな季節は種まきにも追われています。

この小さないのちを見つめながら、
いつも、この小ささからは
信じられないほど大きな双葉を出す不思議さに
魅せられます♪

そして、
こんな小さな種ひとつですら、
人間は作ることができない。
なんて自然は偉大なんだろうと思います。

これは「宮古島の黒あずき」。

去年、ネズミに全滅させられてしまい、種が取れなかったので、
父島の友人に分けてもらったのと、2年前自家採種した種を合わせて蒔きました☆


これは「三尺ささげ」です。
長い鞘の豆で、夏に作れるいんげん系ではとても重宝します♪


こちらは黒大豆。
「丹波大粒黒大豆」という品種です。
これの枝豆がまた美味しいのです☆


こちらは「ふくゆたか大豆」。
枝豆が大好きな家族がいるので、なかなか完熟豆が採れないのが悩ましい(笑)。


四角豆です。
その名の通り、豆も少し四角の形をしています♪


あとは毎年懲りずに挑戦する陸稲です。
今年は干ばつなので、まともな梅雨が来ないと植えるときに正直厳しいのですが、
無事の天候を祈りつつ作付けしなければ今季のチャンスを失うので、
それらを見越して蒔いていきます。


■じつは種の存在というのはとても大切なものなのです。

インドの環境活動家ヴァンダナ・シヴァさんが分かりやすく訴えてくれていました。

経済優先の大量消費のグローバル社会から、
一人ひとりが抜け出し、大地とつながろうと言っています。
そのために、
企業に独占されようとしている種を守って行こうと訴えています。

よかったらこちらのリンクをお読みください。

「グローバリズムや工業的農業は、たねをお金儲けの道具のように扱っている。
たねを、企業による独占や支配から守らねばなりません」と訴えています。

私たちが口にするほとんどの食べ物は、
もとを辿れば1粒の「たね」から生まれたもの。

ところがいま、世界で売買されている種子のうちのなんと75%が、
5つの多国籍企業に所有されていることをご存知ですか?
それらの企業は、遺伝子組換え技術と特許を利用して種子を私有化しつつあるという見方さえあります。
いま、見えないところで「たね」に何が起きているのか――



この観点から自分ではできる限り自家採種を行い、
母島の種づくりを頑張っています。

そして種が続いていると、
なんだか安心感が芽生えてきます。
持続可能ってこういうことなんだなって、
ちょっと感じたりしてます☆


■自然に負荷をかけることなく、ありのままに過ごす野生動物。

船の上からザトウクジラやカツオドリを眺めながら、
人間の存在の不思議さをおもいます。

過去に行くもの文明を自分たちの暮らし方で滅ぼして来たニンゲンたち。

戦争や核の存在。
森林破壊や化石燃料、資源の浪費。
どこまで自分たちの世界を汚染したら、
人は気付いてシフトできるのだろう。

それこそ「風の谷のナウシカ」の腐海のような世界にならないと、
人は変わっていけないのでしょうか?

そんなことを思う春でした☆