小笠原諸島・母島ジャイアン ブログ  -GIAN'S HAPPY BLOG-小笠原諸島・母島で自然農&便利屋

小笠原諸島・母島で持続可能な暮らしを目指しています。

その中や暮らしで学んだことを紹介したいと思います♪

コロナ禍でのクリスマス

2020年12月15日 | 島のイベント
■先日、母島のクリスマスイベントがありました。
このコロナ禍で春から数々のイベントが中止となり、とても静かな1年でした。

そんな最中、ようやくささやかなイベントが実施されました。

島の子供向けのクリスマスイベント「クリスマス子供大会」。
母島の社会福祉協議会が主催し、地域の各団体が協力する素敵なイベントです♪
これは例年だと、みんなが村民会館に集まり、みんなで歌や劇、手話や南洋踊りをやりながら、
最後に婦人会が作った手作りケーキを食べ、母島の全ての子どもがサンタさんに手渡しでプレゼントをもらうという、
母島ならではのイベントです。

今回はコロナ禍、様々なイベントの中止が相次いだ中、
大人達が何とか島の子供達の為にクリスマスを祝ってやれないか?ということで、
子供達が島を巡るスタンプラリーをする事になりました(*^_^*)

青年会、手話サークル、婦人会、壮年会、保育園などが各ブースを運営し、
子供達に様々なレクを実施しました。

もちろん、マスク着用で3密を避けての実施です。
子供達は5人以下のグループになってもらっての実施でした。



■しかし、今年の小笠原の秋~冬は本当によく雨が降ります。
ここ1ヶ月はずっと雨でした(#^.^#)

渇水の2018年の降水量は1年で761.0mm。
今年の10月~12月までの降水量は839.5mm。
軽く超えるほどの雨、雨、雨。
※気象庁のデータ調べ

なんと台風がひとつも来なかった2020年。
大被害をもたらした去年の台風がありましたが、
何も来ない年もあるんですね。
極端すぎる!!

そんな最中、奇跡の晴れ間をぬって、見事にクリスマス子供スタンプラリーは実施できたのです♪


学校のグラウンドにみんなが距離をおいて集合し、
それぞれがバラバラに各ブースを周る事で密を避ける工夫をしました。

可愛いサンタの格好をしてあるくファミリー。
とっても微笑ましい、良い光景でした(#^.^#)


婦人会さんは役場外で手作りカップケーキをプレゼント♪


■今、会長を務めさせてもらっている母島青年会は船客待合所の横デッキで、子ども達を待ち受けます。
子供達が乗り越えるミッションは3つ。

①ジャンケン+あっち向いてホイ!!
ブース到着で最初のレクがこれです。
誰もが知っているこの遊び、島の外国人講師のメンバーはなんと初めて!!
母国フィリピンでは知らないというあっち向いてホイ(#^.^#)

アメリカ留学経験のあるメンバーも米国ではやった記憶がないと言っていたので、
実はあっち向いてホイは日本の文化なのかも知れません☆


②ギョサン飛ばし
このコロナ禍で新春海開きが人が集まる形では中止となり、ギョサン飛ばし大会が出来ないので、
ここでも工夫をしての実施。

子供に合せて動く的にぎょさんを入れるスタイルです。

中学生になると一気に距離が遠くなり、
幼児になると目の前に的が移動する優しいギョサン飛ばしでした(笑)。


③スペシャル・クイズ
ここが実はこのブース一番の難関。
前日の夜までお題を必死で考えてくれたメンバーが、その子に合わせた問題を出します。

幼児には紙で示して分かりやすい問題ですが、
子供が大きくなると難しい問題になっていきます。

クレヨンしんちゃんのパパの弟の名前は?や、
目の前の私、どんな見た目ですか?
1.とてもカッコいい
2.とてもステキ
3.そうでもない
という問題(笑)。もちろん③は×です(#^.^#)
これは人に気を遣えるかという問題なのだそうです(笑)。

中学生にはこんな難問が!

正解は分かりますか?
なんと島の中学生でこれに正解した子供がいたそうです!!

④最後にスタンプとプレゼント贈呈

写真を撮れなかったのですが、
とても素敵な消しゴムハンコなんです!

当日は色んな事情があり、参加できない壮年会からの長靴プレゼントを渡しました。

そんなこんなで、子ども達も「とても楽しかった~!」と言ってくれて、
やっている方もとても楽しめたイベントとなりました(#^.^#)

青年会のみんなもありがとう~~!!


■このクリスマスイベントの前日は入港日でした。
週に一度の入港日は僕は郵便と宅急便の配達の仕事をしているのですが、
この日の配達はヤバかったです。

・荷物が普段の倍(クリスマスとお歳暮の時期)
・横殴りの暴風雨(前線の通過)
・配達終了が21時半(通常は20時位)

記憶の限りではワースト1の配達日でした。
事前に予報で知っていたので、最善の備えはしていましたが、
半屋外での仕分けにはやはり限界がありました。
幾つかの荷物が濡れてしまい、配達先には本当に迷惑をおかけしました。

その日の昼前に青年会で前浜のガジュマルに灯りを取り付けました!
これもまさに奇跡の様な晴れ間でした。


父島のガジュマルに比べると、見事に質素な明かりですが、
母島らしくて僕は大好きです♪


来年の1月中旬まで設置予定ですので、お楽しみに!(消灯は21時ですw)


■島の12月と言えば父島・母島のスポーツ交流、
クリスマス子供大会、
ロードレース、
墓地清掃
といった感じの師走なのですが、今年は荒天とコロナ禍で中止が相次ぎました。

学校のロードレースはそんな最中、これもまた奇跡の晴れ間で実施していました。

現在、
内地では過去最高の感染者を日々更新していて、
父島での数人の感染のニュースが飛び込んできたりします。

医療は逼迫し、
ついには頑固に続けてきたGo Toトラベルも休止となりました。(遅すぎるけど!)

冬場に感染が広がる予想はできていたものの、
これがいつまで続くか分からない中、
自分たちが今、何をできるのか?を模索するのが大事と思っています。

長女もカナダの小さな田舎で感染者が出つつも、
なんとか高校留学を継続できています。

過去にはない色んなあり方で、
それぞれが自分たちの暮らしを見つめなおし、
行動して行くのが求められているのだと思います。

昨晩、家族で旧ヘリに行き、二子座流星群を見ながら、そんなことを考えていました。

今週末はずっと準備をしてきた絶滅に瀕しているオガサワラカワラヒワのワークショップです。
どうなっていくのか、本当に楽しみです♪
頑張るぞ~!