小笠原諸島・母島ジャイアン ブログ  -GIAN'S HAPPY BLOG-小笠原諸島・母島で自然農&便利屋

小笠原諸島・母島で持続可能な暮らしを目指しています。

その中や暮らしで学んだことを紹介したいと思います♪

母島返還祭Tシャツと娘たち

2021年07月17日 | 母島 暮らし 子供
■「えっ?ほんと!?やった!」
去年はコロナ禍で中止だった母島返還祭。
今年はできる事だけでもやろうということで、駅伝とゲートボール大会、花火、Tシャツ作りを実施することになりました。

その中で、駅伝とゲートボールは残念ながら中止になってしまいましたが、
花火とTシャツは実施する事が出来ました♪

冒頭の一言は実行委員会から今年の返還祭Tシャツのデザインが、
次女が書いたものに決定したという連絡を受けてのものでした(#^.^#)

胸の部分には母島返還祭第47回のロゴが付いています。

この数字には色々理由があります。
母島は父島と同時に昭和43年(1968)6月に返還されましたが、
当時の欧米系住民が住む父島と違い、完全に無人島でジャングル化しており、人が住むまでに5年の歳月を費やしています。

なので、返還53年の今年は本来であれば「第48回」のロゴが付くはずです。
しかし、去年コロナ禍で一切の実施を中止にしたので、今回のロゴは「第47回」となり、その数字となりました。

母島はその返還5年後から毎年返還祭を実施しており、
その頃から住民からデザインを募集して、実行委員会の投票で決めてきました。

今回は、次女が応募した何点かのイラストの中から、見事に選ばれた形になるのです(#^.^#)

こんな通知が届いたときには、じんわりと喜んでいました。

子どもらしいタッチで、
満天の星空に流れる天の川。
静かな夜の海に感じるクジラの息吹、亀、渡り鳥…
それを見守るタコの木…
母島の風景を子供の目線で描いた素敵なデザインです♪

大人にはなかなか書くのが難しい、
子どもの発想と絵のタッチ。

そんなエッセンスも選ばれる母島返還祭Tシャツ、嬉しい企画ですね♪

島民の方からは
「過去で一番のお気に入りデザインだよ!」と言われて、嬉しそうでした(#^.^#)


■色のパターンは3色あり、生地の色が白、灰、紺があります。
紺は密かに次女が希望して叶った色であり、超お気に入りです♪

サイズは子どもサイズがMとL
大人サイズはS,M,L,LL
がラインナップ。

9月以降くらいには島内の注文から余った分が少し役場で販売されるかもしれません(#^.^#)



■思えばちょうど10年前、長女が描いたデザインが返還祭Tシャツに選ばれたこともありました。
母島の特産品でもあるパッションフルーツのイラストです。

長い返還祭の歴史の中で、
パッションフルーツが描かれたのはこれが初でした。

文字に遊び心があるのは姉妹共通です(笑)。

これは妻が気付いた事なのですが、
長女の時は2011年で東日本大震災の年、
次女の時は2021年でコロナ禍パンデミックのオリンピックの年に選ばれたことになります。

歴史的にも色々忘れがたいTシャツになりそうです(#^.^#)



■さてさて、実は僕も所属しているふるさと検討会で、
素敵な展示会を企画し、現在絶賛展示中です(7/20まで)。

これはなんと平均年齢86.3歳の島のアーティストの作品を展示したものです。

圧倒的な鉛筆による繊細な絵画の安部さん
沢山の物語を織り成す、斉藤さんの木彫り、
ユーモアとアイディアの茂男さん(99歳)の段ボール動画工作、
どれも素晴らしい作品ばかりです。

その年齢にも驚きですが、
それ以上に作品の素晴らしさが圧巻です。

7/20(火)まで実施していますので、ぜひ覗きに来てください(*^_^*)

■そして7/16は母島にとって初の聖火ランナーが走った日でした。
僕は介護の仕事場から観戦しました。

その部分のランナーは島出身の中学生の鮎川琉生君でした☆

島のレジェンドの皆さんもタンバリンなどを鳴らしながら応援しました♪
その後は前田豊さん小林舞波さんにバトンが渡されていきました☆

個人的にはこの状況で実施するオリンピックに今も疑問はありますが、
こうして3人にとっても、島にとっても貴重な経験になったと思います。

TVカメラは残念ながら父島までで、母島は記事のみで、
少しがっかりしている人も多かったようですが、
まあ母島あるあるですね(#^.^#)

関係者の皆さん、ランナーの皆さん、お疲れ様でした(*^_^*)


■島に住んでいると、その暮らし全てがコンパクトで、
内地に住んでいた頃には関われなかったもの、見れなかったものに沢山出会えます。

聖火ランナーに関わる事でも、
その為に何十人も来る警察や関係者、島側の準備など、色んな背景を見る事が出来ます。

島の電気を作る発電所の重油だって、
島に届く物資、
捨てられるゴミ、
内地や父島に送る産業廃棄物やゴミ、
様々な職種や年齢の人の暮らし…

議会に立候補する議員さんや村長さんの暮らしや人柄…
大人数ではなく暮らしだからこそ、見えてくる良さもあると思うのです。

そしてそれがそのまま感謝に繋がるし、
自分もそれに関わって行こうと思えます。

僕が母島に住んでいて、とても気にっている点は実はこの把握できる小ささにあるのかもしれません♪