小笠原諸島・母島ジャイアン ブログ  -GIAN'S HAPPY BLOG-小笠原諸島・母島で自然農&便利屋

小笠原諸島・母島で持続可能な暮らしを目指しています。

その中や暮らしで学んだことを紹介したいと思います♪

今年も渇水の小笠原。NYから素敵な大学生達がやって来た!!

2019年01月14日 | 母島 日常 日記
■今年も小笠原は渇水に見舞われています。
原因としては2018年に台風が来なかったこと、
秋の長雨がなかった事が直接の原因です。

しかし、毎年降水パターンが変わる現代においては、毎年が異常気象とも言えるので、何とも言えません。

母島の農業用水の要である玉川ダムは5mを切り、4.5mになりました(1/9現在)。
写真の周囲の草が生えていない部分が水が無くなった部分です。


現段階で貯水率30%(約8000t)ほどの状況です。

今は施設栽培が増えていて、今は1日に約200tの水を使用しているそうです。
下水の最終処理水を運搬し、少しでもダムの水が減るのを抑えようとしていますが、車で1日に運べる水の量は80t程度。

このままでいくと4月上旬には玉川農業用水のダムの水が無くなってしまう計算だそうです。

自分の圃場ではこの農業用水を使う選択肢はないので、自宅の洗濯排水を運搬しています。


■そして私達の飲料水の乳房ダム。
現在、39.7%となっている父島の切実な水不足。
母島の飲料水のダムはまだマシな62%。
母島だけに降った11月の大雨が恵みの雨となりました。

いつも小笠原の水不足は春に騒がれていました。
それは秋の雨季が関係しています。
今期に限っては「台風が来ない」「秋の雨季が来ない」のダブルパンチで、
12月から渇水が騒がれています。

例年にならえば、5月の梅雨までほとんど降らない状態が予想されます。
2018年春の渇水より深刻なのはこの為です。

しかし、母島の農業用水はとてもクリティカルな状況です!!!
自分たちも可能な限り節水していかなければいけません。

今ある水、時々あるわずかな雨にも感謝し、工夫して生きて行きましょう!

個人的には、大雨の後、濁流として道路を流れて海に行ってしまう、
あの大量の水をできる限り貯めておくシステムが必要だと思っています。

もう大きなダムを作れる時代ではないから、
各農道の脇に小規模な貯水池を作っていくのと、もっと雨水タンクを併設していければいいと思います。

ちなみに宮古島や伊江島みたいな地下ダムは地盤の質的に難しいらしいです。

最近は年間降水量も減ってきているので、
指をくわえているだけでなく、
できることを模索していかなければいけませんね。


■そんな水不足の中ですが、ニューヨークから12名の大学生が母島にホームステイに来てくれました!

去年、首都大学の姉妹校として初めて父島に来島し、今回は1泊だけ母島へ!ということでした。
みんな環境学や自然学を学ぶ、素晴らしい大学生たちでした(*^_^*)

結論から言うと、1泊は短すぎる!でした。

我が家にはビーガンのジルが来てくれたのですが、娘たちが虜になるほど素敵な女性でした♡
もっともっとゆっくり過ごして欲しかった!!と思ってしまいます。

お迎えには長女と次女が手作りで横断幕を作成♪
もお、ドキドキワクワクでお迎えでした(#^.^#)


家の玄関前には娘たちの手により、ロース石で歓迎のメッセージが書かれていました。
これには僕もジルもびっくり(笑)!
喜んでくれていました(*^_^*)


ジルとは一緒に夕陽を見ながらもクジラを見る事が出来ました♪

夕陽を背景にクジラたちはブリーチはもちろん、テイルやペックスラップ、存分に魅せてくれます。

父島で5時間沖に出て見れなかったザトウクジラを母島の陸から見れている奇跡♡

ひたすら「Amazing!!」「Crazy!!」「Blow!!」「Tail!!」「Wow!!」が飛び交う夕陽の鮫が先。

ザトウクジラ達は跳ねて、息吹で、ヒレで存在をアピール。

腰まで雪が積もる冬のニューヨークからやってきた大学生達に母島の生活はどう映ったのでしょうか?
たった1泊が本当にあっという間だったことだけは確かです(#^.^#)


畑にも案内できました。

烏骨鶏やヤギに触れ合い、とても嬉しそうでした♪
工業的な家畜や養鶏を見てビーガンになったジルにとって、
小規模でオーガニックな自分の畑はどう映ったでしょうか?

ペラペラ英語が話せる長女。
物おじせずにコミュニケーションが取れる次女。
さっぱり英語が話せない僕はタジタジです(笑)。
一応、日々少しは勉強を続けれているので、去年に比べると僕も最低限は話せていますが、長女の足元にも及びません。
悔しい!!

学校ではNYのみんなが竹馬に挑戦!

みんな初めてなのに、とても上手にできていました♪
色んな事に果敢に挑戦する姿勢ってやはりいいものですね~


彼らは小笠原太鼓の練習にも参加し、存分に文化を味わいました!

そのほとんどが和太鼓初体験。
その後の感想では、これもかなり思い出深いいい経験となったようです。
お互いにとって、たった一泊があまりに短く、もったいなかったです。


2日目には学校見学をして、書初めなども見学させてもらいました♪
その後は小剣先山にみんなで登り、集落を一望しました!


行く途中の岩場か階段を選ぶのはとてもスリリングでしたね♡
母島の郷土資料館、ロース記念館も楽しんでくれました(#^.^#)


母島でたった1泊でしたが留学生をこんなにも受け入れたのは初めての事ではないでしょうか?
この異文化交流、お互いにとってとても貴重な経験になったことは間違いありません♪

娘たちはうちにステイしてくれたジルとはもちろん、他の学生たちとも仲良しとなりました(*^_^*)

彼らが母島を離れる際には学校を早引きして見送りダイブするほどです(笑)。

この貴重な経験をさせてもらったこと、
母島の中でも沢山の方に支援をしてくれたこと、
運営してくれたスタッフの皆さん、
遠路はるばるここまで来てくれたみんなに感謝です♪

ありがとうございました!!

これからの未来、昔あった小笠原~グアム・サイパン航路・サイパン航路(父島~東京と距離がさほど変わらない!)が復活し、
お互いが姉妹都市となり、交換留学などの交流が進めばいいのになと思っています♡

鎖国真っ盛りの江戸時代の小笠原は日本で一番、世界と交流していたようでしたから!!













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