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その中や暮らしで学んだことを紹介したいと思います♪

君の名は? 『ベルーガ』新カヌー命名式&お披露目・体験会

2019年01月06日 | アウトリガーカヌー
■正月の1月3日。
去年の初冬に母島に届いた6人乗りアウトリガーカヌーの命名式&お披露目・体験会がありました。

その場でについに名前が命名されました!!

母島の島民に向けて一般公募し、最終的に残った名前…
それが【ベルーガ】です!!

ベルーガとは、北極海に住むシロイルカの英名です。

シロイルカは別名「海のカナリア」と呼ばれるほど、美しい歌声を持つクジラの仲間です。
あの愛らしいルックスとそのプロポーションから人魚伝説のモチーフになったほど。



今回のカヌーはまさにそんな名前がピッタリなルックスです♪

この名前を考案してくれたのは島の小学生でした。
見た目から素直なインスピレーションで想像してくれたのでしょうね~

ベルーガ自体は母島には生息していませんが、
小笠原を繁殖地にしているザトウクジラやアホウドリは北極海を餌場としているので、
実はとても繋がっている存在だと思っています♪



■命名式では正月便を見送った島民の皆さんや母島に残った観光の方が約50名ほど集まり、
天候にも恵まれ、ベルーガも喜んでくれたかと思います(*^_^*)


まずは母島カノー倶楽部の部長より開会宣言があり、
お神酒をカヌーの船尾にある神様の場所にお浄めしました。

後ろの窪んだ部分ですね。

命名式ではフラで小笠原古謡でもある「丸木舟」を奉納しました。

丁度、母島に帰って来ていた高校生たちも踊ってくれました♡


少しだけど動画も撮ってます☆


踊った後はカヌーの船首にレイを捧げます。

僕はこの光景がとても大好きです(*^_^*)


ベルーガも美しいレイを飾れて、嬉しそうです♡

豚汁も振る舞われました♪

元旦に海開きしている母島と言えども、やっぱり寒いので(薄着ですw!)、
美味しい豚汁が身に染みました。

東北の芋煮みたいですね(笑)。

■みんなのお腹も温まったところで、体験乗船の始まりです。

今回、僕も初めてベルーガのかじ取りをやらせてもらいました。

いつも漕いでいる母島のカヌーと全然感覚が違います!
カクンと簡単に曲がるのです!!

そして6人で本気で漕いだ時はまるで別物のようになりました。
グングンと進むし、舵がすごく難しくなりました!

これにはとてもビックリしましたヽ(^o^)丿

この春に島を離れる長女も漕がせてもらいました♪

とても楽しかったようです☆

ベルーガを横から見るとホントに長いです!


座るところはこんな感じです。

この少しトップより下がったシートのお蔭で海面との高さが絶妙になり、
漕ぎやすくなるのです。

さすが外洋を漕ぎ、島から島へ渡る為のカヌーですね!

そして6人乗りだけど、6人では運べないほど重いです(笑)。

先日母島にまで来てくれて、カヌーの神聖な話をしてくれたデューク金子さんによると、
カヌーは神輿と同じものなのだそうで、
皆で担ぐ気持ちが大事なようです。

アマとヤクを繋ぐ縛りも神輿のそれと同じなのも頷けます。


■そして今回の体験会を終えてからは、春が来るまでベルーガはお休みとなり、
みんなで縄をほどき、片付けました。

海が穏やかになり、気温が上がる春。
みんなでベルーガを漕ぐのが楽しみになりました♡

お正月の中、多くの人に集まってもらい、
本当に有難うございました!!

多くの人が関わり、お蔭でこうして無事にお披露目をすることができました。
感謝の気持ちでいっぱいです。

このベルーガは小笠原返還50周年事業で購入したものです。
母島カノー倶楽部が実質、管理していくものですが、多くの島の方に乗ってもらいたいです。

そして、父島にも同じ形の姉妹カヌーが届いています。
父島の6人乗りカヌーは「イケカイ」という名前が付いています。

父島のイケカイと母島のベルーガ。

石器時代に小笠原とハワイ、そして日本を繋いでいたであろうアウトリガーカヌー。
返還50周年を記念して2つのカヌーが小笠原にやって来たことはとても意味があると思います。

私達が海でカヌーを漕ぐときは、
島の先祖の意識に触れる時でもあるのです。

島にはカヌーを掘った石器以外は何も遺跡が見つかっていない、
形が残りにくい木の文化ですが、
その時の海の水は変わらずに存在します。

僕はそのことが不思議でたまらなくなります。
そしてどうしても魅かれてしまうのです♪

カヌーがあるところには人が集まると言います。
このベルーガが母島にとって、みんなが親しむものになってくれることを願っています。

ああ春が待ち遠しい!!

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