■10月10日~11日、今年最大規模の台風19号(ハキビス)が小笠原諸島を通過しました。
ここ3年、ことごとく台風が直撃してこなかった小笠原。
今回の台風19号は直撃せず、暴風圏がわずかにかすった程度でしたが、
もの凄い強風が島を襲いました。
島の再接近時の台風の勢力は915hPa。
中心から約400km離れていても、これだけ吹くのだから、
これが直撃だったらと思うと恐ろしくなります。
12日現在も強風の風鳴りが聞こえています。
10日の夕方の撮影した映像(最接近前の日没時)は、幾つかのTV局から映像提供の依頼がありました。
やはり、遠く離れている小笠原はなかなか来れないので、
少しでも台風本土上陸の備えに使ってもらえたらと思います。
■台風19号は強い勢力で今は伊豆諸島を暴風圏に包み、
これから本土上陸に進む予報です。
※気象庁のホームページより
小笠原接近時より勢力は衰えているとはいえ、風速40m/s以上の暴風圏が上陸の予定です。
充分に備えと養生をして、安全な場所に避難して下さい。
今回の台風19号は超大型でなんと南北で2000㎞にもなり、
Yahooニュースでは「地球史上最大級か?」と書かれていました。
AP通信によれば、「ハギビス」と呼ばれている19号は
大西洋上で発生するハリケーンの規模を示すカテゴリーでは最大級の「5」。
米国内の気象専門家からは「存在しない6に相当する」という意見もSNSなどで出始めている。
と書かれています。
※気象庁のホームページより
恐ろしいほどくっきりと見える、台風の目。
先日、伊豆諸島や千葉に甚大な被害を及ぼした、台風15号以上の台風上陸となります。
充分に気を付けて下さい!!
都道北進線は通行止めとなりました。
沢山の倒木があるようで、通過後の今もまだ開通には至っていません。
■台風19号通過後に色々パトロールに出かけました。
道路に散乱しているモノやゴミを片付け、倒木を切ったり、どかしたり。
道路は一面緑の絨毯です。
幹が30cm以上もある木が途中で折れていたりしました。
電線や電話線に折れた枝がぶら下がっている箇所も幾つもありました。
これはさすがに対応できないので、
管轄の部署に連絡し、対応してもらいます。
避難所の開設もそうですし、停電に備えての発電所の皆さん、
多くの人が台風被害に備えて構えてくれています。
私達がこうして自然の猛威に晒されても、
ほぼ不自由なく暮らせるのは、こうした人たちの努力があってこそです。
本当に感謝しなければなりません。
そして、できる限りは自分たちの周りのフォローをできればと思います。
本当に有難うございます!!
バナナはドミノ倒しの様に倒れています。
大きなココヤシが根元から倒れていたりしました。
恐ろしいですね。
鮫が先展望台は見事にシュロ葉の屋根が吹き飛んでいました。
周囲には残骸が散乱しています。
そもそも、島の国有林が森林生態系保護地域というものに制定されてから、
島のシュロ葺きの休憩所は一気に廃れてきていました。
そんな中でこの台風。
トドメを刺された様な気分です。
北進線のとある休憩所は根元がポッキリと折れていました。
■心配していた脇浜に置いてあるカヌーは無事でした。
養生しておいて良かった!
島のお店もしっかりと養生してあります。
シャッターの下の土嚢袋は強風でめくれるのを防ぐ役目があります。
島の漁船はすべてが陸に揚げられ、厳重に縛られています。
島の人間は漁師さんたちの養生具合を見て、自分たちの養生のレベルの参考にします。
今回は「厳重に」でした。
今回の台風19号はもの凄い大きさと勢力でしたが、
小笠原は直撃を免れたお蔭で大規模な建物の被害などはなく、母島は停電すらありませんでした(父島は少しあったらしい)。
最近は地球温暖化のせいか、島より内地の方が台風被害が多い気がしますが、
やはり亜熱帯で台風馴れしてはしているので、養生や備え、心構え、
当たり前に学校も仕事も休みになる土壌はとても意味があると思います。
(もちろん、それを支える役場や発電所、警察、消防の皆さんなどの存在はほんと有難いです!)
400㎞離れていても相当吹いたので、これが直撃だったら…と島のみんなが思ったと思います。
これからの本土上陸がとても心配です。
充分に備えと養生、そして非難を!!
■台風通過後の11日は大時化の海を見に行きました。
確認は安全に十分配慮し、
風当たりがましな場所、高波の当たらない場所を選んで撮影しました。
離れていても大きな海鳴りが聞こえて、風鳴りが轟いています。
普段の海とは全く別の姿がそこにありました。
こちらが普段の綺麗な前浜です。
それがここまで姿を変えてしまうのです。
自然の力はもの凄いです。
かすかに太陽が見えて、すこし嬉しかったです。
動画でも撮影してみました。
※絶対に台風接近時、通過後の大時化の時に防波堤など危険な場所には近づかないで下さい!
撮影は波の届かない高い位置、風向きを読んで慎重に行いました。
自主責任ですが、迷惑をかけるわけにはいきません。
■そして、言葉にならない畑の惨状です。
まずはただ今絶賛収穫期のローゼル。
そのほとんどが倒れていました。
台風接近直前の10日の段階で強風で倒れていました。
がっかりです。
枝の幹元で避ける様に割れている箇所も多くありました。
こういう個所は風が落ち着いたら縛って、樹形を元に戻します。
勢いは衰えますが、なんとか収穫は継続できます。
こちらは幹がボキッと折れています。
こういう個所は手の施しようがありません。
事前に主さのある実を収穫し、ある程度の剪定は行いましたが、
今回の台風はそれ以上の勢力でした。
まともに立っているローゼルは皆無でした(ToT)/~~~。
本来は内地からの予約の多くは13日便での発送を予定していました。
しかし、その船は欠航となり、台風の襲来。
これは予約を受けた通りに次便でちゃんと発送できるか微妙な所です。
一応、現段階での予約受付はストップとしました。
楽しみにしてくれていた方には申し訳ないのですが、
とても残念です。
毎日の食卓を飾るモロヘイヤもご覧のとおり。
さらにこれからは潮風による塩枯れですべての葉っぱが落ちると思います。
今年はとても調子が良かったので、とても残念です。
島オクラもすべての株が倒れました。
こちらはローゼルほど実を多く付けた状態ではないので、折れる事はありませんでした。
オクラもローゼルも木に粘りがあるので、倒れてもまた起こせばリカバリできる場合が多いです。
柔軟性の大切さを教わります♪
葉ローゼルのルビーローゼルも軒並み倒れています。
今年は摘芯をして樹高を抑えたので、さほど酷い倒れ方はしませんでした。
こちらの晩生品種のうちなーローゼル。
まだ実すら付けていないので、こちらも少し傾いた程度で済んでいます。
10/10からははじま丸は欠航。
農協売店もお休みです。↑密かに字が可愛い♡
■台風というものは私達人間が、自然界において本当にちっぽけな存在と思い知らされます。
多くの被害を産みだし、困ることも多いのですが、
必要なことだってあるのです。
島の山は冬の極寒の寒さがないので、いつまでも枝葉を青く伸ばし続けます。
台風はそれらの剪定とリセットの役目を持っています。
台風通過後は山が一気に枯れますが、その後見事に新緑に包まれます。
その光景を見にしたときに、ああ台風のお蔭なんだなと思い知らされるのです。
また、台風は島の水不足の解消にも役立っています。
この3年、まともに台風が来なかった小笠原。
お蔭でこの2年は年明けから渇水で苦労してきました。
ここにも台風の意味があったのです。
そして、海の潮で山にミネラルを戻すという役目も見逃せません。
雨で海に流れていく一方の山の栄養を、海から還元する役目もあると思うのです。
他にも荒れた海は海中に酸素や二酸化炭素を取り込んでくれます。
台風接近時は家の周りを片付けるので、整理整頓の意味合いも出てきます(笑)。
子供達に至っては学校が休みになり、家でゴロゴロできるので、楽しみでもあるほどです(*^_^*)
こういうときに自然に対する人の驕りにも気付かされたりしますね。
困ったことも多いですが、こうして必要な事も多いので、
時々は台風が来てほしいと思ってしまうのです。
ほどほどでいいのですが(笑)!!
ここ3年、ことごとく台風が直撃してこなかった小笠原。
今回の台風19号は直撃せず、暴風圏がわずかにかすった程度でしたが、
もの凄い強風が島を襲いました。
島の再接近時の台風の勢力は915hPa。
中心から約400km離れていても、これだけ吹くのだから、
これが直撃だったらと思うと恐ろしくなります。
12日現在も強風の風鳴りが聞こえています。
10日の夕方の撮影した映像(最接近前の日没時)は、幾つかのTV局から映像提供の依頼がありました。
やはり、遠く離れている小笠原はなかなか来れないので、
少しでも台風本土上陸の備えに使ってもらえたらと思います。
■台風19号は強い勢力で今は伊豆諸島を暴風圏に包み、
これから本土上陸に進む予報です。
※気象庁のホームページより
小笠原接近時より勢力は衰えているとはいえ、風速40m/s以上の暴風圏が上陸の予定です。
充分に備えと養生をして、安全な場所に避難して下さい。
今回の台風19号は超大型でなんと南北で2000㎞にもなり、
Yahooニュースでは「地球史上最大級か?」と書かれていました。
AP通信によれば、「ハギビス」と呼ばれている19号は
大西洋上で発生するハリケーンの規模を示すカテゴリーでは最大級の「5」。
米国内の気象専門家からは「存在しない6に相当する」という意見もSNSなどで出始めている。
と書かれています。
※気象庁のホームページより
恐ろしいほどくっきりと見える、台風の目。
先日、伊豆諸島や千葉に甚大な被害を及ぼした、台風15号以上の台風上陸となります。
充分に気を付けて下さい!!
都道北進線は通行止めとなりました。
沢山の倒木があるようで、通過後の今もまだ開通には至っていません。
■台風19号通過後に色々パトロールに出かけました。
道路に散乱しているモノやゴミを片付け、倒木を切ったり、どかしたり。
道路は一面緑の絨毯です。
幹が30cm以上もある木が途中で折れていたりしました。
電線や電話線に折れた枝がぶら下がっている箇所も幾つもありました。
これはさすがに対応できないので、
管轄の部署に連絡し、対応してもらいます。
避難所の開設もそうですし、停電に備えての発電所の皆さん、
多くの人が台風被害に備えて構えてくれています。
私達がこうして自然の猛威に晒されても、
ほぼ不自由なく暮らせるのは、こうした人たちの努力があってこそです。
本当に感謝しなければなりません。
そして、できる限りは自分たちの周りのフォローをできればと思います。
本当に有難うございます!!
バナナはドミノ倒しの様に倒れています。
大きなココヤシが根元から倒れていたりしました。
恐ろしいですね。
鮫が先展望台は見事にシュロ葉の屋根が吹き飛んでいました。
周囲には残骸が散乱しています。
そもそも、島の国有林が森林生態系保護地域というものに制定されてから、
島のシュロ葺きの休憩所は一気に廃れてきていました。
そんな中でこの台風。
トドメを刺された様な気分です。
北進線のとある休憩所は根元がポッキリと折れていました。
■心配していた脇浜に置いてあるカヌーは無事でした。
養生しておいて良かった!
島のお店もしっかりと養生してあります。
シャッターの下の土嚢袋は強風でめくれるのを防ぐ役目があります。
島の漁船はすべてが陸に揚げられ、厳重に縛られています。
島の人間は漁師さんたちの養生具合を見て、自分たちの養生のレベルの参考にします。
今回は「厳重に」でした。
今回の台風19号はもの凄い大きさと勢力でしたが、
小笠原は直撃を免れたお蔭で大規模な建物の被害などはなく、母島は停電すらありませんでした(父島は少しあったらしい)。
最近は地球温暖化のせいか、島より内地の方が台風被害が多い気がしますが、
やはり亜熱帯で台風馴れしてはしているので、養生や備え、心構え、
当たり前に学校も仕事も休みになる土壌はとても意味があると思います。
(もちろん、それを支える役場や発電所、警察、消防の皆さんなどの存在はほんと有難いです!)
400㎞離れていても相当吹いたので、これが直撃だったら…と島のみんなが思ったと思います。
これからの本土上陸がとても心配です。
充分に備えと養生、そして非難を!!
■台風通過後の11日は大時化の海を見に行きました。
確認は安全に十分配慮し、
風当たりがましな場所、高波の当たらない場所を選んで撮影しました。
離れていても大きな海鳴りが聞こえて、風鳴りが轟いています。
普段の海とは全く別の姿がそこにありました。
こちらが普段の綺麗な前浜です。
それがここまで姿を変えてしまうのです。
自然の力はもの凄いです。
かすかに太陽が見えて、すこし嬉しかったです。
動画でも撮影してみました。
※絶対に台風接近時、通過後の大時化の時に防波堤など危険な場所には近づかないで下さい!
撮影は波の届かない高い位置、風向きを読んで慎重に行いました。
自主責任ですが、迷惑をかけるわけにはいきません。
■そして、言葉にならない畑の惨状です。
まずはただ今絶賛収穫期のローゼル。
そのほとんどが倒れていました。
台風接近直前の10日の段階で強風で倒れていました。
がっかりです。
枝の幹元で避ける様に割れている箇所も多くありました。
こういう個所は風が落ち着いたら縛って、樹形を元に戻します。
勢いは衰えますが、なんとか収穫は継続できます。
こちらは幹がボキッと折れています。
こういう個所は手の施しようがありません。
事前に主さのある実を収穫し、ある程度の剪定は行いましたが、
今回の台風はそれ以上の勢力でした。
まともに立っているローゼルは皆無でした(ToT)/~~~。
本来は内地からの予約の多くは13日便での発送を予定していました。
しかし、その船は欠航となり、台風の襲来。
これは予約を受けた通りに次便でちゃんと発送できるか微妙な所です。
一応、現段階での予約受付はストップとしました。
楽しみにしてくれていた方には申し訳ないのですが、
とても残念です。
毎日の食卓を飾るモロヘイヤもご覧のとおり。
さらにこれからは潮風による塩枯れですべての葉っぱが落ちると思います。
今年はとても調子が良かったので、とても残念です。
島オクラもすべての株が倒れました。
こちらはローゼルほど実を多く付けた状態ではないので、折れる事はありませんでした。
オクラもローゼルも木に粘りがあるので、倒れてもまた起こせばリカバリできる場合が多いです。
柔軟性の大切さを教わります♪
葉ローゼルのルビーローゼルも軒並み倒れています。
今年は摘芯をして樹高を抑えたので、さほど酷い倒れ方はしませんでした。
こちらの晩生品種のうちなーローゼル。
まだ実すら付けていないので、こちらも少し傾いた程度で済んでいます。
10/10からははじま丸は欠航。
農協売店もお休みです。↑密かに字が可愛い♡
■台風というものは私達人間が、自然界において本当にちっぽけな存在と思い知らされます。
多くの被害を産みだし、困ることも多いのですが、
必要なことだってあるのです。
島の山は冬の極寒の寒さがないので、いつまでも枝葉を青く伸ばし続けます。
台風はそれらの剪定とリセットの役目を持っています。
台風通過後は山が一気に枯れますが、その後見事に新緑に包まれます。
その光景を見にしたときに、ああ台風のお蔭なんだなと思い知らされるのです。
また、台風は島の水不足の解消にも役立っています。
この3年、まともに台風が来なかった小笠原。
お蔭でこの2年は年明けから渇水で苦労してきました。
ここにも台風の意味があったのです。
そして、海の潮で山にミネラルを戻すという役目も見逃せません。
雨で海に流れていく一方の山の栄養を、海から還元する役目もあると思うのです。
他にも荒れた海は海中に酸素や二酸化炭素を取り込んでくれます。
台風接近時は家の周りを片付けるので、整理整頓の意味合いも出てきます(笑)。
子供達に至っては学校が休みになり、家でゴロゴロできるので、楽しみでもあるほどです(*^_^*)
こういうときに自然に対する人の驕りにも気付かされたりしますね。
困ったことも多いですが、こうして必要な事も多いので、
時々は台風が来てほしいと思ってしまうのです。
ほどほどでいいのですが(笑)!!
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