→前回の続きです。
■父島に2年ぶりにやってきた春休み次女卒業旅行。
ファーマーズマーケットに感動した翌日はハートロックに行くことにしました。
父島のハートロックは僕が父島で一番好きなトレッキングコースです♪
道のりはそんなにハードじゃないし、
様々なバリエーションの景観が見られ、
最後に衝立山から一気に視界が晴れて、
大海原の先に母島が見える場所に来ると感動しちゃいます☆
しかし、この時期は霧が凄くて視界が見えない場合も多いです。
地面にある苔がこんなにも美しく見えるってことは…
そう、見事に真っ白でした(笑)。
こんな標高何千メートル級と言われてもわからないほどの景色のハートロック!!
10年前とは違い、様々な場所で歩道や看板などが整備されていました。
いわゆる近自然工法ってやつです。
■しかし、そんな景色ごときでめげません。
行きも帰りも道のりが本当に楽しかったのです(#^.^#)
めっちゃ最初なのですが、
崖に見えるノヤギを眺めながら、
何度も鳴き交わしをしていました。
ヤギと人間が、です(笑)。
我が家は母島に来てからずっとヤギを飼ってきました。
しかし、2年前の夏に最後のヤギを老衰で失ってからは、コロナ禍ということもあり、
なかなかヤギを飼えずにいました。
次女も成長し、あまり畑に来なくなっていたのですが、
父島でヤギ(ノヤギ)と再会した時の溺愛ぶりがすごく、
こんなにヤギが好きだったのか!!と思うほど、
ヤギにハマっていました(^^♪
ハートロックの帰りには道が獣臭がすごくて、
この母島の林内にはない感覚が新鮮で、
目の前に立派なヤギの群れが現れた時は超大喜びでした☆
まさに立派なヤギのがらがらどん。
しっかりとした筋肉に立派な角、そしてその存在感。
母島の山に入っても大きな獣のいない森に慣れている僕らにとって、
その存在感はすごく印象的でした☆
もちろん次女は大喜びでした(#^.^#)
■春の父島でハートロックと言えば、
もちろんワラビ採りです。
十年前に住んでいたころは全くなかった手作りの案内看板が出来ていました。
そのに行くまでの道のりも楽しい♡
最初にワラビ谷に来た時はさほど採る気も無かったのですが、
ワラビを摘んでいるうちにどんどんハマってきて、
結局、袋いっぱいにワラビを収穫してしまいました(^^♪
丁度ワラビを採りに来ている、懐かしい父島の友人たちと話しながらっていうのも良かったです☆
■今回は父島の友人に色んなアク抜きを教わりました。
今までは湯がいていたり、そのまま天ぷらにしていたのですが、
今回は火を通さずに、触感を楽しめるアク抜きを習って二通りチャレンジしてみました。
火を通さないアク抜きの方法は
①重曹を使う
②灰を使う
の2パターンがあるようです。
まずはやってみること!
今回は父島の友人にどちらも分けて頂いたので、
両方試してみることにしました(#^.^#)
まずは十分な熱湯を沸かします。
そしてその間にワラビを洗い、余計なゴミを落とします。
その後は
①重曹をまぶす(これくらいだと大さじ1くらい)
②灰の場合はひと掴み以上の十分な灰をまぶす
比較するとこんな感じです。
十分にまぶしたら、
熱湯をひたひたになるくらい注ぎます。
いつも火を通していましたが、
なるほど、これはいい方法です(#^.^#)
そのまま一晩放置します。
翌朝、ざるに上げてしっかり洗います。
火を通した時に比べて、しっかりとした感触が残っています。
その後は、
醤油やめんつゆ、おかかやポン酢で頂きます。
火を通すとどうしても柔らくなり、溶けてしまいがちなのですが、
この方法はしっかりとシャキシャキが残っていて、とてもいい食感と味でした(#^.^#)
アクの取れ具合は、どうやら灰が少なかったらしく、
灰でやった方が若干エグみが残っていました。
重曹の方はバッチリでした(#^.^#)
こんなにワラビを楽しめたのも今回の父島旅行のお陰です☆
■8年くらい住んでいた父島です。
大好きな場所は幾つもあるのですが、水産センターもその一つ。
小さな水族館があり、とても楽しめてお勧めです(#^.^#)
今回は何と島出身の年の近いスタッフもいて、水クラゲなどの給餌も見せてもらえて、
とっても楽しめました♪
水産センターの入り口には丸い水槽があり、アカバが入っています。
なんとこのアカバは世界初歯磨きができるアカバなんです!!
近くにちゃんとそれ用の歯ブラシも用意されていて、次女がアカバの歯磨きを楽しんでいました。
アカバ達も口を大きく開けてまんざらでもない感じです(#^.^#)
■また、父島の海岸には素晴らしい取り組みがありました。
海洋プラスティック回収ボックスです。
これは前浜に設置されたのを撮影しました。
しっかりと案内看板も書かれています。
中を開けるとこんな感じになっていました。
さすがクリエイティヴな人の多い父島です!
しかし、宮ノ浜で見かけた休憩所の屋根。
これはオガサワラビロウの屋根に見立てたプラスティックでした。
これは父島の人達にも海洋プラスティックを軽減するのに反していると、
絶賛、大ブーイングの代物でした。
本来の意味合いを微塵も感じさせず、見た目だけで真似た滑稽さが見事に形になっています。
オガサワラビロウの屋根を維持できなくなった背景をしっかりと考えなければいけません。
■この他にも父島では壮大な夜景を楽しんだり、
なかなか母島でできない時間を過ごすことが出来ました。
母島の船客待合所の前にもありますが、
父島の役場の前にも今回のロシアのウクライナ侵攻に対して、
戦争反対の意思表示のプラカードが掲げられていました。
戦争に翻弄された歴史を持つ小笠原だからこそ言えることがあると思います。
夕陽を眺めながらもこの平和なひと時を味わえる幸せを噛みしめています。
今回の2年ぶりの父島で、隣島の大切さをヒシヒシと感じました。
そして父島の友人・知人の素敵さ、素晴らしさ。
沢山の刺激を頂きました(#^.^#)
妻が当時から言っているハートロックへの道「ベトナム小道」。
この素敵な道を歩きながら、
自分たちの未来を考えながら今を楽しむ時間を過ごしています。
普遍的なテーマですが、
自分たちがどこからきてどこへいくのか。
そんな事を感じさせる父島春休み滞在でした。
僕は仕事の都合で3泊の滞在で母島に戻りましたが、
妻と次女はその後1週間父島を楽しんだのはナイショです(#^.^#)
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