もうチョットで日曜画家 (元海上自衛官の独白)

技量上がらぬ故の腹いせにせず。更にヘイトに堕せずをモットーに。

佐々木朗希投手の完全試合に思う

2022年04月12日 | カープ・スポーツ

 ロッテの佐々木朗希投手(20)が、史上16人目の完全試合を成し遂げた。

 生憎、当日は阪神VS広島戦が0-1で進行していたために、途中経過で佐々木選手の奪三振状況と完全試合の予感が報じられていたにもかかわらず、チャンネルを変えることができなかった。
 栗林投手で広島が阪神を振り切って、大慌てにチャンネルを変えたが既にロッテ戦は終了していた。
 佐々木選手の快挙に心からの祝意を捧げるとともに、今後の更なる飛躍を期待するところであるが、自分なりの感想を書いておきたい。
 佐々木投手で思い出されるのが、甲子園出場がかかった令和元年の岩手県大会決勝戦である。佐々木投手属する大船渡高校の国保監督は、決勝戦にもかかわらず佐々木投手の「投げ過ぎ・故障」を防ぐために登板させることなく花巻東に2-12の大差で敗れ去った。また、ドラフトでパ4球団との競合の末に佐々木投手を獲得したロッテ球団も、入団1年目は全期間1軍メンバーとして帯同させるも実戦登板はおろかベンチ入りの出場選手登録もしないという過保護とも云える育成であったとされている。
 都市伝説であろうが、ドラフト上位の有望選手が活躍できずに若くして球界を去る原因には、二軍に居場所を見つけて安住してしまうことも多いとされている。辛辣な解説者が「二軍の垢に塗れる」と表現するように、有望な選手であっても一旦二軍に安住してしまうと、一軍に定着しようというハングリー精神と鍛練を忘れて、能力がありながらも1・2軍を行ったり来たりのエレベータ選手となる例も多いらしいので、ロッテ球団もそのことを防ぐ意味があったのだろうか。
 「フロントが馬鹿だから・・・」で名を馳せた江本孟紀氏は、自身がプロで投げ続けられた秘訣を「大学・社会人野球でサボっていたから」をネタにしているが、選手の育成よりも短期的な勝利を目指すアマの世界では投手の酷使によって、若い才能を擂り潰すことがあるのかもしれない。

 佐々木投手の外見は、大谷選手と違って線が細い様にも見えるが、あれだけの球速・スタミナを見せることから素人には理解できない身体構造と身体能力を持っているのだろう。
 願わくば、今後とも順風満帆な野球生活を送ることを期待して。