防災放送にサイレンの併用をお願いしたい。
我が家では、市の防災放送を認識できない場合が多い。スピーカーからの距離、高齢に起因する聴力低下、サッシュによる遮音等々の要因が考えられるが、自分と同様の環境にある家庭も多いと思う。また、市街地では防災放送を聴いた経験がない。戦時中にあっては空襲警報がサイレンでなされたと聞いているし、韓国の避難訓練でサイレンが使用されている映像を見たことがある。また、騒音の激しい場所やパニックを起こした現場、すなわち学校の教師、スポーツのレフリー、現場整理の警官等が行う、拍手や号笛(ホイッスル)等を利用して一先ず注目を集めた後に、指示発言するやり方も一般的で、興奮状態にある集団に対しては、集団よりも大きな又は鋭い音を出して自分を取り戻させ命令を待つ冷静さを取り戻させることが有効である。
また、激しい雨音の中、耳を澄ませて聞いた防災放送も、状況・情勢の説明が長々と続き、最後に肝心の放送目的が流れた。防災放送の有無すら認識できず、さらに聴き得た場合も冗長な状況説明、果たして緊急時に役立つのだろうか。パイロットの世界では、航空管制官の指示に対しては盲目的に即応することが安全確保の鉄則と聞いたことがある。津波からの避難に震源地や震度の知識は必要でなく、どこの国のミサイルが落下するのかは問題ではないと思うのだが。
『サイレン・指示・サイレン・指示・サイレン・状況説明』で初動対処は十分だと思うのですが。