蒲郡市の障害者支援のNPO法人「楽笑(らくしょう)」は19日、障害者が地域の人と一緒に魚の干物を製造・販売する福祉作業所「酒菜(さかな)屋 十兵衛」を同市三谷町に開店する。理事長の小田泰久さん(29)は「漁業で栄えた地元の伝統を受け継ぎたい」と意気込んでいる。
楽笑は、障害者自立支援法の施行でNPO法人が授産施設を運営できるようになったのを機に昨年、同町に「パン工房八兵衛」を開店。オリジナルパンを提供する店として定着している。
障害者の働く場をさらに充実させようと第2弾の店舗に選んだのが、三谷漁港を中心とした漁業の街という地域性を生かせる干物店。同町で生まれ育った小田さんは「子どものころは当たり前だった魚を干す光景が見られなくなって寂しい」といい、高齢化や後継者不足で廃れつつある干物づくりの伝承を目指す。
漁港のすぐ近くに構えた2階建ての店舗兼作業場は、日本財団の補助金などを受けて小田さんの実家の水産加工場を改修。オープン時には三河湾でとれたメヒカリ、サヨリ、ニギス、アジなどを販売する予定で、すでに自然志向の有名居酒屋からの注文も舞い込んでいる。
作業には当面、障害者5人に地元の定年退職者らも加わる。市内の元干物店経営者を講師に、魚の開き方や味付け、干し方などのノウハウを学び、オープンに向けた準備に余念がない。小田さんは「地域コミュニティーに根付きながら、質の高い製品を追求し、“地元の味”を広く発信していきたい」と話している。
19日は干物の焼き方体験などのイベントも催す。問い合わせは十兵衛=電0533(66)0291=へ。
楽笑は、障害者自立支援法の施行でNPO法人が授産施設を運営できるようになったのを機に昨年、同町に「パン工房八兵衛」を開店。オリジナルパンを提供する店として定着している。
障害者の働く場をさらに充実させようと第2弾の店舗に選んだのが、三谷漁港を中心とした漁業の街という地域性を生かせる干物店。同町で生まれ育った小田さんは「子どものころは当たり前だった魚を干す光景が見られなくなって寂しい」といい、高齢化や後継者不足で廃れつつある干物づくりの伝承を目指す。
漁港のすぐ近くに構えた2階建ての店舗兼作業場は、日本財団の補助金などを受けて小田さんの実家の水産加工場を改修。オープン時には三河湾でとれたメヒカリ、サヨリ、ニギス、アジなどを販売する予定で、すでに自然志向の有名居酒屋からの注文も舞い込んでいる。
作業には当面、障害者5人に地元の定年退職者らも加わる。市内の元干物店経営者を講師に、魚の開き方や味付け、干し方などのノウハウを学び、オープンに向けた準備に余念がない。小田さんは「地域コミュニティーに根付きながら、質の高い製品を追求し、“地元の味”を広く発信していきたい」と話している。
19日は干物の焼き方体験などのイベントも催す。問い合わせは十兵衛=電0533(66)0291=へ。