厚生労働省は29日の社会保障審議会年金部会で、基礎年金額が低い人に税で一定額を保障する「最低保障年金」の創設など、低年金、低所得者に対する複数の年金見直し案を提示した。「公的年金の最低保障機能の強化」を掲げた政府の社会保障国民会議の中間報告に沿った内容だが、財源には触れず、選択肢の一つとして示した。
見直し案は(1)最低保障年金の創設(2)基礎年金額にかかわらず所得が低い単身高齢者の年金に加給金を加算(3)保険料軽減分を税で支援(4)基礎年金財源を全額税でまかなう税方式導入--の4案。多額の財源を要することや生活保護との整合性、(2)(3)では所得把握機能を強化する必要があることなど、それぞれの問題点も指摘した。
見直し案は(1)最低保障年金の創設(2)基礎年金額にかかわらず所得が低い単身高齢者の年金に加給金を加算(3)保険料軽減分を税で支援(4)基礎年金財源を全額税でまかなう税方式導入--の4案。多額の財源を要することや生活保護との整合性、(2)(3)では所得把握機能を強化する必要があることなど、それぞれの問題点も指摘した。