阿波市市場町の住民を中心につくる音訳ボランティアグループ「うぐいす」(笠井明会長)が、2001年の活動スタートから10周年となった。阿波市の広報誌などの音訳を続け、市内の視覚障害者100+ 件らの情報源として欠かせない存在になっている。
市場町社会福祉協議会(現阿波市社協)の音訳講座の修了生ら9人で結成。01年1月の「あわ北合併検討協議会だより」を皮切りに、町文化協会機関誌や広報誌などの音訳を手掛けている。音訳テープは「うぐいす便り」と名付けられ、これまでで81号に上る。
会員は自宅で、それぞれの分担ページを朗読。各自が録音したカセットテープを社協に持ち寄り、1、2本に編集する。録音は、周囲の雑音が混じらないよう、家族らが寝静まった深夜に行う。広報誌では記事はもちろん写真や4コマ漫画も、情景や面白さが伝わるよう工夫して説明している。
うぐいす便りを第1号から利用している町内のマッサージ業の女性は「情報の多くはテレビから得るがそれだけでは不十分。身近な話題が詰まった広報誌などの音訳はありがたい」と話す。
グループの今後の目標は、音訳ボランティアの周知を図り、より多くの人に利用してもらうこと。笠井会長は「高齢で文字が読みづらくなった人など、音訳を必要としている人はもっといるはず。身近な情報源の一つとして役立ててもらえれば」と話している。
徳島新聞
市場町社会福祉協議会(現阿波市社協)の音訳講座の修了生ら9人で結成。01年1月の「あわ北合併検討協議会だより」を皮切りに、町文化協会機関誌や広報誌などの音訳を手掛けている。音訳テープは「うぐいす便り」と名付けられ、これまでで81号に上る。
会員は自宅で、それぞれの分担ページを朗読。各自が録音したカセットテープを社協に持ち寄り、1、2本に編集する。録音は、周囲の雑音が混じらないよう、家族らが寝静まった深夜に行う。広報誌では記事はもちろん写真や4コマ漫画も、情景や面白さが伝わるよう工夫して説明している。
うぐいす便りを第1号から利用している町内のマッサージ業の女性は「情報の多くはテレビから得るがそれだけでは不十分。身近な話題が詰まった広報誌などの音訳はありがたい」と話す。
グループの今後の目標は、音訳ボランティアの周知を図り、より多くの人に利用してもらうこと。笠井会長は「高齢で文字が読みづらくなった人など、音訳を必要としている人はもっといるはず。身近な情報源の一つとして役立ててもらえれば」と話している。
徳島新聞