佐賀県教委は東京大学先端科学技術研究センターと共同で、障害がある子どもの学習支援に多機能携帯端末「iPad」を活用する実践研究に取り組む。学習やコミュニケーションの向上につなげる狙いで、1年をかけて研究する。18日に県庁で、共同研究の協定書を交わす。
研究は「魔法のふでばこプロジェクト」。同センターとソフトバンクグループが連携し、携帯電話を使って2009年度から5道県で取り組んだ障害児の学習支援プロジェクトを拡充した。「魔法のふでばこ-」には佐賀を含め、18都府県の34校が参加する。
県内は、県立ろう学校と金立特別支援学校にiPadを4台ずつ配置。会話補助アプリなど学習支援に役立つアプリを使い、コミュニケーションを取るのが難しい子どもや読み書き、肢体・聴覚に障害がある子どもたちの学習や日常生活を手助けする。
「運動しなさい」など曖昧な表現ではなく、「5千歩歩く」というように具体的な指示を出し、数値やグラフで視覚的に伝える。言葉でうまく説明できない場合は録音した言葉を聞かせるなどして、さまざまな障害がある子どもたちを支援する。
研究成果は事例集としてまとめ、教育機関などに情報端末活用の効果を伝える。手話ができなくても端末を使って会話ができるなど、障害者の社会参加の促進も期待され、県教育情報化推進室は「有効性が見いだせれば、学習支援ツールとして導入を検討したい」と話す。
佐賀新聞
研究は「魔法のふでばこプロジェクト」。同センターとソフトバンクグループが連携し、携帯電話を使って2009年度から5道県で取り組んだ障害児の学習支援プロジェクトを拡充した。「魔法のふでばこ-」には佐賀を含め、18都府県の34校が参加する。
県内は、県立ろう学校と金立特別支援学校にiPadを4台ずつ配置。会話補助アプリなど学習支援に役立つアプリを使い、コミュニケーションを取るのが難しい子どもや読み書き、肢体・聴覚に障害がある子どもたちの学習や日常生活を手助けする。
「運動しなさい」など曖昧な表現ではなく、「5千歩歩く」というように具体的な指示を出し、数値やグラフで視覚的に伝える。言葉でうまく説明できない場合は録音した言葉を聞かせるなどして、さまざまな障害がある子どもたちを支援する。
研究成果は事例集としてまとめ、教育機関などに情報端末活用の効果を伝える。手話ができなくても端末を使って会話ができるなど、障害者の社会参加の促進も期待され、県教育情報化推進室は「有効性が見いだせれば、学習支援ツールとして導入を検討したい」と話す。
佐賀新聞