世界の強豪が集う「第4回IBSA(国際視覚障害者100+ 件スポーツ連盟)世界大会」の柔道男子100キロ超級で、南あわじ市北阿万筒井出身の正木健人さん(23)=徳島市=が金メダルを獲得した。身長190センチ、体重150キロの恵まれた体格の持ち主は、全試合で一本勝ち。来年のロンドンパラリンピック出場の可能性も残されており「出場権を得られれば、圧倒的な強さで優勝したい」と自信をみせる。
生まれつきの弱視だが日常生活に支障はなく、南淡中学校で柔道を始めた。3年の時に、全国中学校体育大会で2位になるなど頭角を現した。強豪の育英高校(神戸市)に推薦入学し、3年のインターハイで個人、団体ともに3位。進学した天理大学では、4年の時に、全日本学生柔道優勝大会で団体2位のメンバーになるなど、実績を積み重ねた。
だが、視力の問題で就職先が決まらなかった。大学の監督の紹介でマッサージ師の資格を取得するため、徳島県立盲学校(徳島市)へ進学することを決意し、同時にロンドンパラリンピック出場も目標に定めた。
第一歩としてパラリンピックの選考大会の一つである、世界大会に照準を定め、昨年11月の予選を通過した。
4月にトルコであった世界大会では、練習不足の不安はあったが、中国やアゼルバイジャンの選手を相手に得意技の払い腰を繰り出した。「周囲から優勝は当然、と期待されていたのでホッとした」と振り返る。すでに出場できる選考会は終わっており、パラリンピックは他の選手と比較となる。
4月に同校に入学し、資格取得に励む一方、高校生や警察官らが集まる徳島市内の練習会に参加。「柔道一筋でやってきたので勉強は苦手。でも、しっかりと両立させたい」と力強く言い切った。

世界大会で優勝した正木健人さん(左から2人目)=正木さん提供
神戸新聞
生まれつきの弱視だが日常生活に支障はなく、南淡中学校で柔道を始めた。3年の時に、全国中学校体育大会で2位になるなど頭角を現した。強豪の育英高校(神戸市)に推薦入学し、3年のインターハイで個人、団体ともに3位。進学した天理大学では、4年の時に、全日本学生柔道優勝大会で団体2位のメンバーになるなど、実績を積み重ねた。
だが、視力の問題で就職先が決まらなかった。大学の監督の紹介でマッサージ師の資格を取得するため、徳島県立盲学校(徳島市)へ進学することを決意し、同時にロンドンパラリンピック出場も目標に定めた。
第一歩としてパラリンピックの選考大会の一つである、世界大会に照準を定め、昨年11月の予選を通過した。
4月にトルコであった世界大会では、練習不足の不安はあったが、中国やアゼルバイジャンの選手を相手に得意技の払い腰を繰り出した。「周囲から優勝は当然、と期待されていたのでホッとした」と振り返る。すでに出場できる選考会は終わっており、パラリンピックは他の選手と比較となる。
4月に同校に入学し、資格取得に励む一方、高校生や警察官らが集まる徳島市内の練習会に参加。「柔道一筋でやってきたので勉強は苦手。でも、しっかりと両立させたい」と力強く言い切った。

世界大会で優勝した正木健人さん(左から2人目)=正木さん提供
神戸新聞