ゴエモンのつぶやき

日頃思ったこと、世の中の矛盾を語ろう(*^_^*)

譲りあい感謝マーク:見えない障害を、見える化 デザイン、県が公募 /兵庫

2011年05月27日 01時32分12秒 | 障害者の自立
 ◇優先座席利用、スムーズに

 県は今年度から、難病にかかっていたり、体の内部に障害を抱えていても、外見では分かりにくい人への支援事業を強化する。公共交通機関の優先座席などをスムーズに譲ってもらえるよう、すぐ見て分かるような専用のマークを公募して制定。将来的には、関西広域連合を構成する各府県にも、共通のマークとして普及を働きかけることも検討している。

 手足の震えや歩行障害が起きる「パーキンソン病」などの難病や、心臓ペースメーカーの利用者など体の内部に障害を抱える人は、外見では健常者と同じように見えることがある。そのため、優先座席や障害者用の駐車スペースなど、利用したくてもできないケースも少なくない。県にも昨年7月、パーキンソン病の患者から「席をなかなか譲ってもらえない」といった相談が寄せられたという。

 今回の事業では、譲り合いが必要な人であることが一目で分かるような「譲りあい感謝マーク」を公募。早ければ今夏にもマークの入ったピンバッジやキーホルダーなどを作成し、患者などに配布する。また、鉄道の優先座席やスーパーの障害者用の駐車スペースなどにも、このマークを掲示してもらえるよう働きかけを強める。

 県は92年に高齢者や障害のある人が働きやすかったり、公共機関や民間施設を利用しやすいようにスロープや手すりの設置などを義務付ける「福祉のまちづくり条例」を、全国に先駆けて制定。今回の事業でも、今年度予算で923万円を計上し、県民運動として展開していく方針だ。

 県障害者支援課によると3月末現在で、特定疾患の認定を受けた難病患者は県内に約2万9000人、身体障害者手帳を保有する内部障害を抱える人は約5万7000人いるという。同課は「マークを広く普及させ、必要な人が優先座席や障害者用の駐車スペースを気兼ねなく、スムーズに利用できるようにしたい」としている。

 マークの公募は6月20日まで。(1)直径約2・5センチの円形のピンバッジ(2)直径約5センチの円形のキーホルダー(3)縦13センチ横11・5センチの平面形式のグッズ--でも映えるようなデザインで、「ひょうご」の文字を入れる必要がある。色は3色以内で、1人何点でも応募可。問い合わせは県身体障害者福祉協会(078・242・4620)。

毎日新聞 2011年5月26日 地方版

デザイン募集!内部障害者や難病患者に必要なマーク

2011年05月27日 01時29分20秒 | 障害者の自立
知ってもらおう「譲りあい感謝マーク」
兵庫県は、兵庫県身体障害者福祉協会との連携で、外見からは障害がわかりにくい内部障がい者や難病患者などが気兼ねなく公共交通機関の優先座席や障害者用駐車スペース等を利用できるようにと「譲りあい感謝マーク」を制定し、このマークのデザインを募集している。

これらは、ピンバッジやキーホルダー、グッズなどの形で内部障がい者に身につけてもらうことで、そのマークを所持する人に対してみんなが必要な配慮をしやすくなるなど、周囲に認識してもらうことが目的。

デザインの応募期間は、平成23年5月13(金)から6月20日(月)まで。「譲りあい感謝マーク」の趣旨を適切にイメージできるもので、有識者等で構成する「譲りあい感謝マーク」デザイン選考委員会において審査し、受賞者を決定する。

問い合わせは、財団法人兵庫県身体障害者福祉協会内 みんなの声かけ運動推進会議事務局
〒651-0062 兵庫県神戸市中央区坂口通2丁目1-1 福祉センター6階 電話:078-242-4620 FAX:078-242-4260
まだ充分に認識されていない内部障害
日本ではまだ「内部障害・内臓疾患」という障害が充分に理解されていない。身体の中に障がいがあっても外からは判らないため、交通機関の優先座席などを利用すると非難される場面も少なくないのが現状だ。

そんな人々の存在を視覚的に示し、理解の第一歩とし、気兼ねなく利用できるようにとの配慮から生まれたマーク制度。

尚、「譲りあい感謝マーク」とは別に「身体内部に障害のある方」を表すマークにはハート・プラスマークというものもある。


兵庫県健康福祉部障害福祉局障害者支援課

兵庫県身体障害者福祉協会
http://www14.ocn.ne.jp/~hyogo/

ハート・プラスの会
http://www.normanet.ne.jp/~h-plus/

障がい者の働く場ニュース

記事のタイトルを入力してください(必須)

2011年05月27日 01時26分51秒 | 障害者の自立
モデルは私と盲導犬

 東日本大震災で被災した視覚障害者を支援しようと、全盲の今井敏代さん(広島市東区)が25日、チャリティー写真展を府中町大須のイオンモール広島府中ソレイユ・スターギャラリーで開いた。盲導犬との生活をパネル写真で紹介して理解を深めてもらい、グッズを販売して売上金を福祉団体に寄付する。28日まで。(杉山弥生子)

 「朝は必ずやってくる 心一つに 蘇(よみがえ)れ日本!」と題し、盲導犬ドロシー(雌、ラブラドルレトリバー)と芝生で向かい合ったり、海岸や街中を歩いたりする今井さんを、アマチュアカメラマンが撮影した約40点が並ぶ。パネル(1050~5000円)のほか、写真をプリントしたTシャツ(3500円)、著書(1470円)を販売している。

 今井さんは7歳の頃、脳腫瘍で目に障害が残った。4度の手術でも回復せず、約15年前から全盲となり、2000年から盲導犬との生活を始めた。ドロシーは2頭目で「体の一部」と語り、盲導犬への理解を広めようと、精力的に講演活動を続けている。

 県によると、県内で活躍する盲導犬は37頭(昨年11月末現在)。「今も他の客が嫌がるからと、入店を拒否される」と今井さん。それだけに、盲導犬と避難所生活を送る人を思いやり、「一緒に歩いている時、犬に触ると混乱してしまう。そっと見守るなど、接し方を知って」と呼びかける。

 さらに、「がれきが道の両端に撤去されても、目の見えない人にとって危険は変わらない」とし、「私たちは犬や誰かの手助けがなくては社会参加が難しい。盲導犬を受け入れてくれる社会になってほしい」と力を込める。

 撮影者の一人で、5年前から今井さんを撮り続けている広島市安佐北区、上野美都江さん(67)は「前向きに生きる今井さんを見ていると、勇気をもらえる。盲導犬との生活を多くの人に見てもらい、関心を高めたい」と話す。


ドロシーとふれあう来場者に「盲導犬の接し方を知ってほしい」と呼びかける今井さん(中央、府中町のイオンモール広島府中ソレイユで)

(2011年5月26日 読売新聞)

無反発の磁石、障害者教育に活用

2011年05月27日 01時22分29秒 | 障害者の自立
 元NHK職員で独学で認知情報学を研究する長田昌次郎さん(69)=藤沢市=と磁石メーカー「京浜化学工業」社長の伊藤靖雄さん(50)=同=が、どんな面でもくっつきあう立方体の磁石を開発した。磁石は積み木のようなブロック型の遊具にして、障害者の学校などに提供している。


 長田さんは、NHK放送技術研究所で3Dなど視覚の研究に取り組んだ。退職後に「一筆書き紋様」と呼ばれるインド発祥の幾何学模様に興味を持った。日本でなじみのない紋様の魅力を好奇心旺盛な子どもたちに広めたいと考えた。


 ゲーム感覚で遊べるように、廃材を5センチ角に切り出してブロック型の遊具を作製。各面に紋様の一部を描き、ブロックの並べ方によって、全体として様々なパターンの模様が出来上がるような仕掛けにした。


 学習障害がある子どもたちの教育に携わる知人に渡すと、「形や線をつなげようとする意識が、障害の改善にも役立つ」。


 長田さんは、遊具が散らばると視覚障害者は遊びにくい、とさらに考え、近所に住む伊藤さんと協力して磁石を内蔵する遊具へと改良した。


 普通の磁石なら組み合わせによっては必ず反発の性質が出る。それを各ブロック内に複数の磁石を特殊な配置で内蔵することで、立方体の6面のいずれも吸着性質だけ持つ「世界的にも珍しい」(長田さん)ものになった。紋様は視覚障害でも分かるように、点字のように凹凸をつけた。


 遊具を横浜市や伊勢原市の障害学級がある学校に配ると好評だったという。視覚障害者の教育を研究するインドの大学教授にも譲った。
 遊具は手作りで、希望者に頒布している。問い合わせはメールで長田さん(intvsn@cityfujisawa.ne.jp)まで。


反発しない磁石で作った遊具を手にする長田昌次郎さん(右)と伊藤靖雄さん=藤沢市


朝日新聞