◇優先座席利用、スムーズに
県は今年度から、難病にかかっていたり、体の内部に障害を抱えていても、外見では分かりにくい人への支援事業を強化する。公共交通機関の優先座席などをスムーズに譲ってもらえるよう、すぐ見て分かるような専用のマークを公募して制定。将来的には、関西広域連合を構成する各府県にも、共通のマークとして普及を働きかけることも検討している。
手足の震えや歩行障害が起きる「パーキンソン病」などの難病や、心臓ペースメーカーの利用者など体の内部に障害を抱える人は、外見では健常者と同じように見えることがある。そのため、優先座席や障害者用の駐車スペースなど、利用したくてもできないケースも少なくない。県にも昨年7月、パーキンソン病の患者から「席をなかなか譲ってもらえない」といった相談が寄せられたという。
今回の事業では、譲り合いが必要な人であることが一目で分かるような「譲りあい感謝マーク」を公募。早ければ今夏にもマークの入ったピンバッジやキーホルダーなどを作成し、患者などに配布する。また、鉄道の優先座席やスーパーの障害者用の駐車スペースなどにも、このマークを掲示してもらえるよう働きかけを強める。
県は92年に高齢者や障害のある人が働きやすかったり、公共機関や民間施設を利用しやすいようにスロープや手すりの設置などを義務付ける「福祉のまちづくり条例」を、全国に先駆けて制定。今回の事業でも、今年度予算で923万円を計上し、県民運動として展開していく方針だ。
県障害者支援課によると3月末現在で、特定疾患の認定を受けた難病患者は県内に約2万9000人、身体障害者手帳を保有する内部障害を抱える人は約5万7000人いるという。同課は「マークを広く普及させ、必要な人が優先座席や障害者用の駐車スペースを気兼ねなく、スムーズに利用できるようにしたい」としている。
マークの公募は6月20日まで。(1)直径約2・5センチの円形のピンバッジ(2)直径約5センチの円形のキーホルダー(3)縦13センチ横11・5センチの平面形式のグッズ--でも映えるようなデザインで、「ひょうご」の文字を入れる必要がある。色は3色以内で、1人何点でも応募可。問い合わせは県身体障害者福祉協会(078・242・4620)。
毎日新聞 2011年5月26日 地方版
県は今年度から、難病にかかっていたり、体の内部に障害を抱えていても、外見では分かりにくい人への支援事業を強化する。公共交通機関の優先座席などをスムーズに譲ってもらえるよう、すぐ見て分かるような専用のマークを公募して制定。将来的には、関西広域連合を構成する各府県にも、共通のマークとして普及を働きかけることも検討している。
手足の震えや歩行障害が起きる「パーキンソン病」などの難病や、心臓ペースメーカーの利用者など体の内部に障害を抱える人は、外見では健常者と同じように見えることがある。そのため、優先座席や障害者用の駐車スペースなど、利用したくてもできないケースも少なくない。県にも昨年7月、パーキンソン病の患者から「席をなかなか譲ってもらえない」といった相談が寄せられたという。
今回の事業では、譲り合いが必要な人であることが一目で分かるような「譲りあい感謝マーク」を公募。早ければ今夏にもマークの入ったピンバッジやキーホルダーなどを作成し、患者などに配布する。また、鉄道の優先座席やスーパーの障害者用の駐車スペースなどにも、このマークを掲示してもらえるよう働きかけを強める。
県は92年に高齢者や障害のある人が働きやすかったり、公共機関や民間施設を利用しやすいようにスロープや手すりの設置などを義務付ける「福祉のまちづくり条例」を、全国に先駆けて制定。今回の事業でも、今年度予算で923万円を計上し、県民運動として展開していく方針だ。
県障害者支援課によると3月末現在で、特定疾患の認定を受けた難病患者は県内に約2万9000人、身体障害者手帳を保有する内部障害を抱える人は約5万7000人いるという。同課は「マークを広く普及させ、必要な人が優先座席や障害者用の駐車スペースを気兼ねなく、スムーズに利用できるようにしたい」としている。
マークの公募は6月20日まで。(1)直径約2・5センチの円形のピンバッジ(2)直径約5センチの円形のキーホルダー(3)縦13センチ横11・5センチの平面形式のグッズ--でも映えるようなデザインで、「ひょうご」の文字を入れる必要がある。色は3色以内で、1人何点でも応募可。問い合わせは県身体障害者福祉協会(078・242・4620)。
毎日新聞 2011年5月26日 地方版