聴覚障害者100+ 件らが入所する特別養護老人ホーム「淡路ふくろうの郷」(洲本市中川原町中川原)の開所5周年を祝う「記念のつどい」が28日、近くの旧中川原中学校などであり、入所者や職員、県内外の支援者ら約500人が歩みを振り返った。
同施設は2006年4月、県内初の聴覚障害者100+ 件に配慮した老人ホームとして、社会福祉法人「ひょうご聴覚障害者福祉事業協会」が開設。施設内の会話には、手話のほか手に触れて意思を伝える「触手話」、プロジェクターなどを活用。また個室には呼び鈴の代わりに天井のランプが点灯するなどの工夫もある。
現在は60人が入所し、そのうち聴覚障害者は48人。職員71人は全員手話ができ、地元住民向けに手話教室を開くなど地域交流にも力を入れている。
式典では、入所者に書道を教えたり、散髪サービスを提供したりしている地元のボランティアや町内会などに感謝状を贈呈。100歳で最高齢入所者の寺岡初枝さんにも記念品が贈られた。寺岡さんは「長生きは施設と地域のおかげ」と喜んでいた。
最後に自身も聴覚障害がある大矢暹施設長(63)が入所者と共に舞台に上がり、「支援者のみなさんが施設運営を支えてくれたことをありがたく思う」と手話であいさつ。「これからも入所者や地域と連携して、暮らしやすい施設にしたい」と決意を語った。
(2011/05/29 09:15)
神戸新聞
同施設は2006年4月、県内初の聴覚障害者100+ 件に配慮した老人ホームとして、社会福祉法人「ひょうご聴覚障害者福祉事業協会」が開設。施設内の会話には、手話のほか手に触れて意思を伝える「触手話」、プロジェクターなどを活用。また個室には呼び鈴の代わりに天井のランプが点灯するなどの工夫もある。
現在は60人が入所し、そのうち聴覚障害者は48人。職員71人は全員手話ができ、地元住民向けに手話教室を開くなど地域交流にも力を入れている。
式典では、入所者に書道を教えたり、散髪サービスを提供したりしている地元のボランティアや町内会などに感謝状を贈呈。100歳で最高齢入所者の寺岡初枝さんにも記念品が贈られた。寺岡さんは「長生きは施設と地域のおかげ」と喜んでいた。
最後に自身も聴覚障害がある大矢暹施設長(63)が入所者と共に舞台に上がり、「支援者のみなさんが施設運営を支えてくれたことをありがたく思う」と手話であいさつ。「これからも入所者や地域と連携して、暮らしやすい施設にしたい」と決意を語った。
(2011/05/29 09:15)
神戸新聞