ゴエモンのつぶやき

日頃思ったこと、世の中の矛盾を語ろう(*^_^*)

全盲75歳あすから富士登山  出雲・原さん2度目

2012年08月08日 02時12分23秒 | 障害者の自立
 出雲市の全盲の男性が、75歳を迎えた記念に富士山登山に挑戦する。ボランティアらのサポートを受けながら、8日から3泊4日の日程で登る。70歳だった5年前にも登頂に成功しており、今回が2回目。「頂上に立つまでの過程が大切」と毎日8キロの砂袋を背負って1万歩以上歩くトレーニングに励んでいる。(高田史朗)

 同市中野美保南、元大工の原益弘さん(75)。中年の頃から網膜色素変性症で視覚に障害が出始め、56歳で大工を引退、70歳を前に全盲となった。

 引退した頃からウオーキング大会などに参加し、登山にも挑戦しようと地元のサークルの登山に参加を申し込んだが、「サポートできない」と断られた。発奮して、インターネットで全国に呼びかけ、千葉、神奈川県のボランティアの支援を受けて、古希を迎えた2007年、富士登山を達成した。

 以来、全国の視覚障害者登山交流大会に参加するなどして、乗鞍岳(岐阜県)や大山(鳥取県)の登山も果たしてきた。

 今回、県内の青少年や障害者の野外活動団体「しまね四季の会」のメンバー8人が支援。原さんは、メンバーのリュックから伸びる短いひもにつかまりながら歩く。8日夜に出雲市を出発。9日に5合目から登り始め、山小屋で宿泊。10日にご来光を拝んで頂上を目指す。原さんらと一緒に、視覚障害を持つ安来市の60歳代の女性も登山に挑戦する。

 2年前、妻の千歳さんを亡くして以来、独り暮らしの原さん。「障害があるから、年だから、と引っ込んでいないでどんどん出たらいい。自分は毎日、歩いているので悩みもなく以前より健康になった。またあの達成感を味わいたい」と楽しみにしている。


自宅の庭で、砂袋を背負い、ロープをつかんで歩く練習をする原さん(出雲市中野美保南で)

(2012年8月7日 読売新聞)

発達障害と裁判 受け皿ないから厳罰では

2012年08月08日 02時10分05秒 | 障害者の自立
 発達障害が犯行に影響したことは認められるが、再犯の恐れもある。社会で障害に対応できる受け皿もなく、できるだけ長く刑務所で過ごさせるしかない。

 要約すれば、こういう判決になる。あまりにも短絡的な結論ではないか。

 大阪市の自宅で姉を刺殺したとして、殺人罪に問われた男性(42)の裁判員裁判で、大阪地裁が求刑の懲役16年を上回る懲役20年の判決を言い渡した。

 判決によると、被告は小学5年の途中から不登校となり、約30年間の大半を自宅で引きこもる生活を送った。転校などを両親に頼んでも実現しなかったのは姉のせいだと勝手に思い込み、恨むようになったという。昨年7月、自立を促す姉に憎しみを募らせ、犯行に及んだ。

 被告は逮捕後、大阪地検の精神鑑定で社会性に困難のある広汎性発達障害の一種、アスペルガー症候群と診断された。同症候群は一方的に話すなど相手と意思疎通をうまく図れず、反省の態度を表すのも難しいとされる。

 地検は刑事責任能力に問題はないと判断して起訴、公判でも被告は罪を認めていた。一方の弁護側は、障害が犯行に影響したとして保護観察付きの執行猶予判決を求めていた。これに対し、大阪地裁は求刑を上回る厳罰を被告に科した。

 裁判長は判決理由の中で「被告は、十分な反省をしていない。母親らが同居を断り、社会の中にも(被告を)受け入れる態勢がない」と指摘した。

 現状のままで社会復帰すれば、同様の犯罪を繰り返す危険性があるとして「許される限り長く刑務所に収容して十分に反省させることが社会秩序の維持にも役立つ」とまで言い切った。発達障害への偏見や差別を助長しかねない内容で、理解に苦しむ。裁判所は裁判員に障害の内容を十分に説明したのか疑念さえ湧く。

 発達障害をめぐっては早期発見や療育、自立支援などを目的にした支援法が2005年に施行された。当事者や家族らの相談を受ける「発達障害者支援センター」が各都道府県に1カ所以上設置されて、臨床心理士らが助言を行っている。

 しかし、国内の刑務所には発達障害者に即した矯正教育は皆無に等しいのが現状だろう。出所しても社会的に孤立し、経済的にも追い詰められ、罪を繰り返す「負の連鎖」が繰り返されるだけではないか。長期間、刑務所に入れることが再犯防止につながるとは到底思えない。

 長崎県では南高愛隣会(雲仙市)が09年、社会福祉法人として全国初の更生保護施設を開設した。刑務所を出所した知的障害者20+ 件などを中心に受け入れ、個人にあった更生計画で社会復帰を支援する。

 田島良昭理事長は「刑罰重視では、障害者20+ 件などの再犯防止や更生に成果を挙げられない。刑事司法手続きの段階から、福祉のネットワークに取り込むことが重要だ」という。的を射た提言であろう。「受け皿がないから厳罰に」ではなく、こうした態勢の整備こそ急ぎたい。


=2012/08/07付 西日本新聞朝刊=

企業向け障がい者雇用支援サービス「リタクト」説明会開催 WOW GROUP

2012年08月08日 02時01分30秒 | 障害者の自立
 WOW GROUP(大阪市中央区)は9月1日、従業員数50名を超える企業向けに、各分野の専門家とタッグを組んだ連携型障がい者雇用総合支援サービス「リタクト」の提供を開始する。提供に先駆けて、「リタクトサービス説明会」(事前予約が必要)を8月28日にマイドームおおさか(同)で無料開催する。

 「リタクト」は、障がい者に関する各分野の専門家(社会福祉法人、弁護士事務所、保険会社/代理店、人材紹介会社、特例子会社、社労士事務所、義肢装具企業など)と連携しサポートする、日本初の障がい者雇用をまるごとカバーする総合支援サービスという。これまで各専門家・専門機関がそれぞれに行なってきたサポートを一つにまとめ、「リタクト」が窓口となり、ワンストップで障がい者雇用の悩みを解決します。これにより、これまで各機関では対応できなかったような複合的な相談(法律問題と就労相談など)にも対応が可能となる。

 同社によると、2013年度より障害者法定雇用率が2・0%(現行1・8%)へと引き上げられ、雇用義務対象企業も拡大され、国内障がい者数が740万人を超えた今、障がい者と共に働くことが近い将来当たり前のこととなると指摘している。また、現行1.8%の雇用率ですら4万社以上の企業が未達成という。同社は、「雇いたくない企業」より「上手く雇えない企業」が多いと考え、同サービスの提供を決めたとしている。


企業向け障がい者雇用支援サービス「リタクト」説明会開催

産経関西 - 08.07 16:01

iPadを障害児教育に 多機能端末の活用など報告 

2012年08月08日 01時57分07秒 | 障害者の自立
 障害児教育に、iPad(アイパッド)などタブレット型多機能端末の活用が注目されており、本年度から導入し始めた兵庫県小野市で6日、東京大教授らによる「タブレットPC活用研修会」が開かれた。同市や加西市、丹波市などから、7特別支援学校の関係者や発達障害児の保護者ら約100人が参加した。


 小野市内では本年度、ソフトバンクモバイルなどが実施するプロジェクトの協力校に選ばれた2校と市単独事業と合わせ、小野特別支援学校などの3校で研究中。来年度には市内小中学校の全特別支援学級に配置予定という。

 研修会では、東大先端科学技術研究センターの中邑賢龍(なかむら けんりゅう)教授が講演した。現状の授業の進め方について、「ほかの子と同じように」と漢字などの反復作業に時間を掛けることで学習が遅れ、自信をなくしていると指摘。タブレット端末は能力を補うものと位置づけ、「本質的教育のための道具。子どもたちを一歩先へと進ませてあげて」と話した。

 事例発表では、小野市内の2校のほか、同プロジェクト協力校の神戸市立青陽西養護学校や、県立福祉のまちづくり研究所と連携して昨年度から3年間で研究に取り組む西はりま特別支援学校(たつの市)、赤穂特別支援学校(赤穂市)が活用方法を報告した。


タブレット端末を活用した教育について、中邑賢龍教授の講演を聞く特別支援学校の関係者ら=小野市王子町、コミセンおの

(2012/08/07 08:20)

パラリンピック:出場の全盲ランナー高橋選手「金メダルで錦飾りたい」 母校・横手西中で壮行会 /秋田

2012年08月08日 01時52分59秒 | 障害者の自立
 ◇生徒から寄せ書き

 ロンドン五輪に続く障害者スポーツの国際大会、ロンドン・パラリンピック(8月29日〜9月9日)に出場する全盲ランナーの高橋勇市選手(47)=東京都北区=の壮行会が6日、母校の横手市立横手西中であった。

 34歳で失明した高橋選手の日本代表は3度目で、伴走者(2人)と陸上男子マラソンに出場する。初舞台のアテネ大会(04年)は2時間44分24秒で金メダル、前回の北京大会(08年)は2時間43分38秒とタイムは短縮したが16位だった。

 同市黒川出身の高橋選手は、地元の小中学生から記念の花束や寄せ書きの旗を贈られ、感激の面持ち。

 同中3年で生徒会長の大山泰河さん(14)と五十嵐忠悦市長から激励の言葉を受けた後、「勝てる練習をしてきた。金メダルを取って故郷に錦を飾りたい。頑張ってきます」とあいさつ。その後、校庭で参加者らと勝利へのランニングをした。

毎日新聞 2012年08月07日 地方版