三条市社会福祉協議会は4、5、6の3日間、4年生以上の小学生25人を生徒にジュニアサマースクールを行い、2日目の5日は三条市総合福祉会館で視覚障害者のためのサッカー、ブラインドサッカーを体験してもらった。
夏休みの子どもたちから福祉について体験学習をしてもらおうと毎年開いているスクール。初日は野外で火起こしや飯ごうでご飯炊き、3日目はスーパーで高齢者疑似体験や車いす体験を行った。
2日目に体験したブラインドサッカーは、県央地域でおそらく初めて紹介された。選手はアイマスクを着け、鈴を入れて音が鳴るようにしたボールを使って行う5人制の室内サッカー。アイマスクで視覚情報を閉じるため視覚障害者と健常者が同じように力を合わせてプレーできる。
三条市社会福祉協議会のジュニアサマースクールでブラインドサッカーを体験
夏休みの子どもたちから福祉について体験学習をしてもらおうと毎年開いているスクール。初日は野外で火起こしや飯ごうでご飯炊き、3日目はスーパーで高齢者疑似体験や車いす体験を行った。
2日目に体験したブラインドサッカーは、県央地域でおそらく初めて紹介された。選手はアイマスクを着け、鈴を入れて音が鳴るようにしたボールを使って行う5人制の室内サッカー。アイマスクで視覚情報を閉じるため視覚障害者と健常者が同じように力を合わせてプレーできる。
新潟県ブラインドサッカー協会事務局の浅間光一さんが指導し、スペシャルゲストとしてブラインドサッカー日本代表の主将、落合啓士さん(38)も指導に訪れた。目の不自由な落合さんがシュートなどのプレーを披露してから、子どもたちにアイマスクを付けてブラインドサッカーの一端を体験した。
ブラインドサッカーのプレーでは、声によるコミュニケーションが重要になる。落合さんはウォーミングアップ代わりのいろいろな動作の手本を見せ、子どもたちは一部がアイマスクを着け、アイマスクを着けていない子どもが落合さんの動作を見て、それをアイマスクを着けた子どもに言葉で教える練習をした。
ブラインドサッカー日本代表の主将、落合啓士さんが手本を見せる
全員がアイマスクを着けて血液型や誕生日の早い順に並んだり、アイマスクを着けていない子どもの言葉にしたがってアイマスクを着けた子どもが三角コーンのところまで歩いたり。アイマスクを着けたままボールに入った鈴の音をたよりに転がってるくるボールをキャッチしたり、ボールを蹴って三角コーンに当てたりと、スイカ割りのバリエーションのようにいろいろなゲームに挑戦した。
一ノ木戸小4年相場美憂さん(9つ)は「落合さんは目が見えないにすごいと思った。目隠しして歩いたり走ったりは絶対、無理」、裏館小5年吉村結仁君(10)は「難しかった。人がいっぱいいると目隠ししてるとぶつかって怖いと思った」と視覚障害を疑似体験していろいろなことを感じとっていた。
ブラインドサッカーの体験が実現したのは、ブラインドサッカー歴1年半の三条市の会社員岡田賢也さん(33)がきっかけ。三条市社協から岡田さんをに講師派遣などを依頼した。
岡田さんは知り合いの勧めで、県内唯一のブラインドサッカーチーム「新潟フェニックスファイヤーズ」の所属したのが、ブラインドサッカーとの出会い。県内にはほかにチームがないので常に新潟県代表で、「すぐに全国の頂点を目指すことができる」とできると岡田さん。「練習すればするだけ目に見えて結果がついてくるのがおもしろい」と魅力を話している。