ゴエモンのつぶやき

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「女性トイレ禁止は差別」提訴へ 性同一性障害の公務員

2015年11月04日 02時21分28秒 | 障害者の自立

 心は女性である性同一性障害の職員は、戸籍上の性別が男性である限り、女性トイレを使ってはならない――。経済産業省がこんな原則を示し、使いたければ異動ごとに職場で同障害を公表するよう求めていた。この職員は近く「人格権の侵害で、同障害を理由にした差別だ」として、東京地裁行政訴訟国家賠償訴訟を起こす。

 弁護団によると、性的少数者が職場での処遇の改善を求める訴訟は初めて。

 この職員は40代で、戸籍上は男性だが心は女性。入省後の1998年ごろ同障害の診断を受け、2009年に女性としての処遇を申し出た。診断から11年かかったのは、ホルモン治療や女性の容姿に近づけるための手術を重ね、「女性として社会適応できる」と思えるまで待ったからだ。11年には名前も女性的なものに変更。今では初対面の人にも女性として認識され、職場の女子会に呼ばれる。

 経産省は、女性の服装や休憩室の使用は認めたものの、女性トイレの使用は原則として許可しなかった。この職員が情報公開請求して開示された資料によると、女性トイレの使用を認めない理由について、経産省は①労働安全衛生法の省令で男女別のトイレ設置が定められている②女性職員の了解が不可欠だが、2人から「抵抗感がある」との声があがった――などと説明。戸籍上の性別を女性に変えない限り、障害者トイレを使ってもらい、女性トイレを望む場合は異動ごとに同障害を公表して同僚の理解を得るよう求める原則を確認した、としている。

 日本で性別変更するには卵巣や子宮、睾丸(こうがん)を摘出するといった性別適合手術が必要だが、この職員は皮膚疾患などで手術が受けられなくなった。職員側の主張では、上司から13年1月に「手術を受けないなら男に戻ってはどうか」などと言われた。同障害の公表を避けるため、異動希望を出せなくなった。うつ病となり、同年2月から1年以上休職した。

 人事院に処遇の改善を求めたが認められず、訴訟に踏み切る。この職員は、障害者トイレが工事中だった際に暫定的に認められた「2階以上離れた女性トイレ」を現在も使うが、「他の女性職員と平等に扱ってほしい」と訴える。経産省は「職員のプライバシーに関する問題については答えられない」としている。同障害の人への処遇に関する国の統一的な指針はなく、各省庁や企業に委ねられている。公的機関では、同障害の上川あや・東京都世田谷区議が03年に初当選した当初、戸籍上は男性だったが女性トイレの使用を認められた例がある。

ログイン前の続き■性別変更、なお高い壁

 日本での性別変更は04年の性同一性障害特例法で可能になったが、手術が必要などハードルが高い。日本精神神経学会が国内20医療機関の実績を調べたところ、12年末までに性別への違和感を訴えて受診した人は1万5105人いた。このうち、手術を受けて戸籍上の性別を変更したのは2割だった。

 世界では心の性に基づく自己決定権を重んじる考え方が広がる。世界保健機関(WHO)などは昨年、生殖機能の喪失を強いるのは人権侵害だとして、廃絶を求める共同声明を出した。米の一部の州、英、アルゼンチンデンマークなどでは手術は不要だ。

 日本でも手術要件をなくすよう求める声があるが、本格的な法改正の議論には至っていない。大阪府立大の東優子教授(性科学)は「日本の今の要件は基本的人権を侵害している。新たな生きづらさを生んでおり、法改正が必要だ。日本では戸籍上の性別を変更できない人が少なくないという現状を理解し、当事者のニーズに基づく柔軟な対応がなされるべきだ」と話す。

 〈性同一性障害〉 体の性と自分が認識する心の性が一致せず、持続的に苦悩がある状態。日本で性別変更するには、①20歳以上②結婚していない③未成年の子どもがいない④生殖機能がない、などが要件。④を満たすためには性別適合手術が必要で、心身面や金銭面の負担も大きい。

写真・図版

訴訟を起こす性同一性障害の職員

朝日新聞   2015年11月2日


性同一性障害、健保の適応を

2015年11月04日 02時11分29秒 | 障害者の自立

 多くの人は、男性に生まれたら男性として自分を認識し成長する。女性も同様だ。

 しかし、生まれついた性別に違和感や不快感を覚え、二次性徴の時期になると、様々な体の変化や、男性もしくは女性として扱われることに違和感や苦痛を覚える人々がいる。「性同一性障害」と呼ばれる人々である。

 これまで、性同一性障害の人と接していると、当然のように「男」であり「女」なのだが、神が性器をつけ間違えたとしか思えないほど心は反対の性そのものなのだ。

 だが、性同一性障害の人たちは、心理的、身体的、そして社会的に様々な困難と向き合わなくてはならない。そのため、精神的な援助だけでなく、自分の体と心の性をできる限り一致させたいという願いに対しても、医学的な助けが必要になる。

 1997年5月、日本精神神経学会の性同一性障害に関する委員会は、治療について精神療法、ホルモン療法、手術療法など治療法ごとに適したケースを解説した「性同一性障害の診断と治療のガイドライン」を公表した。

 98年10月には、日本で大学の倫理委員会が承認した初めての性別適応手術(性転換手術)が埼玉医科大で行われた。

 さらに2004年7月には、「性同一性障害者の性別の取り扱いの特例に関する法律」が施行。一定の条件であれば、性同一性障害者の戸籍上の性別変更を認めた。

 こうして見ると、性同一性障害の人々にも、ようやく手が差し伸べられたように感じる。しかし、問題は多い。

 最大の問題は、性転換手術などの身体治療が健康保険の適応外であり、患者さんは高額な医療費を負担しなければならないことである。

 日本精神神経学会、日本形成外科学会、日本産婦人科学会、日本泌尿器科学会は連名で、「性同一性障害に対する手術療法の保険適応に関する要望」を11年11月に厚生労働大臣に提出した。しかし、身体治療の健康保険適応のめどは立っていない。

 もう一つの問題は、国内で性同一性障害に詳しい医療従事者や施設が不足していることだ。患者のうち、国内で望む治療を受けられる人はごく少数であり、外国で手術を受け、その合併症や後遺症に苦しんでいる人は少なくない。

 性同一性障害の医療は、いわば患者さんの生き様を支援する未来型の医療である。医療の前進のためにも手厚い医療政策が求められている。

斎藤利和 (さいとう・としかず)

幹メンタルクリニック院長・札幌医科大学名誉教授 1948年美唄市生まれ。札幌医科大卒業、98年から2014年まで同大精神神経医学講座教授。日本精神神経学会理事などを歴任、国際アルコール医学会前理事長。

朝日新聞     15.11.4


共生社会って何だろう…(3)競技のレベルも意識も高く

2015年11月04日 02時02分32秒 | 障害者の自立

 世界最高峰だと聞く。大分国際車いすマラソン。第35回の今年は、1964年パラリンピック東京大会開会式にあたる11月8日に開催される。海外18カ国からの61選手を含む283選手がエントリー。フルとハーフ、障害の内容・程度でクラス分けされ、覇を競う。

 大分市街地を走る国際パラリンピック委員会(IPC)公認コースは走りやすく世界記録も出ている。フルの男子にはマルセル・フグ(スイス)や副島正純、山本浩之、同女子はマニュエラ・シャー(スイス)や土田和歌子ら世界のトップクラスが出場。賞金も増額、来年のリオデジャネイロ大会代表選考を兼ねた戦いはより熱くなろう。

 「競技レベルも高いが、会場整理や通訳などボランティアの高い意識、熱のこもった沿道の応援風景をぜひ見てもらいたい」

 大分県障害者スポーツ指導者協議会会長の堀川裕二が初めて大会運営にかかわったのは第4回。弘前大学卒業前、岡山で医師をする父・龍一に「太陽の家」を紹介されて職員になった。創設者の中村裕と父は九州大学医専の同窓、障害者自立への意識を共有していた。

 中村は、この大会の生みの親でもある。きっかけはボストン・マラソン。1975年に車いす選手が参加した。「日本でも」と考えて何ら不思議ではない。

 別府大分マラソンに5人が申し込んだ。ところが、日本陸上競技連盟から断られた。2本の足を交互に出して進む。それが「走る」行為の認識だった。

 粘り強い交渉の末、陸連は「車いす単独」を条件に協力を申し出た。国際障害者年にあたる81年11月1日に第1回大会が開幕する。海外13カ国を含む117選手がハーフマラソンのスタートラインに立った。

 フルが始まったのは第3回から。その間、太陽の家マラソン研究会が心肺機能などのデータを採取し実現に備えてきた。中村は第4回大会前に他界したが、堀川は「障害者にこそスポーツを、という志は受け継がれてきた」と話す。

 「障害者スポーツは本人もさることながら、周囲の理解がなければ長く続かない」。選手の市内パレードなどを通じた触れ合いが理解を進め、大会を育てた。

 一方で堀川は戸惑いも隠さない。「競技性は進歩したが、スポーツを楽しむ層の参加を妨げていないか」

 普及には高い競技性と広い裾野が必要だ。2020年後へ、障害者スポーツ環境はまだ変わる。=敬称略(特別記者 佐野慎輔)

 2014年に開かれた第34回大分国際車いすマラソンで力走するランナーたち=大分市舞鶴橋付近(大分県障がい者体育協会提供)
2014年に開かれた第34回大分国際車いすマラソンで力走するランナーたち

2015.11.3    産経ニュース

車いすを誰でも乗って楽しめるパーソナルモビリティに──「WHILL Model A」披露

2015年11月04日 01時38分58秒 | 障害者の自立

WHILLは東京モーターショー会場に「全ての人の移動を楽しくスマートに」をコンセプトとしたパーソナルモビリティ「WHILL Model A」を出展した。福祉器具として見られてきた車いすの既成概念を壊したいという。

 「東京モーターショー2015」(11月8日まで、東京ビッグサイト)と同会場で開催されている「SMART MOBILITY CITY2015」では、「次世代のクルマ、くらし、社会がリアルに体験できる未来の街」をイメージした展示スペースを設けている。さまざまな次世代の乗り物が出展されるなか、“次世代車いす”の存在も目立った。

 WHILLは、障害者、健常者を含め「全ての人の移動を楽しくスマートに」をコンセプトとしたパーソナルモビリティ「WHILL Model A」を出展。価格は99万5000円(非課税)で10月30日から予約受け付けを開始している。

 WHILL Model Aはスタイリッシュなデザインに加え、高い機能性も特徴。操作は簡単で、スイッチを入れた後は右側の手元にあるコントローラーを進みたい方向に傾けるだけで動いてくれる。傾き加減で速度も調整でき、スピートをさらに上げたい場合は左側にあるギアで3段階に分けた速度調整ができる。

 BluetoothでiPhoneと接続することもでき、専用アプリを通じて細かい速度設定や遠隔操作も可能だ。自分好みの速度を設定しておけば、使う度にその速度で移動できる。リモートコントロール機能を使えば、降りた後にWHILL Model Aを車のトランクに載せたり、隅に寄せたりなどの操作が可能だ。

 また、WHILL Model Aが従来の車イスと違うのは「走破性」と「小回り」両方を備えている点にあるという。

 WHILLの掘出志野さんによれば、今までの車いすは「小回り」がきくものは走破性がなく、走破性があるものは小回りがきかない──といった具合に、それぞれを両立させることが難しかったという。

 WHILL Model Aは独自開発した24個の小さいタイヤで構成される前輪タイヤによって「小回り」を実現させ、四輪駆動によって7.5センチメートルの段差も乗り越えることができる高い「走破性」も備えた。車幅60センチメートルとコンパクトなため、細い路地、でこぼこ道など悪路の走行も問題ないという。

 これまで車いすは福祉器具という位置付けだったが、WHILL Model Aは「誰でも使えるパーソナルモビリティ」としてその既成概念を変えていくという。

 「いかにも“福祉器具”っぽい車いすに乗ることに抵抗感を覚える障害者の方は多い。WHILL Model Aによって“車いすは障害者が乗るもの”というイメージを変え、健常者も同じように車いすをパーソナルモビリティとして楽しんでもらいたい」

24個の小さなタイヤで構成された前輪タイヤが小回りを実現

 2015年11月02日    ITmedia

コントロラーの形状、配置場所等を自分なりに調べてみました。

このままでは私たち「脳性マヒ者」は、操縦が困難と思われます。

あくまでも個人的見解です。


東京マラソン10万円超寄付、期限前に初の定員

2015年11月04日 01時34分33秒 | 障害者の自立

 東京マラソン財団は2日、来年2月の「東京マラソン2016」(読売新聞社など共催)に10万円以上の寄付で参加できる「チャリティーランナー」の申し込みが定員の3000人に達し、13日の申込期限を前に受け付けを終了したと発表した。

 11年大会から始まったチャリティーランナーが、申込期限前に定員に達したのは初めて。申込者と一般からの寄付金の合計は約3億500万円で、過去最高となった。一般の寄付は来年3月末まで受け付けており、東日本大震災の被災地支援や障害者スポーツの振興などに利用される。

2015年11月03日 10時07分 Copyright © The Yomiuri Shimbun