ゴエモンのつぶやき

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2人乗り用自転車、公道快走 解禁拡大、障害者もOK

2015年11月09日 02時44分04秒 | 障害者の自立

 2人乗りの二輪タンデム自転車が公道全般を走行できる地域が増えつつある。7年前までは長野県だけだったが、今年に入って2県が加わり、計10県に。後ろに乗る人はハンドルを操作しなくてすむため、視覚障害者らの行動範囲を広げると期待されるが、安全面を不安視し、「解禁」に慎重な自治体もある。

 10月中旬、兵庫県淡路島。海沿いの道を9台のタンデム自転車が駆け抜けた。NPO法人「サイクルボランティア・ジャパン」が開いたイベント。後部座席に視覚障害者や知的障害者が座り、ペダルを懸命にこいでいた。

 全盲の飯田育生(いくお)さん(52)は浜松市から参加した。「風を感じられるのが魅力。1人では行けないところに、みんなで行けるのが楽しい」と声を弾ませる。地元の静岡県では「安定性がある」(県警)として三輪のタンデム自転車なら公道を走れるが、「二輪の方が軽くて乗りやすい」と飯田さん。折りたたみの二輪タンデム自転車を持参し、各地のイベントに足を運んでいる。

 タンデム自転車は、道路交通法上は公道を走れるが、都道府県の公安委員会が定める規則で走行できる道路が限定されていたり、三輪に限られたりするケースが多い。警察庁によると8月1日現在で、タンデム自転車が公道全般を走行できるのは、山形▽群馬▽新潟▽長野▽愛知▽兵庫▽広島▽愛媛▽佐賀▽宮崎の10県。いずれも二輪タンデム自転車で走ることができる。

 ログイン前の続き「解禁」が最も早かったのは長野県で、1978年11月から。県警によると、避暑地の軽井沢では早い時期からタンデム自転車がレンタルされており、実態を後追いする形で規則が改正されたようだ。

 2例目は、2008年7月の兵庫県。NPO法人「兵庫県障害者タンデムサイクリング協会」が98年から、視覚障害者らを招いたサイクリングイベントを県内を流れる武庫川の河川敷にあるサイクリングコースで開催してきた。視覚障害者から公道走行の要望を受けた県警は、長野などの実情を調査。2人でこぐためスピードが出やすいことや、車体が長くバランスを崩しやすいことなどが懸念されたが、実際にはタンデム車の事故が確認されなかったことから、解禁に踏み切ったという。

 その後、視覚障害者からの要望を受け、改正した県が相次ぐ。

 愛知県は、今年4月に解禁した。県警は、長野や兵庫の状況を調べたうえで、「神戸市という大都市を抱えた兵庫でできて、愛知でできない理由はない」(担当者)と判断した。

 一方、兵庫と隣り合う大阪府では、公道を走れるタンデム自転車は三輪に限られている。13年には視覚障害者団体が二輪の解禁を要望したが、そのままだ。

 府警によると、府内で起きた自転車が関係する人身事故は昨年、1万3228件と全国最多。担当者は「三輪に比べて二輪は不安定。府内の交通状況に照らすと危険だと判断している」と説明する。

 鳥取県は今年4月から、二輪のタンデム自転車の走行を一部の自転車歩行者専用道(計約14キロ)に限って認めた。県警の担当者は「発進時や低速時にふらつくほか、スピードが出るため、ブレーキをかけてから止まるまでの距離が普通の自転車より長くなる。車と一緒に走るのは危険と判断した」という。

 《夫婦で二輪タンデム自転車に乗り、世界一周を果たした宇都宮一成さん(47)の話》 タンデム自転車が自由に走れないのは日本だけではないか。欧米にはタンデム自転車専門のメーカーやショップもある。安定性などを理由に危険だとする指摘があるが、走る前にきちんと練習すれば、大丈夫。2人がお互いを思いやりながら声をかけあい運転するタンデム車は、ノーマライゼーション(障害者の社会参加)に役立つ乗り物というだけでなく、障害の有無にかかわらずコミュニケーションを楽しめるツールにもなる。多くの地域で走れるようになって、その魅力が広まればうれしい。

写真・図版

サイクリングに出発するタンデム自転車=兵庫県南あわじ市

2015年11月8日      朝日新聞


県内公立文化施設、聴覚障害者への整備「不十分」

2015年11月09日 02時39分33秒 | 障害者の自立

サポートセンター調査 災害など緊急時対応課題

 佐賀県聴覚障害者サポートセンターは7~8月に県内の公立文化施設21カ所を調査し、すべての施設で聴覚障害者に情報を保障する整備状況が「不十分」と判定した。避難誘導の表示が不足するなど、災害など緊急時への対応が十分ではなかった。サポートセンターは「災害発生を知らせるランプをトイレに設置するなど、できることから目を向けてほしい」と訴える。

 障害者に対する差別的取り扱いを禁止し、公的機関には障害者に必要な配慮を法的に義務付ける障害者差別解消法が来年4月に施行される。事前アンケートで同法について「知らない」とした施設が多数を占めたことから、聴覚障害があり、サポートセンターで働く中村稔参事(56)が現地を調べた。

 佐賀県立博物館・美術館や佐賀市の大隈記念館、県立名護屋城博物館など、県内の主要な文化施設を調査対象にした。音声ガイドや電光掲示板、動画の字幕など10項目で点検した。

 車いす対応や身障者専用トイレの整備は進んできているものの、非常口表示はあっても避難手順を視覚的に表示できていない施設が目立った。館内で放映している動画の字幕説明も2施設にとどまった。聴覚障害者は外見からは分かりにくく、東日本大震災でも一般の人に比べ死亡率が2割ほど高かったといい、災害対応が欠かせない。

 展示物の文字表示は多くの施設にあったが、課題も見つかった。文化財保護の観点で照度を落としている施設が多く、文字が小さく高齢の聴覚障害者が見えづらかったり、難解な漢字にルビがなく、分かりづらい展示になったりしていた。

 世界文化遺産に登録された三重津海軍所跡に隣接する佐野常民記念館で貸し出している機器はほとんどが音声情報で、他県の聴覚障害者が訪れた際、「何も分からなかった」と落胆した経緯もある。佐賀市に「字幕の整備をしてほしい」と要望した。

 中村参事は「聴覚障害者向けにはほとんど対応されておらず、ショックだった」と語る。サポートセンターが入る佐賀市の佐賀商工ビルでは、災害時にカメラのフラッシュのような光で異常を伝える避難標識がある。階段の踊り場には鏡を備え付けて背後の人を足音で察知することが難しい聴覚障害者に視覚的な情報を補完する工夫をしている。

 サポートセンターは「エレベーターの画面表示などハード面での整備は多額の費用がかることは理解している。まずはどんなことに当事者が困っているかに目を向け、一緒に改善策を考えてほしい」と呼び掛ける。

=障害者差別解消法=

 障害者に対する差別的取り扱いを禁止し、国や自治体などの公的機関には障害者に必要な配慮を法的に義務付ける。企業や社会福祉法人などの民間事業者は努力義務となる。障害特性に応じた具体的対応例として、厚労省は聴覚障害者の場合、手話や文字表示をはじめ目で見て分かる情報を提示する配慮などを示している。

2015年11月07日    佐賀新聞


休みを出勤扱いに…障害者給付金を不正受給「魔が差した」

2015年11月09日 02時35分43秒 | 障害者の自立

 山形・米沢の福祉事業所

 障害者向けの非雇用型就労支援サービスを提供する福祉事業所「ぷらいむ」(山形県米沢市)が、利用者の勤務実績を偽って国などに申請し、自立支援給付金を不正受給していたことが7日、分かった。不正受給額は計10万円ほどといい、県と市は返還を求める方針。

 同事業所では、障害者の自立支援として菓子箱の組み立てなどをしている。目崎毅代表社員によると、4月と7月、複数の利用者の出勤簿で、実際は休みだった計十数日分を出勤と改竄(かいざん)。送迎バスの加算金と合わせて給付金を受け取った。

 目崎代表は「会社の運営費を得るためやった。魔が差してしまった」と話している。

 10月中旬、市への内部告発があり発覚した。

2015.11.7     産経ニュース



障害者理解 バッジでグー

2015年11月09日 02時30分46秒 | 障害者の自立

 宮城県大崎市の県立古川支援学校(生徒185人)のPTA会員ら23人が10月20日、涌谷町のイオンスーパーセンター涌谷店で、知的障害者らに付けてもらう「ハートバッジ」をPRするちらしを配った。
 ハートバッジは2008年に同校で考案。知的障害や自閉症など、外見から障害の分かりにくい人に付けてもらい、周囲の理解を促す願いを込めた。同校以外に、県立石巻支援学校、仙台市の光明支援学校などでも生徒へ配っている。
 ちらし配りは、バッジをPRする「バッチ・グー作戦」の一環で、毎年秋に実施。中学部1年に自閉症の長男が通うPTA会長の佐々木幸治さん(52)は「子どもたちが今後生きていく社会の、障害者に対する理解を少しでも進めたい」と話した。

買い物客にハートバッジをPRするちらしを配る県立古川支援学校PTA会員ら

2015年11月07日    河北新報


患者さんほっこり、近大奈良病院で障害者の作品展

2015年11月09日 02時25分37秒 | 障害者の自立

個性豊かなアート作品が並ぶのは、病院の廊下。県内の障害のある作家10人が描いた。患者さんたちに、ちょっと元気になってもらおうという試みだ。9日まで(日曜休診)。

 開催を呼びかけたのは芸術活動を通じた障害者支援に力を入れる奈良市の「たんぽぽの家」。生駒市乙田町の近畿大学医学部奈良病院で実現した。

 障害のある人の表現の魅力を伝えようと、いろいろな場所で展示する試みの一つ。奈良病院での本格的な展覧会は初めてという。作者の思いも紹介している。患者支援センターの田花永久課長は「通りかかった患者さんが驚き、感動の表情を浮かべるのがうれしい」。

 見た人のメッセージも展示している。「絵を見て元気が出てきましたよ」「職場が華やかになりました。働くことを見つめ直すきっかけをありがとう」という言葉が並ぶ。ヘルパーの女性(61)は「色使いや構図が自由で、鑑賞する側の感性で見えるものが違う。思いがけず、すばらしい作品に出会えた」と話した。

廊下に展示された絵=生駒市の近畿大学医学部奈良病院

2015年11月 8日     朝日新聞