ゴエモンのつぶやき

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視覚障害者、夢の初高座 芦屋の男性が西宮で落語会、22日

2015年11月15日 03時25分47秒 | 障害者の自立

 芦屋市の視覚障害者らが22日、西宮市で初めて落語の上演に挑戦する。社会人落語家の公演に通ううち、「やってみたい」という思いに駆られ、高座に上がることに。所作を自分で確かめにくいことなどハンディはあるが、笑いに包まれる会場を思い、稽古に励んでいる。

 西宮市を拠点にする視覚障害者の親睦団体「楽喜(らっきー)の会」のメンバー4人が出演する。「素人落語 我楽多(がらくた)の会」が、同市で開く落語会の常連客だ。

 今春、メンバーの吉川隆史さん(42)=芦屋市=が懇親会に同席していた我楽多の会代表、風流亭半丸(せみまる)=本名・奥薗稔=さん(52)に「お酒の勢いで落語通ぶった」のが、そもそものきっかけ。とんとん拍子で話が進み、我楽多の会主催の公演への出演が決まった。

 しぐさが重要な要素となる落語は、視覚障害者にとってハードルが高い。上方落語協会加盟の落語家236人のうち視覚障害者は2人だけという。

 半丸さんの“弟子”となり、半丸亭寿近(せみまるていじゅにあ)の名前をもらった吉川さん。鍼灸(しんきゅう)マッサージ師の仕事の傍ら、古典落語「禁酒関所」を稽古する。視野の中心部が見えず、周りの視力も弱いため、「目線のコントロールが難しい」と苦労しつつ、「演じることで、あらためて落語の面白さが分かった」と笑顔を見せる。

 長年の落語ファンという、京都市のNPO法人職員大森敏弘さん(54)はエクセル亭さく作の名で、桂文枝さんの創作落語「宿題」を演じる。「怖さはあるが、楽しく演じられたらいい」と話す。

 ほかに、高座の経験がある呆(ぽ)っ人(と)=本名・宮永真也=さんの「時うどん」、障害はないが共に落語を学ぶ日本ライトハウス職員の林田家攀登(はんと)=同・林田茂=さんの「親子酒」がある。

 公演は午前11時半から西宮市高松町の同市市民交流センターで。無料。午後2時からは我楽多の会の定期公演がある。奥薗さんTEL090・6057・1470

 

本番に向け、風流亭半丸さん(手前)の稽古を受ける半丸亭寿近さん。左はエクセル亭さく作さん=西宮市高松町

【全盲の落語家桂福点さん(47)=川西市出身=の話】落語を演じる上で、視覚障害のハンディは大きいが、いったん高座に上がれば、言い訳はできない。お客さんの顔が見えず、不安になることもあるだろうけれど、ネタに忠実に、「笑っていただく」という気持ちで臨んでほしい。

2015/11/13     神戸新聞


障害者にすてきな出会い 厚木で結婚相談会

2015年11月15日 03時22分52秒 | 障害者の自立

 障害者の結婚をサポートする無料相談会が29日、厚木市中町のアミューあつぎで開かれる。浜松市に拠点を置くボランティア団体「心身障害者結婚相談所」が神奈川では初めて開催。約30人の希望者に対応する。団体代表の一杉節子さんは「障害のある人たちにすてきな出会いを紹介したい」と話している。

 同団体は国際障害者年の1981年に会社役員だった一杉喜与男さんと公務員をしていた節子さんの夫妻が設立。91年に喜与男さんが亡くなり、活動を休止したが、2年後に節子さんが再開させた。「重度の障害がある女の子と母親に涙ながらに継続を求められた」と節子さんは振り返る。

 実務スタッフが3人、資金面などで支援する役員が7人。93年からは出張相談会をスタートさせた。現在、約6000人が登録しており、このうち1割ほどは、障害をパートナー選びの障壁とは考えないという健常者だ。

 これまでに青森県から広島県まで約50か所で相談会を開き、335組のカップルが誕生した。「赤ちゃんを授かるなど、ほとんどの家族が仲良く暮らしている」と節子さんは話す。

 相談会では、障害の程度や家庭の状況、希望条件などを書き込む「求婚登録カード」を事前提出してもらう。それを基に節子さんらが家族からも話を聞き、お見合い相手を選んで紹介する仕組みになっている。

 ライフスタイルや希望の多様化で、「お見合いまでこぎ着けるケースはかつての半分以下」と節子さんは明かすが、自由に出歩くことが困難で、出会いの機会も限られる登録者らにとっては、相談会は貴重な場だ。

 バリアフリー(段差なし)になっているかなど、会場選びも難しい。県内では3年前にも、厚木市内の障害者から開催要望を受けたが、会場が見つからず、断念した経緯があったという。

 今回は、厚木市がアミューあつぎ6階の市民交流プラザを用意して協力した。節子さんは「市から会場確保の連絡があった時は、涙が出るほどうれしかった」という。市文化生涯学習課は「ここは市民交流の場。健常者も障害者も楽しく触れ合うスペースとして喜んで提供したい」としている。

 相談会は午前9時~午後5時。問い合わせは心身障害者結婚相談所(053・472・6694)へ。

2015年11月14日 Copyright © The Yomiuri Shimbun



雅楽の響きよ障害者に届け 豊橋で教室、近藤さん

2015年11月15日 03時15分12秒 | 障害者の自立

障害者のための雅楽教室を開いている近藤泰史さんと智佳子さん=豊橋市東新町

障害者のための雅楽教室を開いている近藤泰史さんと智佳子さん=豊橋市東新町

障害者のための雅楽教室を開いている近藤泰史さんと智佳子さん=豊橋市東新町

障害者のための雅楽教室を開いている近藤泰史さんと智佳子さん=豊橋市東新町

 
雅楽に親しむ人たちの団体「豊橋雅楽愛好者衆『千里』」で代表を務める豊橋市小向町の近藤泰史さん(55)が、障害者のための雅楽教室を開いている。この道40年の近藤さんは「心地よい雅楽の音色は不安な気持ちを落ち着かせる効果があり、障害者の自信にもつながる」といい、参加を呼びかけている。

 近藤さんは15歳の時、母親の影響で雅楽を始めた。機械設備業の傍ら、宮内庁元首席楽長や伊勢神宮雅楽部の元楽長らに師事し、雅楽器や舞楽舞を学び、腕を磨いてきた。

 2006年には、雅楽愛好者団体「千里」を発足し、雅楽に興味を持つ人の情報交換や定期的な稽古会「寺子屋」を開いてきた。メンバーは現在100人を超え、遠くは千葉県や兵庫県から駆けつける人もいる。
 
2015年11月14日    朝日新聞

口と足で表現 障害者の絵画展 世界の芸術家、宇都宮に50作品

2015年11月15日 03時09分34秒 | 障害者の自立

 国内外の障害者が手を使わずに描いた美術作品の展示会「絵画展 口と足で表現する世界の芸術家たち」が13日、宇都宮市陽東の商業施設・ベルモールで始まった。初日は出品者の一人で、大阪市の口筆画家、森田真千子(まちこ)さん(59)が創作風景を実演した。「絵は自分の内面を表現できる」。そう言って目を輝かせた。 (後藤慎一)

 口にくわえた絵筆に水彩絵の具を付け、色紙の上にフクロウやキリンといった動物、コスモスの花を描いていく。慣れた様子で、この日だけで四枚の作品を仕上げた森田さん。周りで見ていた買い物客らは「すごいね」「かわいい絵」と驚きの声を上げた。

 兵庫県芦屋市生まれの森田さんは、生後十カ月の時の高熱で脳性まひの後遺症が残り、手足が不自由になった。養護学校の小学部から口で文字を書き始め、高等部を卒業する頃には絵で自立することを決めた。口を使って描いた作品を公募展やグループ展に出品して腕を磨いてきた。

 油彩や水彩を手掛ける森田さんが題材にするのは、童話に登場するようなかわいらしい風景から動物まで幅広い。作品に関する資料を取り寄せて調べたり、想像をふくらませたりして、大作には三カ月をかける。「思うように描けないときは嫌だが、(同時進行の)別の作品を描く。絵を描いて、出会いがあったときがうれしい」

 絵だけでなく、短歌にも取り組み、作品展の会場で実演する際は色紙に自作の歌を添える。

 「人は人として 生きている 意味がある 一生懸命 生きていれば それでいい」「充分すぎます 何を 望みましょうか 真実の 言葉に ありがとうと 心から」。思いを込めた不定型の「新短歌」。スマートフォンの画面を口で押してメモを残し、たまっている短歌は八百作に上る。

 「能や歌舞伎などを描いて、日本を世界にアピールしたい。障害者ということが先行して、何もできないのではと思う方がいるが、いろいろなことができることを分かってもらえたら」と森田さん。来年には、自作の短歌と絵を合わせた短歌集も出版したいと意欲を見せた。

 この絵画展は、三菱電機ビルテクノサービス(東京都千代田区)が、東京都小平市の研修施設に飾る絵を購入したことをきっかけに、一九九二年から全国各地で開いている。県内での開催は三回目で、今回は所蔵する八百点のうち、日本やイタリア、スロベニアなど二十カ国・地域の三十九人が風景、動物、植物、鳥を描いた五十点を並べている。

 絵画展は十五日まで。展示は午前十時~午後八時。森田さんの実演は十四日午前十時半~午後五時半も行われる。入場無料。

 
絵筆を口にくわえ絵を描く森田さん=宇都宮市で

2015年11月14日    東京新聞

共同受注に手応え 障害者就労支援施設と県

2015年11月15日 03時05分03秒 | 障害者の自立

 障害者就労支援施設の仕事を共同受注する県の事業が実績を伸ばしている。営業活動、大量の受注など小規模な単独施設では対応できなかった問題に、窓口を一本化することで解決しようという試み。2013年10月から始まり、本年度上半期(4~9月)の受注額は約2390万円と、既に14年度1年間分を上回っている。施設関係者は「障害者の自立につながる起爆剤となってほしい」と期待を寄せる。

 県によると、県内には障害者が働く福祉事業所が200カ所ある。それぞれ菓子や弁当、工芸品の生産、印刷作業、建物の清掃活動などの仕事を受託している。施設によっては職員数が少なく、仕事を十分に確保できないという。生産力が足りず、断るケースもあった。
 このため、県は共同受注事務局を別府市の社会福祉法人「太陽の家」に開設。運営を同法人に委託し、現在4人の専任コーディネーターが▽受注の取りまとめ▽企業、自治体への営業活動▽専門的な研修の開催―などを担当している。各施設の特長や規模などを考え、請け負った仕事と結び付けている他、大量の受注は複数の施設に割り振っている。
 本年度上半期の受注額をみると、弁当の製造や自動車部品の組み立てなどが既に14年度を上回っている。電気器具のリサイクル(約470万円)、墓の清掃(約50万円)といった14年度にない新分野の仕事が加わった。農作業は400万円と14年度(1180万円)の半額に達していないが、県障害福祉課は「農家や農協が直接、施設に発注するケースが増えたため」とみている。
 高橋基典課長は「大量受注や新規受注件数は順調に伸びている。事務局を核に、仕事の分野別部会ができるなど施設間の連携も強まっている。各施設が中心となって製品・サービスの向上を図るなど、工賃向上につながる持続可能な体制が構築されることを期待したい」と話している。

商品開発にも力
 共同受注事務局は各施設の特性をつかみながら、新商品の開発、販路開拓にも力を入れる。結婚式の出席者に、新郎新婦が土産として配るクッキーの販売もその一つで、9月から取り組み始めた。
 製造はパンや菓子などを作っている大分市内の2施設が担当。ハートやクマの形をしたものや、メッセージ入りなど8種類あり、施設職員は「利用者は喜びと使命感を感じながら作業に取り組んでいる」。
 大分市の大分オアシスタワーホテルは、社会貢献活動の一環でこのクッキーを採用。披露宴を予約したカップルに購入を提案し、費用の半額は同ホテルが負担している。「2人の門出に当たり、夫婦としての社会的役割を考えるきっかけになれば」と同ホテル。
 共同受注事務局の植村明洋さんは「施設と連携し、知恵を出し合いながら新しい分野にチャレンジしていきたい」と話している。
※この記事は、11月14日大分合同新聞朝刊19ページに掲載されています。

大分合同新聞