ゴエモンのつぶやき

日頃思ったこと、世の中の矛盾を語ろう(*^_^*)

障害者働きやすい職場って?

2015年11月23日 02時49分48秒 | 障害者の自立

 きょう22日は大阪府知事・大阪市長のダブル選挙が投開票されます。大阪の将来を占う注目選挙とあって、社会部の多くの記者が、各地で取材に走り回ってきました。

 慌ただしい職場の片隅で、日曜便へのメールを拝見していますと、短い文面のメールが1通ありました。

 〈障害者雇用をしながら、いとも簡単に退職を促す会社って信じられません。腹立たしい思いでいっぱいです〉

 誰に、何があったのでしょうか。気になって、連絡をとってみました。

 メールの主は、近畿にお住まいの直子さん(50)(仮名)でした。

 〈障害者雇用に力を入れているはずの会社なのに、心を傷つけられる発言ばかりされます。遠回しに辞めなさいと言われるばかり〉

 電話でうかがうと、「私ももとは健常者でしたから、気持ちがわからないことはないんですけど……」とためらいがちにおっしゃいます。

 直子さんは22歳の頃、「脊髄小脳変性症」という難病になり、手足にまひがあります。現在はつえをついての生活で、週5日、リハビリに励んでおられるそうです。

 サービス業の会社に、契約社員として勤め始めたのは約20年前。「当初から上司や同僚に、心ないことを言われてきました。『お客さんの見えないところに座って』と言われたり……。アビリンピック(全国障害者技能競技大会)に出るので付き添いを頼んだら、『障害者の大会なんて行きたくない』と断られたこともあります」

 直子さんは数年前、帰宅途中に転んでけがをしました。半月ほど休んだ時、上司から「近所にほかに仕事ないの」と言われ、知らない間に配置換えもされてしまったことから、今は労働基準監督署に相談しているといいます。

 そんな職場で、よく20年も頑張ってこられましたね。

 「実は、意地悪な人ばかりではないんです。『がんばれよ』と優しい声を掛けてくれたり、愚痴を聞いてくれたり。そんな支えがなかったら、やっていけなかったかもしれませんね」。そう話す声が、少し明るくなりました。

 厚生労働省の集計では、昨年6月時点で、民間企業で働く障害者は約43万1200人で、11年連続で過去最多を記録しています。また、来年4月には、障害者差別解消法が施行されます。

 障害者が差別を受けることなく社会参加できる制度はできつつあります。それでも現場では、直子さんのような思いをしている方は少なくないのでしょう。

 障害者の人たちが働きやすい職場にするためには、どんな心持ちが必要でしょうか。現場の方々の意見をお待ちしております。(岸辺護)

2015年11月22日 Copyright © The Yomiuri Shimbun

とまチョップグッズの販売店オープンへ 障害者支援団体「ティノーマ」

2015年11月23日 02時41分14秒 | 障害者の自立

 苫小牧市内の障害者支援団体「T―noma(ティノーマ)」は12月初旬、市の公式キャラクター・とまチョップのオリジナル商品を販売する店舗を市内糸井にオープンさせる。支援活動の資金と、障害者の就労の場の確保を目指した取り組み。難病で寝たきり状態の生活を送る同団体代表の長谷川丈生さん(41)が中心となって準備を進めており、「店舗運営は重度身体障害者が社会とつながるための大きな挑戦」と話す。

 ティノーマは2012年に発足。脊髄性筋萎縮症の重い障害を抱える長谷川さんは「苫小牧には重度身体障害者が働いたり、社会と関われるような活動の場がない。そうであれば、自分でつくろうと思った」とし、障害者の就労の場確保やヘルパーステーション機能を持つ支援センター設立を目標に掲げて活動している。

 今年1月、会のPRと活動資金を得ることを目的に、長谷川さんがデザインしたオリジナルのとまチョップグッズをインターネット上で発売。市内の福祉イベント会場などでもブースを構えて販売してきた。

 活動をさらに進めるため、拠点となる店舗の開設を計画。長谷川さんの父親が経営する「はせがわ機械工場」=糸井403=の敷地内に、鉄骨造り22平方メートルの店舗を建てた。店では文房具や装飾品、キーホルダーなど自作のとまチョップグッズなどを販売。今のところオープンは12月1日を予定しており、記念イベントとして25日までの午後5時~同8時に外壁を電飾でライトアップすることも計画中だ。

 当面は同団体のボランティア市民が店を切り盛りし、将来的には重度障害を持つ人々が店舗運営や商品の袋詰め、梱包、発送などの作業に当たる就労の場としていきたい考え。長谷川さんは「店にたくさんのお客さんを呼び込むことに加え、販売場所を増やすための営業活動にも乗り出したい」と話す。

 「障害があっても、教育を受け、仕事をし、結婚をし、地域で老後を迎える。そうした普通の生活を送りたいと願うのは当然」と長谷川さん。「自分も人生を歩んでいく上で、金銭的自立を目標に掲げ、さまざまな取り組みに挑戦したい」と意気込む。

       

   オープンを控えるティノーマの店舗            「重度障害者の就労の場をつくりたい」と語る長谷川さん

2015年 11/21    苫小牧民報



障害者の雇用など討議 西脇で人権考える大会 

2015年11月23日 02時30分46秒 | 障害者の自立

 他者と尊重し合える共生社会へ向けて考えを深める兵庫県西脇市人権教育研究大会(同市人権教育協議会主催)が21日、同市野村町の重春小学校で開かれ、学校の教員や保護者、地域住民ら約500人が参加した。

 全体会では、東日本大震災被災地の支援を続ける神戸のシンガー・ソングライター石田裕之さん(34)がギターの弾き語りを披露。震災2カ月後に初めて宮城県石巻市を訪れた際、避難所で何を歌っていいか分からずリクエストを募ったことや、被災者が肩を組んで「上を向いて歩こう」を合唱したときの感動を紹介し、「何を手伝えるのか、相手が求めていることを聞くのが大事」と語った。

 障害者の雇用や就労支援について討議した分科会では、聴覚障害がある安住芳久さん(43)=同市中本町=が、市内のフィルム加工会社に27年間、楽しく勤めていることを報告。市障害者相談支援センターの藤井志帆さんが「安住さんのように職場で良好な人間関係を築くには、幼いころからの家族や先生との関わりが大切なのでは」とまとめた。

障害者の雇用や就労支援について討議した分科会

「やっぺす!石巻」を歌う石田裕之さん=西脇市野村町、重春小学校

2015/11/22    神戸新聞


障がい者の人生を誰が評価できるの? みんなが不完全であり、みんなに可能性がある

2015年11月23日 02時18分15秒 | 障害者の自立

11/18、茨城県の県総合教育会議で、教育委員の長谷川智恵子氏が、県内の特別支援学校を視察したことを踏まえて、障がい児が生まれてこないよう妊娠中に診断し選別する方向性を進めるべきだといった趣旨の発言をしました。

 障害児の出産:「茨城では減らせるように」教育委員が発言 - 毎日新聞

「妊娠初期にもっと(障害の有無が)わかるようにできないんでしょうか。4カ月以降になるとおろせないですから」

(特別支援学校を視察した感想として)「ものすごい人数の方が従事している。県としてもあれは大変な予算だろうと思った」

「意識改革しないと。生まれてきてからでは本当に大変です」

「茨城県はそういうことを減らしていける方向になったらいいなと」

絶句しました。心底の怒りを覚える発言です。

私の長男は自閉症です。私と息子の人生を全否定された気分になりました。

その後、長谷川智恵子氏は発言を撤回、さらに教育委員辞職を申し出たという報道がありました。

障害児出産発言、茨城の教育委員が撤回 「配慮足りず」:朝日新聞デジタル

障害児出産発言、茨城県教育委員が辞職申し出:朝日新聞デジタル

おそらく、長谷川氏は「知らなかった」のだろうなと思います。

「知らない」こと自体は、必ずしも責められることではありません。仕方がない部分もあります。

私もしばしば、この手の無理解に遭遇します。

多くの場合、我慢するしかありません。

しかし、県教委という特別支援学校を統括する最高機関の委員が、無理解であることは許されません。

その意味で、発言を撤回・謝罪し辞任するというのは妥当な対応であろうと思います。

 ただ、ネット上では、少数ですが長谷川氏の見解に賛意を示す意見も見かけます。

また、長谷川氏がはからずも提起した問題は「出生前診断後の対応」として顕在化しています。

せっかくですから、みんなで学ぶ機会としてみましょう。

 うちの長男(自閉症・愛の手帳3度)の可能性

うちの長男は自閉症であり、愛の手帳3度の知的障がい児です。

15歳になりまして、9年間通った高島特別支援学校ももうすぐ卒業です。

自分とこの例で恐縮ですが、長男がどういう子かを紹介することで、少し考えていただければと思います。

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長男は料理が得意です。これはカレーを作っているところ^^

包丁さばきも見事なものです。

さて、この様子を、私と妻は何の不安もなく見ていることができます。

しかしこの「知的障がい児が包丁を使っているところ」、皆様がすぐそばで見ていたら、どのようにお感じになるでしょうか?

この様子、障がい児に慣れているヘルパーさんやデイサービス職員でも、初めて見るとギョッとします。

ほんとうに大丈夫だろうか?と感じてしまうのは、「知らなければ」致し方ないことですね。

しかし「この子はできる」ということがわかれば、その後はいろいろなことをまかせてもらえます。

ここで「危ないからやめようね」などと言って包丁を取り上げてしまったら、彼の可能性はひとつ失われるのです。

もうひとつ、長男の得意技をご紹介します。水泳です。

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手前は、当時8ヶ月の次男です。おじゃま^^

板橋区の障がい者水泳教室やデイサービスの水泳教室に通っているうちにどんどん上達。

今年7/5に東京都障害者スポーツセンターで開催された障がい者の水泳大会「第30回はばたき水泳大会」に出場。

25mを35秒10という自己ベストで泳ぎ切り、銀メダルを獲得しました!(と言っても、同じレースで泳いでいる選手の中での2位、ということですけどね^^)

メキメキと力をつけている長男。

これは、もう一段のレベルアップをめざしてもいいんじゃないか...?と思い。

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パラリンピック選手発掘プログラムに応募してみました!!

いやーどうなるかなこれは。楽しみだぜおい^^

長男がまたひとつ「可能性の扉」を開くことに少しでもつながれば、私は幸福です^^

実態は「命の選別」か...出生前診断の議論

2013年より日本でも受診できるようになった「新型出生前診断」。

妊婦の血液を解析することで、胎児の染色体や遺伝子の異常を出産前に検知することができます。

しかし出生前診断によって、根治が不可能とされる遺伝子障がい、例えば代表的なものとしてダウン症であるということが胎児の段階でわかった場合、保護者は「それでも生むのかどうか」を考えなければならなくなります。

2015/6/27の日経新聞には、2年間で新型出生前診断を受診した1万7800人のうち陽性と診断されたのが295人で、うち221人が中絶した、とする記事が出ました。

新出生前診断1万人受診 検査後中絶、2年で221人  :日本経済新聞

新型出生前診断で陽性判定後、羊水検査で確定診断を行いますが、羊水検査によって異常なしとされた人も23人いました。

しかし「確定診断を受ける前に中絶した人も数人いた」とのことで、大きな倫理問題をはらんでいます。

昨年、我が家には新しい命がやってきました。14年ぶりに生まれた次男です。

妊娠中、出生前診断をどうするか、妻と相談しました。

出生前診断でわかるのは一部の障がいでしかありませんし、何も障がいがなかったとしても、将来この子がどんな問題を抱えることになるか、何もわかりはしません。

「うちに来た以上、ドンと来い!」ということで、出生前診断はやらないことに決めたわけです。

とはいえ、すべてのご家庭に同じ決断をしろなどとは言えません。

私の口から「中絶はよくない」などと安易に言うことは、間違ってもできません。

子どもを生むということは、理屈じゃできません。

そして、その理屈じゃないところに、私たちの社会全体が依拠しているのです。

少なくとも、私たちは「知る」ことが必要です。

日本人1億2千万人までいかずとも、板橋区民55万人であっても、宇宙の如き広大な世界であるということを。

それは、偏見なく、受容しながら接し続けなければ見えてこない世界です。

そこに何があるか、誰にどういう可能性があるか、事前に知ることは誰にもできません。

だから、私たちみんなが不完全であり、そして私たちみんなに可能性がある。

そこを腹に落として、あとは「ドンと来い!」しかないんじゃないかなぁと^^

無責任かもしれませんが、そうとしか言えないんですよねぇ...。

もちろん板橋区議会議員としては、社会で生きる上でハンディを背負う方々をしっかり支える施策を整えるべく、板橋区議会で提言を続けていきますので、どうぞお気軽にご意見をお寄せください!^^

Facebookページ: 中妻じょうた 板橋区議会議員   投稿日: 2015年11月22日


初めて気づいたこと 乗用車から車いすに乗り移れる「障害者用駐車スペース」は ...

2015年11月23日 02時10分16秒 | 障害者の自立

 車いすを使用するようになって、初めて気がついたことや改めて知ったことはたくさんあります。

 商業施設などの駐車場にある、車いすスペースもそのひとつです。大抵、車いす用の駐車スペースは施設の出入り口近くに設置されていて、車いすを使っていなかったときは「車いすの人や、長距離を歩くことが難しい障害者に便利なスペース」と認識していましたが、違いました。自分が車いす利用者になって初めて、「普通の駐車スペースでは、乗用車から車いすに乗り移ることができない」と気がついたのです。

 乗用車から車いすに乗り移るためには、まずトランクや後部ドアを開けて車いすを降ろし、ドアを全開にして座席の横に持ってくる必要がありますが、一般用の駐車スペースではそれができません。

 車いす用の駐車スペースは、トランクに車いすを積み降ろしができる広さと、隣に別の車が駐車されていても、ドアを全開にして車いすをそばに着けられる広さが確保されています。ただ数は多くないので、空いていない時は、出入口近くに車を停車させてもらい、トランクから車いすを出してもらって乗り移り、私だけ先に降りて車を駐車場に入れてきてもらっています。

 ですが、これは同行者がいるからできることです。自分で運転して一人で出かける車いす利用者の場合は、専用スペースが空くまで待たなければなりません。車いすスペースは、車いす利用者に「便利」なスペースではなく、「必須」のスペースなのです。

 施設の敷地に自転車などの進入を防ぐため、ポールや看板が立ててあることがあります。歩行者だけを通したい、または自転車には押して通ってもらいたい、といった意図で設けられたそれらは、通行できる幅が狭いです。

 車いすで通れないときも、まれにあります。車いすが通れるなら自転車は難なく走行できるでしょうから、難しいところなのでしょうが、通れずに残念な気持ちになることもあります。歩いていたときには気にも留めていなかったことです。

乗用車から車いすに乗り移るときの様子。全開にしたドア横に車いすをつけるため、一般より広いスペースが必要になる

乗用車から車いすに乗り移るときの様子。全開にしたドア横に車いすをつけるため、一般より広いスペースが必要になる

2015.11.21     産経ニュース