ゴエモンのつぶやき

日頃思ったこと、世の中の矛盾を語ろう(*^_^*)

「暗いイメージ吹き飛んだ」学生ら障害者支援施設で交流

2015年11月11日 02時26分35秒 | 障害者の自立

 関西学院大経済学部の学生ら14人が6日、大阪府池田市の障害者支援施設「三恵園」と「こすもす」を訪ね、利用者や職員と交流した。産経新聞社が同大学で行っている授業の一環で、約2時間にわたって現場の課題などを学んだ。

 両施設とも産経新聞厚生文化事業団が運営しており、入所施設の三恵園では知的障害のある約30人が暮らしている。こすもすは通所施設で、約20人がグループホームや自宅から通っている。

 学生らは2班に分かれ、1人部屋になっている三恵園の居室や陶芸作業所、こすもすの作業室などを回り、部品の組み立てや陶芸、貼り絵の活動などを見学した。

 さらに、近くの住宅街の民家を借りて今秋オープンしたばかりのグループホームも視察。4人の利用者の日常の暮らしや、ホーム開設には地域の人々の理解が不可欠であることなどの説明を受けた。施設はあくまでも「通過施設」であって、地域社会での自立が支援の最終目標であることなども学んだ。

 スタッフは「職員本位に物事を片づけていないか、常に注意している。利用者への理解を深めてもらうために、地域の人々との交流を大切にしている。目の前の支援にとどまらず、私たちの活動が地域振興にもつながるような広い視野で考えている」と説明した。

 学生の1人は「福祉現場に暗いイメージを持っていたが、まったく違った。利用者も職員も明るい笑顔で、楽しそうだった。会話のできにくい利用者との意思疎通をはかるためにさまざまな工夫がなされており、ものすごく学究的だと感じた。『いいところを見つける支援を心掛けている』という話は、社会人になってからも大切な視点だと思った」と話した。

陶芸作業所を見学する関学大の学生ら。作品の皿や生け花の剣山はイベントなどで即売している=11月6日、大阪府池田市の「三恵園」

陶芸作業所を見学する関学大の学生ら。作品の皿や生け花の剣山はイベントなどで即売している=11月6日、大阪府池田市の「三恵園」

2015.11.9      産経ニュース


県警初任科生が障害者らと交流 徳島市内の施設で餅つき

2015年11月11日 02時21分20秒 | 障害者の自立

 徳島県警の初任科生24人が8日、徳島市論田町元開の障害者支援施設あゆみ園の収穫感謝祭に参加し、施設利用者や地域住民との交流を深めた。

 利用者が収穫したもち米約75キロを法被姿の初任科生が勢いよくつき、あんこ入りのよもぎ餅などにして来場者に売ったほか、野菜の販売なども手伝った。特殊詐欺の被害防止を呼び掛けるチラシなども配った。

 長家由記(よしき)巡査(18)は「県民に信頼される警察官になるため、これからも地域の人々と触れ合う場を大切にしたい」と話した。

【写真説明】収穫感謝祭で餅つきを手伝う徳島県警の初任科生=徳島市論田町元開のあゆみ園
 
2015/11/9     徳島新聞

共栄火災海上、聴覚障害者の夢支援 熱気球まもるくん号で空へ

2015年11月11日 02時13分33秒 | 障害者の自立

 共栄火災海上保険が、聴覚障害を抱えながら熱気球パイロットを目指す宮本泰弘さん(32)を応援している。同社が運営を委託している佐賀市の熱気球チーム「ビーバー・バルーンクラブ」に参加、鶴崎伸一会長(同社佐賀支店代理店店主)やメンバーと筆談やメールでコミュニケーションを図りながら熱心に練習に励んでいる。

 宮本さんは4日まで同市で開催された「2015佐賀インターナショナルバルーンフェスタ」に同クラブのクルーの一員として出場し精力的に活動。同社の熱気球「まもるくん号」を前に「3年くらいでパイロットのライセンスを取得しフェスタに出たい。できればまもるくん号で競技に参加したい」と語った。

 熱気球との出会いは5歳のとき。以来、親に連れられて毎年フェスタ会場に足を運び、やがてパイロットとして参加したい夢を抱くようになった。ただ聴覚障害を持つため実現は難しいと思っていたが、日本気球連盟に相談すると「夢をかなえてあげたい」と登録を承認した。

 ビーバー・バルーンクラブが障害者や養護施設の子供たちを熱気球に乗せる活動を行っていることを知り、同クラブでライセンス取得を目指すことになった。2月には鶴崎会長の操縦で初めて、まもるくん号に乗って空を飛んだ。

 夢の実現に向け一歩踏み出したが、聴覚障害者のライセンス取得は国内に例がない。それでもあきらめずに、地元のミナノ精工で働きながら体力強化に努め、クラブの練習にも意欲的に参加。「聴覚障害者でもやればできることを世界にアピールしたい」と意気込む。

共栄火災海上保険の熱気球「まもるくん号」と熱気球パイロットを目指す宮本泰弘さん=10月31日、佐賀市嘉瀬川河川

2015.11.10        SankeiBiz


視覚障害者に安全は切実 適切な駅員配置要請

2015年11月11日 02時05分06秒 | 障害者の自立

全視協 国交省と交渉

 安全な駅利用は視覚障害者の社会参加推進の第一歩だとして、全日本視覚障害者協議会(全視協・田中章治代表理事)は9日、国会内で、国土交通省に対し、鉄道事業者に適切な駅員配置を求めることなどを要請しました。

 JR九州は、新幹線新玉名駅(熊本県玉名市)ホーム無人化の方針を打ち出しています。JR東日本は駅改札の無人化を推進。

 全視協は、▽新幹線駅ホームを無人化にしない▽有人改札口の駅員削減を防ぐ▽適切な駅員の確保をバリアフリー法に位置付ける―ことを求めました。

 新幹線駅のホーム無人化について参加者からは、「使い慣れないホームなのでトラブルが起きたらどうすればいいのか」「防犯上も問題あるのではないか」など不安の声が上がりました。国交省の担当者は駅員の配置は「鉄道事業者が判断する」と述べるにとどまりました。

 田中代表理事は「駅改札は情報提供の場でもある」と強調。視覚障害者は情報弱者であり人員支援が必要だと述べました。

 山城完治理事は事故防止は施設整備だけでは対処できないとして、「駅員の配置をバリアフリー法に位置付けられていないことが問題だ」と指摘。国交省側は「財務状況を考えると難しい」と否定的な回答をしました。

 日本共産党の本村伸子衆院議員が参加。「人員配置は障害のある人たちにとって命綱となるもの。バリアフリー法改正などの検討も必要だ」と述べました。真島省三衆院議員と辰巳孝太郎参院議員の秘書も同席しました。

駅員の適切な配置などを国交省に求める全視協の人たち(左側)。奥真ん中は本村衆院議員=9日、参院議員会館

2015年11月10日    しんぶん赤旗


「苦しみ越える力に」自閉症に負けぬバイオリニスト

2015年11月11日 01時57分07秒 | 障害者の自立

デビュー10年の演奏会へ 大阪の廣澤大介さん

 「バイオリンは、生きていくのになくてはならないもの」-。自閉症と診断されながら、バイオリニストとして活躍する大阪市在住の廣澤大介さん(34)がデビューから10年を迎えた。この間、記憶の一部が失われ、妄想や幻覚、力が入らないといった症状に苦しめられたりもしたが、どんなときもバイオリンを弾き続けた。12日には恒例の定期演奏会を同市中央区のドーンセンター(大阪府立男女共同参画・青少年センター)で開く。

 幼いころから、数字や記号などを理解するのが苦手で、運動能力も低かったという廣澤さん。小学校低学年のころに母親の宏子さん(71)が「脳に刺激を与えれば改善するかもしれない」とバイオリンを習わせたのが“運命の出合い”となった。

 最初は楽譜が読めず、先生の音を聴き、まねをして曲を仕上げていった。宏子さんは「手先も不器用なのに、とにかく音楽に対する集中力だけはあって、1日に何時間も練習して習得しました」と振り返る。

 大学生だった2001(平成13)年にポーランドで開かれた障害者のための国際音楽フェスティバルで特別賞を受賞したのをきっかけに、「自分の演奏で誰かを喜ばせることができたら」と演奏家を目指すようになった。平成18年にプロとしてデビュー。各地の学校や障害者施設などで演奏を披露してきた。

 

 だが5年前、自閉症の二次障害で妄想や記憶を失うといった症状に苦しむようになった。立つのがやっとという日もあったが、演奏への熱意は消えず、5分だけでもバイオリンを手にした。演奏会も途切れることなく開いてきた。「舞台に立っていると、客席で涙を流している人の姿が見える。そんなとき、バイオリンを続けていてよかったと思う」

 12日のデビュー10年の節目の演奏会で弾くのは、ヴィターリの「シャコンヌ」。情熱的な旋律が印象的な曲を、時に荒々しく、時に優しく、たっぷりとした間をとって奏でる。廣澤さんは「苦しいことを乗り越えて弾き続けてきた。その思いを、情熱的なこの曲に乗せたい。僕の音楽を聴いてもらって、苦しみを乗り越える力にしてもらえたら」と話している。

 午後6時半開演。2千円。問い合わせは廣澤大介ファンクラブ((電)0745・62・5055)。

 「バイオリンで苦しみを乗り越えた思いを伝えたい」と話す廣澤大介さん。12日、節目の演奏会を大阪市で開く
バイオリンで苦しみを乗り越えた思いを伝えたい」と話す廣澤大介さん。12日、節目の演奏会を大阪市で開く

2015.11.10     産経ニュース