【大田原】ダウン症の清野実菜(せいのみな)さん(30)=那須塩原市在住=の個展「清野ミナ色いっぱい展」が1日、余瀬のギャラリー路で始まる。カラフルでさまざまな想像をかき立てる4~30号の抽象絵画作品18点を展示する。8日まで。

 清野さんは2008年、那珂川町の「もうひとつの美術館」の企画展に出品して以来、本格的な創作活動に入った。障害者アートの世界はもちろん、一般参加の08年県芸術祭美術展洋画部門で準芸術賞に輝くなど、芸術性が高く評価されている。

 油性ペンで描く作品は、一貫したスタイルを保ちながら、独自の造形・色彩感覚で多様な広がりをみせる。無数に描いた小さな三角や四角に色を付けていく技法で、多くは地図や迷路をイメージし制作しているという。