ゴエモンのつぶやき

日頃思ったこと、世の中の矛盾を語ろう(*^_^*)

農山漁村の宝選定 豊かさ知り地域で守ろう

2016年05月16日 01時22分02秒 | 障害者の自立

 北陸農政局が、都市農村交流などに取り組む優良団体を選定した事例集「ディスカバー農山漁村の宝」に、福井県から「NPO法人・ピアファーム」(あわら市)など7団体が取り上げられた。いずれも里山文化や地域資源を生かしたプロジェクトで、農業を通して地域再生を図る意欲的な県民の姿が紹介されている。

 同局が、強い農林水産業や美しく活力ある農山漁村を実現するため、地域活性化や所得向上に努める団体を全国に発信するのが狙い。「農山漁村の宝」を「むらのたから」と読ませてキャッチフレーズにしている。管内の福井、新潟、富山、石川各県から応募のあった107団体から23団体を選んだ。

 ピアファームは、障害者の就業の場として坂井北部丘陵地でナシやブドウなどの栽培を行い、新たな農業の担い手を育成。耕作放棄地約2ヘクタールの再生により経営規模を拡大したほか、農産物直売所も運営している。「あばん亭」(小浜市)は、空き家となった築100年の古民家を活用して宅配弁当の製造・販売をはじめ、なまぐさ汁や、のっぺい汁など伝承料理の継承にも努めている。

 宿泊可能な体験交流施設として再生した古民家を拠点に活動する「小原ECOプロジェクト」(勝山市)は、山菜採りや炭焼き、かんじきトレッキングなど1年を通してエコツアーを実施している。地域で古くから使われてきたエゴマを栽培・搾油し、ドレッシングなどの商品として提供する「のむき風の郷(さと)」(同)にも注目。小原ECOプロジェクトには福井工大の学生、のむき風の郷には福井大のボランティアサークルが関わるなど、若い力の後押しも心強い。

 また、昨年9月に農林水産省が選んだ27団体には、福井県から農家レストランで伝統料理を提供する「殿下の里づくり組合かじかの里山殿下部会」(福井市)と、農業の次世代リーダーを育成する「かみなか農楽舎」(若狭町)の2団体が入った。かみなか農楽舎の研修生は2年間、水稲や野菜の栽培技術を身につけるほか、地元の行事にも積極的に参加するなど、地域社会の一員として溶け込んでいる。卒業生の中には地元に残り農業を続ける人も多く、その農地集積は町内農地の1割以上を占め、町の農業の担い手として役割を果たしている。

 これらの取り組みは同局のホームページで見ることができる。コシヒカリの古里や、越前がに、若狭ふぐなど海の幸に恵まれた福井を全国に発信するのはもちろん大事だが、まず県民が地元の豊かな農林漁業を知ることが必要ではないだろうか。地域で守り育てる農林漁業でありたい。

2016年5月14日  福井新聞


LITALICOとUBIC、人工知能を活用した協業を開始

2016年05月16日 01時16分40秒 | 障害者の自立

自殺の予兆を早期発見する仕組みを構築

「障害のない社会をつくる」というビジョンの下、障がい者向け就労支援事業や子どもの可能性を拡げる教育事業を全国展開する株式会社LITALICOと、人工知能を駆使したビッグデータ解析事業を手がける株式会社UBICは、人工知能を活用した協業を開始した。

協業の最初の取り組みとして、LITALICOの障がい者就労移行支援事業「ウイングル」においてこれまで約7,000人の精神障がいのある方の支援に取り組んできた知見を活かし、支援記録のテキストデータをUBICの人工知能「KIBIT」(キビット)が読み込み、分析することで、精神障がいのある方の自殺の予兆や可能性の高まりを早期に発見する仕組みを構築、ウイングルでの導入を開始した。

 2018年度からの精神障がい者の雇用義務化を控え、精神障がいのある方の雇用が活発になっており、今後も増加が見込まれている。一方、職場でのストレスなどから精神障がいを新たに発症する方が近年増加している。精神障がいのある方の自殺率は精神障がいのない方に比べて高いとされ、日本において自殺を図った方の75%は何らかの精神障がいがあるとする調査※もあるなど、精神障がい者の自殺予防対策は、社会問題の一つとなっている。

LITALICOとUBICは、今後も自殺予防対策の強化に取り組むほか、一人ひとりの特性や個性に応じた「個別最適」な社会づくりによる、一人ひとりの幸せを実現するサービスを協力して開発、提供していくという。

 * 飛鳥井望「自殺の危険因子としての精神障害 -生命的危険性の高い企図手段をもちいた自殺失敗者の診断学的検討-」(精神神経誌 1994)より

 2016.05.13   IoTNEWS 


傾聴しない政治

2016年05月16日 01時12分08秒 | 障害者の自立

 「コミュニケーションに時間を要するということで参考人招致を取り消されました。障害を理由に排除されたことは、深刻なこの国のありさまを示している」…。こうべを垂れて聞くほかない、悲痛な言葉▲ 
 衆院厚生労働委員会の参考人質疑で難病男性が出席を拒否され、メッセージが代読された。声は出せずとも「通訳」がいれば意思表示は可能。しかも審議内容は、障害者支援を強化する法改正案というから無理解に心が冷える▲ 
 「国会に招くより患者を訪ねて話を聞こうと訴えたかった」「取り下げたのは(出席の条件として求めた別の法案審議に応じなかった)民進党」。自民党の言い訳は聞き苦しい。先月施行の障害者差別解消法の理念にももとる。「当事者の声」をくむ気もない心根が寂しい▲ 
 「人の話を聞かない」のは、近ごろの政治の体質でもあろうか。審議中の携帯電話いじりや居眠りで批判を浴びた議員、一方通行の主張やヤジばかりの国会審議…。誰のための支援、誰のための政治か―を思い出してほしい▲「私たち抜きに、私たちのことを決めないで」とは世界の障害当事者のスローガン。多少時間がかかろうとも、当事者がどんな思いで言葉を紡ぎ、何に苦労しているのかを傾聴することからしか、支援は始まらない▲ 
 震災もしかり。一連の熊本地震発生から1カ月。支える側が励まされ、支えられることもある。まずは謙虚に、個々の声に耳を傾けて。

 2016年05月14日   愛媛新聞



レース編み作品とこいのぼりが競演 氷見で展示

2016年05月16日 01時06分23秒 | 障害者の自立

 障害者が作った作品を展示販売する氷見市比美町の「はーとふる安靖(やすらぎ)」に、幼いころ事故で右手首から先を失った向山幸子さん(63)=同市柿谷(かきなや)=によるレース編み作品が展示されている。

 向山さんは中学生のころからリハビリを兼ねてレース編みを始めた。今も趣味として一日二時間取り組んでいる。右手首にかぎ針を包帯で巻き付けて編んでいく。

 展示するのは、花の模様をかたどった百枚以上の作品。レース糸に、さらに細くラメの入ったミシン糸を織り交ぜて少しずつ編み上げた。一つ一つで編み方が違うため、作品ごとに印象が変わる。大きいものは直径五十センチほどあり、制作に一週間かかったという。

 会場の高さ三メートルの天井には、市内の女性が寄贈した全長五メートルのこいのぼり五本も飾られ、壁に展示された向山さんのレース編みと“競演”している。向山さんは「こいのぼりの風を表現するように並べてもらえて、うれしい」と話していた。展示は今月末まで。入場無料。

レース編みの作品を手掛けた向山幸子さんと、寄贈されたこいのぼり

2016年5月15日  中日新聞


熊本地震1カ月徳島から支援次々 483人派遣、義援金は2583万円

2016年05月16日 00時59分02秒 | 障害者の自立

 発生から1カ月を迎える熊本地震の被災地に、徳島県内からは13日までに医師や警察官、消防士、自治体職員ら483人が派遣された。水や食料などの救援物資も官民双方から送られ、日本赤十字社県支部に寄せられた義援金は12日時点で2583万9095円に上っている。

 県の集計によると、医療・保健関連は178人、県警は広域緊急援助隊などの62人、消防は県内6消防本部の署員でつくる緊急消防援助隊の55人などを派遣した。地震直後は主に医療救護活動や救助・捜索活動に従事し、その後は家屋被害の認定やり災証明の発行、避難所運営、学校再開などを支援している。

 県は救援物資として水3千リットル、アルファ化米9300食、紙おむつ1万1640枚などを被災地に送った。

 個人や民間団体も細やかに支援した。徳島市南田宮2、自動車販売会社経営御手洗遥さん(34)は、フェイスブックを通じて知人ら約80人から水と食料を募り、4月22日に2トントラックで熊本県へ持ち込んだ。

 NPO法人子育て支援ネットワークとくしまは粉ミルクや離乳食を送り、県身体障害者施設協議会は障害者施設に紙おむつなど介護用品を届けた。

 2016/5/14   徳島新聞