ゴエモンのつぶやき

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医療福祉センター開所

2016年05月20日 10時46分04秒 | 障害者の自立

重症心身障害児者をケア

 港南台に横浜市内4カ所目となる重症心身障害児者施設「横浜医療福祉センター港南」がオープンし、12日に開所式が行われた。6月1日から入所を開始する。長期・短期の入所施設と外来専門クリニックの2部門で構成し、医療と福祉の両面で当事者とその家族をサポートする。入所定員は160人で市内最大規模。

 同施設は(社福)十愛療育会(岸本孝男理事長)が運営する。延床面積1万3387平方メートル、3階建で5棟からなる建物は、入所・入院定員が長期、短期合わせて160人。家庭的な生活を目指す取り組みとして国内初とされる「ユニットケア」も導入し、4人部屋を2〜3室などで構成する。

 専門クリニックは小児期発症の慢性神経疾患(脳性麻痺、発達障害、てんかんなど)がある患者が対象。当事者の主治医が見つからず受診が難しいというケースの解消にもつなげ、幼少期から成人期まで生涯一貫したケアを目指す。

 十愛療育会は1987年、市内初の重症心身障害児者施設「横浜療育医療センター」(旭区)を設置運営する法人として設立。その後2007年に地域療育センター、10年に障害者支援施設を市内に開設するなどの実績を持ち、11年度に同施設の事業計画を開始。市から市有地の貸与と整備費の補助を受け、14年末に着工、今年2月末に竣工に至った。

 12日の開所式には、約200人の関係者が出席。同法人の岸本理事長は「地域の方々の理解と協力に感謝したい。チャレンジ性のある施設なので困難も多いと思うが、障害当事者と家族をサポートし、市民の期待に応えていきたい」と施設運営に強い意欲を示した。

 市内の重症心身障害児者は1160人(14年10月時点)に対し、長期入所施設のベッド数は同施設を含め306床。市によると今後の施設整備計画はないが、生活介護や訪問看護、短期入所、相談支援、診療所を一体的に提供する「多機能型拠点」の整備を市内方面別に進めているという。

 当事者の家族による「横浜市重症心身障害児・者を守る会」の国分和子会長は「同施設は念願叶っての完成で感謝している。クリニックと利用者の生活面にも期待している」と話していた。

環3沿いに完成した同施設 

2016年5月19日    タウンニュース