ゴエモンのつぶやき

日頃思ったこと、世の中の矛盾を語ろう(*^_^*)

競泳・一ノ瀬メイの筋トレ用義手を作製 那須誠さん

2016年05月31日 02時07分23秒 | 障害者の自立

 生まれつき右肘から先がなく、ゆえに上半身の筋力強化がままならない。競泳のリオデジャネイロパラリンピック代表、一ノ瀬メイ(19)=近大=が抱えていた悩みは、ある出合いによって解消した。

 昨春から、筋力トレーニング時の“相棒”となったのが義手だ。ロープを引っ張ったり、重りを持ち上げたりできるようになり、上腕や背中、肩甲骨周りは見違えてたくましくなった。「だいぶパワーがついた。義手をつくっていただいたおかげ」と感謝する。

 手がけたのは、義肢装具メーカー「中村ブレイス」(島根県大田市)の那須誠さん(39)。五輪3大会に出場した近大水上競技部の山本貴司監督(37)からの依頼を同大OBの中村俊郎社長(68)が快諾。「持っている技術のすべてを注いでほしい」と那須さんに白羽の矢を立てた。

 所属は「メディカルアート研究所」。乳がんで乳房を失った女性や、事故で手や指を欠損した人たちのために、シリコーンゴムで精巧に模した製品をつくるのが本来の業務だ。肌の色や質感はもちろん、指紋や体毛にいたるまで本物そっくりに再現。那須さんがこれまでに携わった製品は約5千人分にも上るという。

 アスリート用の義手を手がけるのは初めてだったが、「われわれの部署に教科書はないんです。自分たちで考えてできるところにおもしろさがある」と依頼に向き合った。素材には水に強く、経年劣化しないシリコーンゴムを選択。接合部がぐらぐらしないよう、硬さの違うものを二重に重ねる工夫を凝らした。

 あえてロボットの部品のような見た目にしたのは、一ノ瀬からのリクエストだった。実物と見まがう義手の提供も打診したが、本人はまったく興味を示さなかったという。「彼女は自分を障害者だとは思っていないんです。個性だと」

 日々の鍛錬が実り、一ノ瀬は3月のパラリンピック代表選考会で自己記録を4秒以上更新。大舞台への切符をつかんだ。那須さんは「世界と戦う選手のお手伝いができるのはやりがいを感じる。少しでも記録を伸ばしてほしい」とエールを送る。

 世界遺産、石見銀山の麓にある作業場で、長年かけて磨き上げた熟練の技。傷ついた人たちを元気づけてきた職人が、アスリートの競技力向上にも一役買っている。

 9月に開催されるリオパラリンピックに向けて鍛錬を続ける選手たち。そんなアスリートを技術や環境面で支える人々を紹介する。

一ノ瀬メイ選手の義手を手がけた那須誠さん。本物そっくりの乳房や手、指などを製作し、事故や病気で体の一部を失った人たちに元気を与えている   

一ノ瀬メイ選手の義手を手がけた那須誠さん。本物そっくりの乳房や手、指などを製作し、事故や病気で体の一部を失った人たちに元気を与えている

那須さんの作製した義手で筋力強化を図ることができた一ノ瀬メイ

那須さんの作製した義手で筋力強化を図ることができた一ノ瀬メイ

2016.5.30   産経ニュース


全盲男性・盲導犬死亡 ダンプ運転手に有罪判決 徳島地裁

2016年05月31日 02時03分46秒 | 障害者の自立

 徳島市で昨年10月、警報音を出さずに後進してきたダンプカーに全盲の男性と盲導犬がひかれてともに死亡した事故で、自動車運転処罰法違反(過失致死)罪に問われたダンプの運転手で会社員の福本亮被告(39)=徳島市八万町=に対し、徳島地裁の坂本好司裁判長は30日、禁錮2年、執行猶予4年(求刑・禁錮2年)の判決を言い渡した。

 判決によると昨年10月3日、徳島市新浜町1の市道でダンプカーを後進させ、盲導犬バルデスと一緒に歩いていたマッサージ師の山橋衛二さん(当時50歳)をひいて死亡させた。

 福本被告は公判で「取引先に『うるさい』と怒られ、後進する際の警報音を切っていた」と述べていた。坂本裁判長は「一定の後方確認をしていたが不十分だった」と指摘する一方、「遺族に謝罪するなど反省している」と述べた。

 山橋さんの母和美さんは判決後、公益財団法人「徳島の盲導犬を育てる会」(徳島市)の会員を通じ、「視覚障害者にとって警報音は命を守るため必要です。法律で義務化してほしい」と訴える談話を発表した。

毎日新聞  2016年5月30日



パラリンピックあと100日 代表続々、リオ本番ムード

2016年05月31日 01時47分48秒 | 障害者の自立

 リオデジャネイロ・パラリンピックは9月7日の開幕まで30日であと100日。日本勢は金10個を含む40個のメダルを狙う。有力選手の代表内定が続々と発表され、車いすテニスの第一人者、男子シングルス3連覇を狙う国枝慎吾選手(ユニクロ)競泳男子で複数メダルを期待される全盲の木村敬一選手(東京ガス)視覚障害者による柔道男子100キロ超級で2連覇を狙う正木健人選手(エイベックス)らが五輪の直後に行われる大舞台へ向け、総仕上げの段階に入った。

 リオ大会は南米初開催となり、新採用のトライアスロンとカヌーを含む22競技に176カ国・地域から4350選手の出場が見込まれる。

 

 28日、世界国別車いすテニスでサーブする国枝慎吾選手

2016/5/29   神戸新聞


ロザリオ後援会、4施設に助成品贈呈

2016年05月31日 01時39分51秒 | 障害者の自立

 指定介護老人福祉施設ロザリオの園などを運営する社会福祉法人聖母の騎士会を支援する「ロザリオ後援会」(陣内謙一会長)は、障害者支援施設など同法人の4施設に助成品を贈った。佐賀市の本部で28日に贈呈式があり、北島恭一副会長が出席者に目録を手渡した。

 北島副会長は「贈呈で会員も喜んでいる。物品が活用されて役に立てれば」とあいさつ。出席者を代表して大分県の「恵の聖母の家」の松浦紳一郎事務長は「設備が充実してより良い療育活動につながる」と感謝の言葉を述べた。

 助成品は施設からの要望を取り入れ、訪問看護事業用の車や音響機器、冷蔵庫など(助成額175万円)にした。贈呈は24年目になる。

贈呈式で、施設関係者に助成物品の目録を渡す北島恭一副会長(左)=佐賀市大和町の聖母の騎士会講堂
贈呈式で、施設関係者に助成物品の目録を渡す北島恭一副会長(左)=佐賀市大和町の聖母の騎士会講堂
 2016年05月30日   佐賀新聞

東京大学、東京オリンピック・パラリンピックに向けJSCと連携 選手強化支援へ

2016年05月31日 01時30分34秒 | 障害者の自立

 東京大学は5月20日、独立行政法人日本スポーツ振興センター(JSC)、及び公益財団法人日本障がい者スポーツ協会(JPSA)と連携協定を締結した。2020年に開催されるオリンピック・パラリンピック東京大会に向けてスポーツ・健康科学分野の研究において連携、障害者を含む選手強化支援と競技力向上が目的だ。

 連携協定を締結前、5月19日には「東京大学スポーツ先端科学研究拠点」(UTSSI)が東京大学にて新しく開設された。この拠点では、スポーツ・健康科学(体力トレーニング、運動学習、ニューロリハビリテーション、バイオメカニクス等)及び関連分野(バリアフリー開発、ロボット工学、ゲノム生命科学等)における学術成果を柱に、超高齢社会における健康づくりや健康寿命の延伸、高齢者や障がい者のQOL(Quality of Life)向上、学生やトップアスリートの運動能力向上などの研究を推進、当大学の学術成果を社会に還元することを目指す。JSCの国立スポーツ科学センター(JISS)やJPSAの日本パラリンピック委員会(JPC)などの学外機関とも連携して、先端的科学研究及び各種サポート、パラリンピアンへの支援も行う予定だ。 

2016年5月29日    大学ジャーナルオンライン