ゴエモンのつぶやき

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2020年東京パラリンピックの開幕まで3年

2017年08月30日 10時44分54秒 | 障害者の自立

 2020年東京パラリンピックの開幕まで3年。競技に使う車いすなどの器具を開発したり、会場やその周辺をバリアフリーに作り替えたりといった官民の取り組みが着々と進む。これらは共生社会に向けてのレガシー(遺産)となる。パラ出場を目指すアスリートは練習に励んでいるが、そのための場所や資金の不足といった問題にも直面している。

 「東京大会ではさらに軽い車いすを作りたい」。車いすメーカー、オーエックスエンジニアリング(千葉市)は1996年のアトランタ大会から競技用車いすを提供している。陸上競技の車いすでは、座席と前輪を結ぶメインフレームの断面は丸から始まり、楕円やひょうたん型などと変化してきた。選手の動きで車いすに垂直方向の負荷がかかり、強度を高める必要があった。

 同社製品の売り上げの9割を占める日常用でも、外出が頻繁な人向けなど強度が求められるモデルにひょうたん型などのフレームを採用する。「車いすが壊れると、その場から動けない。切実な事情だ」。自身も車いすに乗る川口幸治広報室長は話す。

 バリアフリー化を進める取り組みでは、大会組織委員会が3月、競技施設内や会場と最寄り駅を結ぶ動線を対象に、エレベーターの広さや通路の幅などを定めた「アクセシビリティ・ガイドライン」を公表した。バリアフリー規定として水準が高く、都は一部の規定を高齢者、障害者が暮らしやすい街づくりを目指した「福祉のまちづくり条例」にとり入れる方針だ。

■車いす席、前席が立っても視界確保

 例えば、会場の車いす席での「サイトライン(観客の視線)」の確保。ガイドラインでは前の観客が立ち上がっても、車いす席で観戦できる設計を求めている。都条例には規定がなく、都は18年度にも条例のマニュアル改定を検討する。ガイドラインの規定を都内全域に広げたい考えだ。

 障害者スポーツへの理解を深め、定着を図る取り組みも活発だ。千葉県は小中学校や高校、支援学校30校を推進校に指定し、パラリンピックを活用した教育活動を今秋から始める。テーマの一つに「心のバリアフリー」を掲げ、障害者スポーツを体験したり、アスリートの生き方を学んだりする場を設ける。

 埼玉県は障害者スポーツ体験会などを行う団体向けの補助金を拡充した。県は「波及効果の高い取り組みを支援し、地域に活動を根付かせる」と狙いを説明する。川崎市も障害に関係なく誰もが暮らしやすい共生社会を目指す「かわさきパラムーブメント」に取り組む。障害者スポーツの振興や啓発、公共施設のバリアフリー化を進める。

 12年のロンドンパラリンピックで統合ディレクターを務めた英国人のクリス・ホームズ卿は「パラリンピックは市民やコミュニティー、国全体をより良いものに変えるチャンスだ」と説く。開幕までの3年、ハードとソフトの両面でどれだけレガシーを残せるかが問われそうだ。

 


“障害者に配慮した改修を” 東京五輪・パラ競技施設を視察

2017年08月30日 03時28分46秒 | 障害者の自立

3年後の東京オリンピック・パラリンピックに向けて、卓球の会場となる東京・渋谷区の体育館を障害者団体などが視察し、さまざまな障害のある人に配慮した施設に改修するよう求める意見が出されました。

東京都は東京大会の競技会場を障害のある人にとって使いやすい施設にするため、去年、障害者団体やまちづくりの専門家からなる委員会を立ち上げて、直接意見を聞き取っています。

28日は15人の委員が卓球の競技会場となる東京・渋谷区の東京体育館を視察しました。このうち、体育館の外にある階段にはスロープが新たに設けられる予定で、都の担当者が車いすどうしがすれ違えるように幅を1.8メートルとすることを説明しました。

また、2階の観客席では一部の席を撤去して55の車いす席や同伴者用の席が設けられる予定で、委員からは車いす席だけでなく介助者とともに利用する必要のある人など、さまざまな障害のある人に配慮した席を確保するよう求める意見が出されました。

委員の1人で、自身も車いすを使用する東洋大学ライフデザイン学部の川内美彦教授は「既存の施設の改修には制約があるが、多くの障害者の声を聞き、誰もが平等に競技を楽しめる環境を作ってほしい」と話していました。

東京都は都内の競技会場の設計や改修に当たり、委員からの意見を可能な限り反映させたいとしています。

8月28日   NHK


住民の精神障害者ら、行き場なく

2017年08月30日 03時17分59秒 | 障害者の自立

 秋田県横手市のアパートで5人が死亡し、10人が重軽傷を負った火災は、29日で1週間になる。全焼した「かねや南町ハイツ」は精神障害があったり、生活保護を受けたりしている男性が多く入居していた。関係者らは「障害者にとって1人暮らしができる貴重な場所だった」と話す。焼け出された入居者たちの行き場はほとんど見つかっていない。


Eテレ「バリバラ」今年は「告白」ではじけた 「障害者が頑張る。面白いですか」

2017年08月30日 03時02分51秒 | 障害者の自立

豪華ゲストに感動ドラマの数々、そして初の当日発表(2017年8月26日)となった、「走る理由」を背負った芸能人による90キロマラソン——。日本テレビの「24時間テレビ 愛は地球を救う」は、今年も大々的に放送された。

その「裏」では30分だけの、障害者が主役のバラエティー番組「バリバラ」(Eテレ)が、これまた今年も話題を集めた。まるで24時間テレビの「アンチテーゼ」のような内容だ。障害者自身がこう問いかける。「障害者ががんばっているの見て、面白いですか」

夢は「野球がやりたい」本音は「ゲームでいい」

 

1年前、「バリバラ」では「24時間テレビ」の裏で「検証!『障害者×感動』の方程式」と題して30分生放送を行なった。出演者がおそろいの黄色いTシャツを着たり、地球を模した番組ロゴを用いたりと「24時間テレビ」に似せた番組作りをしつつ、内容面では障害者の話を感動仕立てにする「感動ポルノ」をバッサリ切り捨て、大反響を呼んだ。ただしNHKや番組では「24時間テレビ」を意識したかどうか明言しておらず、パロディーや皮肉の範囲と受け取れる。

 

そして2017年8月27日、「バリバラ」はまたも仕掛けた。今年も出演者は黄色いTシャツで登場。最初にテーマを「告白!あなたの夢は何ですか?」と発表した。「24時間テレビ」のテーマが「告白〜勇気を出して伝えよう」だから、のっけから「先制パンチ」だ。番組MCの山本シュウさんは「『VS』じゃなくて『with』だと思っている」とは言ったが...。

 

番組では、障害者に夢を話してもらい、それをかなえようとスタッフが奮闘する「応援VTR」が流された。感動話のオンパレードかと思われるが、「バリバラ」では全く違う。
筋ジストロフィーで車椅子生活、指が少し動くだけという男性の夢は「野球がしたい」。そこでグラウンドを貸し切りにして、男性に何とかバットを持たせ、打席に立たせた。投手がバットに当てようと投げること72球目、ついに「コツン」と当たったボールが内野に転がった。車椅子を押してもらって1塁に向かうも、残念ながらアウト。でも、野球できてよかったね——。

 

「......あんまり楽しくない。やった感じがしなかった。(野球)ゲームでよかったんです」


 そこで仲間たちと野球ゲームで対戦すると「こっちの方が、やってる感はあります」という。まさかの展開に、感動物語はお預けだ。

障害者本人と話さないと価値観の押しつけになる

 

脳性まひで、小学生のころに止められた山登りがしたいと語った男性を、番組スタッフは鳥取・大山に連れて行った。今度こそ、夢をかなえてあげたい。登山口にたどり着く手前に階段があった。スタッフは男性を車椅子から下ろし、上るよう促す。でも、うつぶせのまま動けない。「がんばれないな、これ。足が上がらんな」と困った顔を見せる。

山登りしたくないのかと聞くスタッフに、男性はこう答えた。

「自分で登りたいって言ってるわけじゃないし。景色が見られればいいかな」

そこでリフトを使って10分、あっさり頂上に到着。男性は見事な景観を眺め、満足そうだった。その時に出たセリフが、「障害者ががんばっているの見て、面白いですか」というものだった。

 

感動は、ない。でも映像では、障害を抱える男性たちの本来の姿、考えが分かった。ゲストでクリエーターの箭内道彦さんは、こう感想を述べた。

「したいこと、したくないことは個々に違うし、本人にちゃんと話さないと分からない。それがないと価値観や物差しの一方的な押しつけになっちゃう」

感動ゼロの障害者ストーリーに、番組に寄せられたツイッターの投稿は共感する内容が多い。

「感動より本音最高」

「障害者は感動の道具じゃない」

「他人が勝手に夢を決めるのやめましょう」

脊髄性筋委縮症のため寝たきりのお笑い芸人「あそどっぐ」さんは、「日本一長い3333段の石段を上りたい」と語った。もちろん自力では不可能、支援者がスタッフとヘルパーだけでは、体力的に最後までもたない。そこで、現地で「ちょっと手伝ってもらえますか」と大勢に声をかけ、協力してもらった。寝台に乗せられたあそどっぐさんが、いろいろな人の手を借りて上っていく。途中で運よく高校のサッカー部の合宿に遭遇し、トレーニングの一環として部員に手伝ってもらった。スタートから4時間で頂上に到達した。

「上ってきましたねーっ」と喜ぶあそどっぐさんに、スタッフから「あそ君は上ってないよね」と強烈に突っ込まれ、笑いが起きる。自然な会話だ。スタジオ内では「(障害者のために)やってあげた、ではなく一緒に(石段上りを)実現したのがよかった」と好意的な反応が出た、あそどっぐさんは再度「僕、寝ているだけなんで楽なんです」と笑った。緩い雰囲気の中にも、「お涙ちょうだい」を明確に否定して、障害者の本当の姿を知る大切さを伝えているようだった。

「バリバラ」も今年のテーマは「告白」だった

J-CASTニュース   8月28日


「在宅就労中もヘルパー使えるようにして」 障害者団体が要望

2017年08月30日 02時54分59秒 | 障害者の自立

 社会福祉法人やNPO法人などの8団体からなる「障がいのある方の全国テレワーク推進ネットワーク」(全障テレネット)は9日、障害の重い人などが在宅就労中に訪問介護サービスを利用できない制度の見直しを求め、厚生労働省に要望書を提出した。

  現行制度では、自宅で働いている時間は収入があるとして基本的に訪問介護サービスを利用できない。就労継続支援A型などの就労系サービスを利用して自宅で働く際もサービスの併給になるとして認められていない。

  全障テレネットによると、こうした利用制限により、働くことを諦めたり家族が代わりに支援せざるを得なかったりしているという。共同代表の堀込真理子・社会福祉法人東京コロニー職能開発室所長らは、政府が働き方改革でテレワークを推進していることも指摘し「就労かヘルパーかの二者択一ではなく、重い障害があっても能力を生かして働ける社会に」と改善を求めた。

  要望を受けた厚労省の寺岡潤・障害福祉課課長補佐は「在宅で働きたい人がどれだけいるかなど、科学的なデータが必要。財源の問題も踏まえて考えないといけない」と話している。

  全障テレネットは今年6月、ITを活用した障害者の在宅就労支援などを行う団体が、テレワークの推進を目的に結成。働き方モデルの提案、共同受注の仕組みづくり、雇用促進のための啓発活動などを行う。

 要望書を手渡す堀込さん(手前左)ら

2017年0829      福祉新聞編集部