唐突ですがトランプ登場後の米国・世界と南北戦争当時のアメリカは状況が似ています。
まず南北戦争当時の南部の大プランテーション地主にあたるのが現代のグローバル多国籍巨大企業。
南部の地主は奴隷を搾取していましたが現代のグローバル巨大企業は国外では新興国の低賃金労働、国内では移民労働力の上に成り立っています。
そしてこうした奴隷労働に反対し、米国内の産業育成のため保護貿易を掲げ共和党という政党のもとに結集したのが北部。
実に似ていますが違いもある。
その一つは新興国の労働者も移民も低賃金で搾取されるのは奴隷と同じだが、移民の中には高度人材と呼ばれる恵まれた階層もいます。
彼らは多文化共生などと主張しグローバル企業を擁護する点で南北戦争時の奴隷と違っています。
米国大統領選ではマイノリティー・移民がグローバル巨大企業とともに民主党のヒラリーを支持するという不思議な現象が見られました。
低賃金労働の搾取の対象でしかない移民に、スキルを積んで高度人材になったり企業で成功できるような夢を与えている点で南北戦争当時の奴隷制度より巧妙です。
かつて「南北対立」と言えば低緯度の途上国と高緯度の先進国を指しましたが現代の南北戦争、当時より複雑なのは確かでは?