確定拠出年金制度では、投資教育が必要です。事業主の努力義務をされ
ていますが、確定拠出年金の開始に当たっては、事業主負担で投資教育
が行われるのが一般的です。更に、確定拠出年金を導入したあとも、事業
主負担で継続投資教育が行われるようになってきています。
この投資教育について、というよりは確定拠出年金制度について、否定的
な事業主が、結構多いようです。その方たちのお考えは、「うちの社員には
無理。そんなことはさせられない。」という、いわば過保護の立場から、「掛
金の運用を就業時間中に行われては困る。」といった過剰な心配まで、いろ
いろです。
が、そういう事業主に共通しているのが、株式投資の経験が、かなりおあり
になるということです。そして、DC制度の投資教育を、株式投資と同じだ思っ
ているようです。それも株取引における、玄人的な方法=相場を読むみたい
な事と勘違いしてるように思います。
だから、「そんなことはうちの社員には無理。」「仕事に差し障るほど熱中され
ては困る。」ということになるようです。
今年1月以降のブログで、投資教育をご紹介してありますが、DC制度の投資
教育は、玄人的な株式の売買とは違います!!
自分の会社の社員に対して、過保護もいいですが、10年、20年、40年と会社
が右肩上がりで成長していく自信が、おありでしょうか?
DCによる退職金は、会社が潰れてもそれまでの退職金は既に掛金として支
給済ですので、社員に対する責任は果たしていることになります。
なによりも、社員の方々は、皆優秀ですよ。中小企業の社員は、本当に優秀
だと思います。これは、いろいろな企業にお伺いしての、実感です。
DC制度の投資教育への心配は、いらないと思います。
●確定拠出年金のことを、DCといいます。
DCは、defined contributionを略したものです。