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厚生年金基金の後継制度としての選択制DC(2)・・・導入のポイント

2015-04-07 09:23:24 | 厚生年金基金

厚生年金基金の後継制度としての選択制DCを推奨する動きがあります。

たしかに、中小企業では、これまでの厚生年金基金への負担を考えると
それと同じような仕組み、金額での後継制度は考えにくいということが
背景にあります。

選択制DCでは、企業の負担は抑えられ、あわせて社会保険料の負担も
減らすことができます。

一方、従業員サイドからすると、どうでしょうか?

確定給付型の企業年金だった厚生年金基金では、従業員は特に何も
する必要がない制度でしたが、選択制DCとなると話が違います。

自分の給与・手当からいくらDC掛金にするかその掛金をどのように運用
するかを考えなくてはなりません。

選択性ではない企業型DCと比較すると、選択制の場合は、掛金運用を
考える事に加えて、DC掛金の金額も考えなくてはならないのです。

選択制DCを使ったメリットとしては、将来受け取る厚生年金と選択制DCで
積み立てた老齢給付金の合計額が、選択制DCを使わなかった場合より
多くなるという事だと思います。(但し、これはDC制度での運用次第ですが。)

選択制DCの導入に当たっては、一般的な説明以外にFP相談の要素も
加味して行うのが、ポイントだと思います。

納得感が得られる説明が必要です。

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