先日来のうっとうしい湿気が、うそのような青空である。雲は間々あるが、台風一過で天気は回復した模様。然し、進路は一路、東北へと向っており油断はならない。加えて、収穫時の大切な時期にも当り、農作物への被害が、少ないことを祈る。
狭いとはいえ、日本各地の環境状態は、其々特色があり、そこに出来る作物の出来は、自然からの驚異に曝される結果にもなる。いくら天気に詳しいからと言え、天からの成り行きには、なす術もない。祈りと感謝以外に、天性の直感にも依るか。
住めば都、とも言うが、其処に根ざすには、棲む意味を謙虚に生きることにも繋がる。人間の利益と、自然との共存は有り得ない。野生の動物等の居場所を、勝手に奪っているのだから、あらゆる生き物への配慮も持ちたいものだ。勇気とやさしさ。
清潔で、明るく、便利な住まいは、人間にとっても、小さな生き物にしても、同じようなこと。暗くてじめじめした不便な場所には寄り付かない。そういった環境を、自ら好む生き物でないと生きられない。それを、人間の邪魔になるからと、駆除してしまう。
ところが実際には、死んでしまう訳ではない。化学殺虫剤には、当らなかった生き残りは、子孫として現われ、更に強くなって生き延びる。快適な生活がもたらした、最大の弱点。暑い時には涼しく、寒い時には暖かくする暮らしを機械に頼り切らない。
然し、日本の住宅事情が、そういった環境まで、整えてくれるとは思えない。文明の利器を上手く使いこなして、無駄のない暮らしを心掛けるしかない。これからの年金生活には、不可欠の実情だ。身体を根本から創っていかないと、命が危険となる。
夏の盛りを咲き、秋になっても充分な見応えの百日紅。期間が長く愉しめ、朝顔と共に、咲き誇る。