久々に英文法のお話です。
米国の歌姫、マドンナの曲名でもある、Madonna - Who's That Girl以来ですね。
折角ですので、前回の記事で使用したWho's that girl? に繋がる形で例文を作りたいと思います。
ここは駅前広場。来年、ハタチになるユウキくんは男友達と一緒に誰かを待っている様子です。実は友人に彼女を紹介するという約束をし、その彼女と駅前で落ち合う約束をしており…。友人くんは、ユウキくんの彼女の到着を今か、いまかと待っているところなのです。
そんな時、友人クンが叫びました。
友人 "Who's that girl? She is so beautiful, isn't she?"
ユウキ "Well, you like Madonna, don't you?" (Madonnaがタイプ⁉)
友人 "She is the one I am looking for! Just kidding!" (彼女こそ僕が探し求めてる子だよ、なんてね。ジョークだよ)
It's just a dream that will never come true. Actually, I'd love to have a quiet one. (まぁ、だけどそれは永遠に叶うことがない夢だけどね。実際、彼女にするなら、大人しい子がいいなぁ)
ユウキ ”Oh ya?I did't know you'd love to have a girl friend." (彼女が欲しかったのか。知らなかったな)
友人 "Sure, I want to have one. " (そりゃ勿論、欲しいさ)
そこへ、二人に向かって跳ねるように歩いてくる女の子がいます。もしや、あの子が…?
友人 ”Hey, Youki, is she the one?" (おい、ユウキ! もしや、あの子?)
ユウキ "Oh no! That's my sister! My girlfriend is the one standing behind you!
(まさか、あれは姉だよ。ボクの彼女は君の真後ろに立ってる子だよ)
友人 ”……” (絶句⁉ってどーゆーこと⁉)
one, the one, a quiet one 違いは何?
…と、その前に、a way と the way の違いを考えてみましょう~
君のゆく道は果てしなく遠い…ので。 (自が行く道は、先がそう…長くはないですが)
There is a way. (沢山ある道、或いは方法の中の一つ)
There is the way.(自分が進むべき道は、まさに、これ!)
One に関しても同じです。これ!と限定したければ、one の前に、定冠詞のthe を使えばよいのです。
One には、文中の例文のように、形容詞を使って修飾することも可能です。
A quiet one のように。
ユウキに「彼女が欲しいの?」と聞かれ、「そりゃ、欲しいさ。大人しい子がいいなぁ」
漠然と、大人しい子がいい = a quiet one
好みのタイプMadonnna = the one ここでは、彼女、と特定の女性を指しているから。
もしや、あの子? = Is she the one? ここでも、近付いてくる特定の女性を指している。
There are many buses passing through at the bus stop.... 沢山のバスが通り過ぎていく…
Oh, that's the bus! あ!あのバスだ!
バス停でバスを待っていると、多くのバスが通り過ぎていく… あ、来た!と思ったバスには定冠詞 the bus.
最後に。次の文章はどうでしょう?
Reducing plastic waste is a creative challenge as well as an environmental one.
~as well as .... ....だけでなく~も
Reducing plastic waste 【プラゴミ削減】主語 は、a creative challange 補語 だ。
SVC 主語+動詞+補語なので、第2文型
ってことは、つまり主語と補語はイコール関係!
英文法のお話 ~第2文型(SVC) 第5文型(SVOC)編~
詳しくは上記をクリック。特に中央部分で詳しく説明。
主語のReducing plastic wasteと補語のa creative challangeも、当然イコール関係。
ここに~as well as .... ....だけでなく~も、という慣用句があるのですが、ピンクの部分は主語として入れ替え可能。(強調したいことが先頭にくるが)
An environmental one is a creative challenge as well as reducing plastic waste.
ところで先日、An environmental one 、このONE とは何を指すのですか? Challange ですか?
という御質問を受けました。
イコール関係である以上、意味的には 環境的なこともchallengeで、ゴミ削減もchallengeですよね。 この点で、You are right! だと思います。
ちなみに、One にchallengeを当てはめてみると…
An environmental challange is a creative challenge as well as reducing plastic waste.
本当にこれで良いのかどうかは…
ただ、これだけでは判別出来ないですよね~ どのような状況下で会話がなされたのか、前後の流れを見てみないと…ですね。
その点は、歴史のある出来事を知るには、その前の歴史や全体を把握しなければならないのと同じことかと…
ちょっと長くなりますが、以下に時系列でざっと説明します
9月28日 問題提起
Kotaが資料を持参し、学校でプレゼンテーションをしています。プラスチック廃棄物が年々増加しており、米国がワースト1位。日本がワースト2位。しかも、プラゴミは耐久性にすぐれ、すぐには分解されません。そのことが自然環境を悪化させているのです、という問題提起をしました。
9月29日 バリ島姉妹の活動を紹介
翌日、Hajinがプレゼンテーションをしています。前日のKotaの問題提起を受け、Hajinもクラスメイト達に問いを投げかけています。”So what can we do?"
彼女はバリ島の二人の姉妹の活動がどのようにソーシャルメディアを通じてバリ全土に広がり、The movement that they started spread through social media. 遂にはバリ県知事まで動かし、Finally, the Governor of Bali decided to ban all plastic bags from 2019.プラスティック製のビニール袋を2019年度から禁止するに至ったか、説明しています。
So you see - people can start taking action in their daily lives. お分かりでしょう、日常生活において行動を起こすことが出来るのです。Take your bag when you go shopping. Recycle plastic properly. And tell other people. Don't give up on our beautiful Planet Earth!
9月30日 私達に出来ること
二人のプレゼンテーションに感銘を受けたTinaは、新聞記事をクラスメイト達に見せています。それは、プラスティック製のストローを紙製に置き換えることで、ゴミそのものを削減しようと取り組むコーヒーチェーン店や企業を紹介するものでした。
Kota If we stop using plastic bags and containers, we'll use things which are made from natural materials like cotton or wood. I think that's cool.
Kota もしプラスティック製の袋や容器を使用することを止めれば、綿や木材のような自然素材で作られたものを使うようになるだろうね。それってカッコイイことだと思う。
Tina Reducing plastic waste is a creative challenge as well as an environmental one.
Tina 環境に関することだけでなく、プラスティック製廃棄物を削減することも、創造的なチャレンジだよね。
初日 問題提起
2日目 1⃣自然環境を変えようと行動を起こしたバリ島姉妹の活動
3日目 2⃣ゴミそのものを削減するために出来ることを話し合う
↓↓
結論:1⃣自然環境に関することも、2⃣プラゴミ削減も、同様に創造的なチャレンジだよね。
以上が私の1つの考えですが、利用者様の中には「女学校時代、英語が得意だった」という方も多く、実際、驚愕なレベルだった!ということが何度あったことか… 昭和初期の語学教育、恐るべし。
かつて高校生だった最初の教え子に、(現在大学3年生)私が話していたこと;
「85%の正解率で英検準一級に合格したけど、残りの15%は間違えたということ。私が言うことがいつも正しい訳じゃないからね」
「私は日本に生まれ、日本語を母国語として使用しているにも関わらず、誤字脱字も多く、表現力も乏しい。外国語力がどこまで伸びるか?といえば、母国語のレベルまで。日本語ですら、これだから…」
…というわけで、できれば皆さまのお知恵をお借りしたいのです。 Reducing plastic waste is a creative challenge as well as an environmental one. この one は何を指すのか? 私の結論は、これまで長々と述べた通りなのですが。敢えて言うなら、an environmental movement
ご意見をお待ちしております。勿論、ECCジュニア・BS卒業生