『交響詩 夢の舞踏会』橘ドゥビアン作曲 すず作詞 編曲・演奏&詩と文 第一楽章 ~夢の舞踏会~ 第二楽章~不安~ 第三楽章😀✨~恋するWaltz~@kenichiwatanabe192
橘ドゥビアンさん(通称けんちゃん)と3つ目の共作は、クラシック曲!😆 完成日2023年9月18日(公開日まで限定公開のまま保存)原曲は4分の4拍子のロック。私が3拍子のワルツに編曲させて頂きました。 ニューイヤーコンサートが行われるこの時期に、アップさせて頂きます。
地震で被害に遭われた方へ… 心からお見舞い申し上げます。
橘ドゥビアン師匠による映像編集は、こちら https://youtu.be/Ob5EWSxBwjE?si=SmRNU...
今回は、橘ドゥビアン作曲 → 私が編曲し、先に作曲家ドゥビアンに聴いて頂いたところ、彼からのアドバイスで、
「🤔✨本当にクラシックとして聞いた方が良いし、歌詞をつけるならさ、メロディに合わせない方が斬新だと思うね、こういうのは、どうかな?すずちゃんがメロディを無視した、クラシックのこの曲をイメージした短編小説、物語を描くんだ、得意の短編小説だから、好きに描けるでしょ?その物語にあった映像を僕が作るのはどうかな?😉」
…と、いう訳でして、このクラシックに編曲した『交響詩 夢の舞踏会』に合わせた短編小説:『夢の舞踏会~恋するWaltz~』を書いてみました。あくまで、イメージ小説です。作詞の方も、大方、メロディーに合わせてはいます。 今後も、色々と新しいことにチャレンジしてみたい~です✋
『夢の舞踏会 ~恋するWaltz~』
「おてんば娘のジュリアンも遂に、大人の仲間入りですわね、あなた。あの子ったら、いつまで経っても落ちつきがなくて。舞踏会への招待状が正式に届いたことを早く、あの子に伝えなきゃ。あなた、聴いていらっしゃいます?」
母の声が一オクターブ高くなり、廊下まで響いている。遂にお転婆さんで有名な自分も社交界デビューが認められるってこと。もう、気軽に木登り出来なくなるのかな…ウエストを締め上げるドレスを着るより、ちびっ子たちを集めて外で遊んでいる方が、余程、自分に合っている。私は逃げるように廊下の角を曲がり、自分の部屋へ駆け込んだ。窓から外を眺め、思いっきり深呼吸してみる。うん、この感じ。やっぱりさ、空気はこんな風にいっぱい吸うもんだよ。ママのようにコルセットで締め上げてドレスアップするくらいなら、ここから…そうだ!こっそり外へ…。窓から逃亡なんて、お手のものだ。木登りで鍛えた腕前を…と、その時、急に風が舞った勢いで、スカートが思いっきり捲れてしまった。えっ…? グラッと身体が傾いた拍子に、いつも私をお転婆さん!とからかう彼の姿を視界が捉えた。
「ぎゃ~~~!」
しまった!と、思った時には遅かった。2階の窓から落ちていく自分の身体が、まるでスローモーションのように宙を舞った。
「あ!危ない!」
彼の声が聴こえた次の瞬間には、私の身体は血相を変えた彼の腕の中に、すっぽりと納まっていた。
「やあ!お転婆さん!レディは窓から外へ出るもんじゃないよ。ちゃんと玄関を使わなきゃね!」
きょとん、としたまま、身動き出来ないでいる私と目が合うと、彼は急に安心したかのように、クスクスと笑う。
「とにかく無事で良かったよ。嫁入り前のお転婆さんに傷でもついたら…どうやら怪我もなさそうだ。立てるかい?」
そう言われるまで、私は自分の状況が把握出来ていなかった。尻もちをついたまま、自分を両腕で支える彼の上に乗っかったまま… しかも、スカートの裾は捲れたままだ。私は慌てて両足をスカートの中へと隠した。
「ごっ、御免なさい!」
急いで立ち上がろうとする私を見つめる彼の顔がすぐ傍に…一瞬で頬が火照るのが分かる。何だか風邪でもひいちゃったみたいだ。目眩がする。世界が急にぐるんぐるんと回り始めたかのように。その後、どうやって自分の部屋へ戻ったのか、記憶がない。ただ、別れ際に彼が、 「お転婆さんも遂に社交界デビューだね。舞踏会で会おう!」と言った声が耳元で聴こえたことだけは、記憶に残っている。そうだ! 舞踏会だ! いつだってラフな格好で、この辺の男の子たちと昆虫を追っかけまわしている自分が舞踏会! どうしよう…ああ、どうしよう…。
こうして迎えた舞踏会当日。鏡の中でドレスアップして、ぎこちなく笑う少女は一体、誰だろう? それが自分自身だとは信じられない。ダンスホールへと続くカーペットの上を履きなれないハイヒールでゆっくり歩く。目の前の扉がバーンと開いた瞬間、余りの眩しさに目を細めた。それがシャンデリアやご婦人たちが身に着けた装飾品が放つ光だと悟るまで十数秒を要した。
『夢の舞踏会』作詞:すず 作曲:橘ドゥビアン
光の中 人のざわめき
ドレスの裾を 摘まみ上げて
あなたを探す 回転木馬が くるくる回るように
軽いステップ 最初のダンス
手が交差して 相手が変わる その時だった
あなたの燕尾服 自分のドレス さっと かすった
よろめいたわ あの日のように
「やあ!お転婆さん!馬子にも衣裳か」
くすっと笑う彼。 だけど優しい彼の瞳の中に映る自分
【第2楽章】歌詞なし
【第3楽章】
※恋する目をしていた
わたし 全身が何故か
心臓に なったみたい
恋を告げるかのように
高鳴る鼓動 まるで
それらはWaltzのリズムみたい
ねぇ どうしよう
わたし どうしちゃったの?
魔法が解けるまでは
どうか 鐘が鳴るまでは
どうかこのまま ただ、あたなだけ
見つめていたい
あなたの視線 独り占めしたい
恋の魔法(マジック) とけないで ずっと… 🎵
恋の魔法(マジック) とけないで ずっと… 🎵
※リピート
お転婆さんは卒業かな…
あなたと踊る 恋するWaltz
夢の舞踏会💃
Fin.
その後の「ふたり」がどうなったか?…については、皆様のご想像にお任せします💖