ふたり#オリジナル曲 音楽会
『約束🌞』 ショートショート(フィクション)
「俺、千夏のこと好きなんだけど」
レジに入っている私のところへやって来る度、同じセリフを繰り返す彼。
周囲の目も耳も全くお構いなしだ。
余りにもあっけらかんと言うものだから、とうとう私も最後は笑い出してしまった。
まるで太陽だな、と思う。
豪州の夏は陽射しが強い。
真昼に外を歩けば肌を刺すようだが、木陰で休めば爽やかな風と共に柔らかな光となる。
ストレートな言葉と。
かといって決して押し付けようとはしない木漏れ日のような微笑みと。
やっぱりマー君は太陽だよ。
「ん? 何? 何笑ってんだよ、千夏。」
「ううん。何でもない。仕事終わったら…一緒にご飯…する?」
「だな。あと30分、レジに居てくれよ。 俺、カンガルーとシープスキンの在庫を倉庫から取って来るから」
「了解👌」
オーストラリアへ来て、すでに10か月が過ぎた。
ワーキングホリデービザを利用すれば、休暇を楽しみながら現地で就労することを許されている。ラウンドから戻った私達は地元のお土産屋さんで働くことになった。
私は朝から夕方までのシフト。午前中、語学学校へ通っている彼… 愛称はマー君というのだが…彼は午後からのシフト。
先に仕事が終わる自分が買いものを済ませ、食事の準備をする。後からマー君がやってくる、というパターンが日常化しつつあった。共通の友達とホームパーティになることもある。
「今日は二人だけだからね。海苔巻きは無しだよ。何も手が込んだ料理はしなかったけど」
少し不安げに言う私の声、聴こえてるのかな。マー君は…といえば…
「うわ! 上手そ!」と言ったきり、無言で食べている。
マーボー豆腐を食べるマー君か… まるで共食いだな。そう思った瞬間、堪え切れなくなって吹き出してしまった。
「何だよ、千夏、さっきから一人でニヤニヤして。何だか気味が悪いな」
「だってさ。マーボー豆腐を食べるマー坊だよ!絵になるね。」
「マー坊、マー坊、いうなよな。俺たち、同い年なんだからな!」
うん、分かったよ、と言いながらも私はずっとマー君だの、マー坊だのと、呼び続けている。
親しみを込めて。 ただ、こうして食べっぷりのいい彼を眺めているだけで幸せだから。
こんな日常がずっと続けばいい。私が望むものはただ…こうして何気ない時間を貴方と過ごすことだけ。ぼんやりと、そんなことを想いながら幸福感に浸っていた自分を マー君は現実へと引き戻した。
「千夏ってさ。ふっと何処かへ行ってしまいそうな表情するんだよなぁ。時々ね。心、ここにあらず、みたいなさ。」
マー君はそういうと、お箸を置いて咳ばらいを一つ‥‥ちょっとわざとらしかったが。次に正座した。一体、何が始まるというのだろう。演説でも始まりそうな…
「千夏、俺たち、そろそろ… 付き合わない? 正式に…さ。仲良し。友達。それでもいいんだけどさ。えーっと…」
「えーっと…?」
「うん…その…」
「うん…その…?」
「何、オウム返ししてるんだよ。千夏が作ってくれたマーボー豆腐食うのもいいんだけどさ。俺が本当に食いたいのは… いや、違う、そんなんじゃなくて。つまり、その…」
ただならぬ雰囲気に私はおののいた。彼の目線の先を辿ると、ちょうどそこには自分…の背後にコアラのぬいぐるみが飾ってあり…
「あーっ! 分かった!」
私はいつになく大声で叫ぶと同時に立ち上がり、🐨コアラのぬいぐるみを抱っこした。
「なっ…何だよ、いきなり立ち上がって叫ぶなんざ…」
「マー君、それは犯罪だよ!」
私は冷静を保ちながら…内心、冷や汗ものだったのだが…コアラのぬいぐるみを抱きしめて言った。
「は? 犯罪? いきなり、どーして 話が飛ぶんだ⁉ 俺が何した?」
大いに意義あり!という顔で、マー君は私を見上げている。
私は構わず続けた。
「カンガルーは増えすぎて農作物を荒らすからカンガルージャーキーになってお土産屋さんにも売られてるけど。🐨はダメだよ。 カンガルーは車と衝突事故を起こしても、路上に放置されたまま。でも🐨が事故に遭うと救急車が来るんだから!」
マー君は鳩が豆鉄砲を食らったような顔をしたままだ。
「だから!いけません。コアラを食べちゃいけないんです。分かったかい?」
俺がいつコアラを… マー君はぶつぶつ言いつつ、最後は呆れ顔で。だけど優しい笑顔を向けると、ひとこと、「参ったなぁ」といい、全身の力が抜けたようだった。が、もう一度、意を決したように座り直した。
「千夏、その🐨、俺に頂戴。」
頂戴…? これを…? うん… あげてもいいけど… マー君の手にコアラのぬいぐるみを差し出す。まるでバトンのように受け取った彼は、これまでになく真面目な顔で言った。
「俺さ。もっと若い頃はね、スタイルはスレンダーで身長は170あってもいいな、くらいが好みで。顔の好みもはっきりしていたわけ。自分が好きなタイプに合わないとダメだった。
でもさ。千夏はいつも笑ってるじゃない? あの土産屋のボスにこれだけ認められてさ。千夏はほんと、いい子だよね。今の俺はいい子としか付き合わないよ。」
「でね。今日、俺はこのコアラに…千夏に誓います。千夏がいつも笑顔でいてくれるように。二人で笑顔になれるように。 約束しよう。二人で幸せになる、笑顔でいると…これから先、二人の間に何があっても…」
私は黙って聴いていた。「うん、うん…」最後はただただ、嬉しくて。幸せで。うれし涙で霞んでマー坊の顔もよく見えない。
これまで別々の人生を歩んできた二人。互いに笑顔で過ごしてきた、そんな二人が乾いた大地で出逢った。 これから先は二人で。笑顔で…いられない訳がない。
大好きなマー君と一緒に居られるのだから。
約束ね。コアラちゃんに誓うね。二人で笑顔で。太陽のように笑っていようねって。
これから先の人生も。
ずっと。
ずっと…。
夢…?
今頃、出逢った頃の夢をみるとは…
千夏の笑顔…最後に見たのはいつだろう…
もう随分と長い間 見ていない…
俺は逝くよ
あの日の約束、果たせないまま…
The End.... ここまで筆🖊 2023. 6.3. (Sat. Morning)
僕は恋人を死なせたことがある。
湖の水面に映った自分の顔がポチャンという音と共にくねくねと曲がり、やがては割れたガラスの破片のように底へ向かって沈んで行く様を見届けたとき、僕の身体もその場に崩れ落ちた。
あの日以来、僕の時間は止まったままだ。膝からガクンと落ちた拍子に、怪我をしたのか、膝小僧に血が滲んでいることも、地面に手を付いて首を垂れている間は気付きもしなかった。
(こんな別れ方をするなら、僕たち、出会わなければ良かったね・・・)
判を押された離婚届を面会時に渡されたとき、僕は・・・・いや、あの頃はまだ、「あたし」と自分のことを呼んでいたんだっけ・・・泣きじゃくりながら、ずっとマー君の側に居させて欲しいと哀願した。
「分かってくれよ。あたしがマー君の両足になってあげるって、それ・・・凄く重いんだ。今まで普通に出来ていた当たり前のことが、千夏の手足を借りなきゃ何も出来やしない自分が許せないんだ。お願いだ。俺を自由にして欲しい。本気で俺に生きていて欲しいと思うなら、黙ってこれにサインして役所へ届けてくれよ。千夏に俺がして欲しい、最後のお願いだ」
あたしが言われるままに自分の名前を記入する気になったのは、彼の担当医からも助言があったからだった。生まれながらの身体障害者なら、こんなものだと思っているから、歩けない事実も「障害」とは捉えていない。「不便」ではあっても、生きるうえで、「障害」とはならないらしい。他の体の機能を使って出来ることをやろうとする。手を差し伸べられることも、素直に受け入れられる。しかし、正人さんは違う。昨日まで貴方が居なくても何不自由なく出来ていた日常のことが、ただ、戸棚からマグカップを取る、という簡単なことが出来なくなることで、精神的な病をも引き寄せてしまっている。
「千夏が側に居ると、俺が駄目になる!」と一番身近な貴方に八つ当たりするのは、思い通りにならない自分の身体に腹を立てているから。一度、離婚しても、復縁することは いつだって出来るのだから、今は彼の意思を尊重してあげることも、大切かもしれない・・・・と。
だから、あたしは、そうしたのだ。本当にマー君から離れる気などなかった。
夫婦だった あたしたちが再び恋人同士に戻ったとき・・・・彼が好きだったアップルケーキを焼いて病棟へ行くと、マー君は看護師さんに車椅子を押してはもらわず、自分で大きな両脇の車輪を回しながら、透明なガラスに囲まれた面会室へ入室した。
あたしと別れた後のマー君は、幾分、明るさを取り戻したかのようだった。
「ほら!千夏に車椅子を押してもらわなくても、こうして自分で操作できるよ」
と、嬉しそうに笑う。何故だろう。あたしは あたしと別れたマー君が少しずつ明るさを取り戻していく様を心の底では素直に喜べずにいたのだろうか。べったりと側に付き添って、必死に介護している方が幸せだったのだろうか。あんなに尽くしていたのに、ただ、真っ直ぐに愛しているのに、何故、マー君は受け入れてはくれなかったのだろう・・・・・?
理屈では、分かっている。千夏は重い、といわれる理由も分かってはいる。でも、納得できない。連れ添いを体当たりで愛する事が、何故、重い、の一言で片付けられなきゃいけないの?と自問自答してしまう。あたしは、結局、変われなかった。こんな自分を変えることが出来ず、マー君を追い詰めてしまったのだ。一度は精神科病棟から退院した彼が、再入院することになったのも、あたしが原因なのだ。
あたしたちが出逢ったのは、お互いがツーリングを楽しんでいた旅先だった。赤茶けた大地を風を切って走る。非日常的な空間で出逢ったからか、瞬時に意気投合し、翌年には結婚した。結婚後も二人で遠出し、スナップ写真はどんどん増えていった。彼が交通事故にあうまではー。
あたしは部屋中を飾っていた二人のツーリングの写真をすべて押入れの奥にしまいこんだ。嫌だ。思い出してしまう。事故さえなければ・・・
「俺の側に寄るな~! 独りにしてくれ」
マー君が荒れて、叫びまくる度に あたしの記憶はあの日に戻り、ツーリング自体を憎んだ。楽しかったはずの二人が共有するツーリングの日々も、思い出したくはない悪夢となった。
ある晩、からからに喉が渇き、夜中に何度も目が覚めては、這うようにキッチンの水飲み場まで行っては、やっとの思いでグラスに水を注いだ。一口、飲むと、また一口、しばらく口の中に水を含む。そうしていないと、からからに乾いた喉は、少しも潤わないのだ。これまで幾晩もグラス一杯の水をがぶ飲みしては、乾ききった喉は、そのままで、お腹だけが水で膨れていく様を体感していた。水膨れして部屋へ戻ると、ベットに横たわったまま うつろな目であたしを見ているマー君の視線にぞっとした。
「起きていたの? 寝返り出来なくて辛かったでしょ?あたし、悪い夢をみていたみたいで、起きれなかったから、ごめんね」
あたしはマー君の身体を半分起こしながらも、力尽きて、自分の寝汗でべっとりしたシャツのまま、彼の顔面に倒れこんでしまった。
「何故だ・・・? 何故なんだ。千夏、そんなに嫌か? また、あの頃の夢にうなされていただろ? 俺たち、もう別れたんだ。寝泊りになんか来なくていい。こんな別れ方をするなら、俺たち、出会わなきゃよかったな・・・」
出会わなきゃ良かった・・・・出会わなきゃ・・・・。一番、聞きたくはないあの台詞が耳元でエコーする。
「あたしの寝言に文句言うなんて、ずるいよ。言いたいことじゃないんだもん。夢にまで責任持てない・・・」
出会わなきゃ良かった・・・・何度、マー君の口から聞かされただろう。それも、あたしが悪いって。過去の夢を見る、あたしが悪いって・・・・。
別れても駄目なの? 恋人に戻っても、あの日の記憶は消せないよ。二人の趣味がツーリングでなければ、そもそも あたしたちは出会わなかった。あの「事故」も起こらなかった。きっとマー君は今も両足で走り回っていたよね・・・。あたしが悪いんだ。きっと、そうよ!
あたしは、何をマー君に喋っているのか、分からなくなっていった。ただ、マー君が夜中に再び興奮して叫ぶ声が部屋中の壁にぶつかっては自分に跳ね返ってくるのを聞いていた。
「違う!そうじゃない!そうじゃないんだ、千夏。俺に構わないで欲しいだけなんだ。千夏の距離が近すぎるんだ。俺の側にぴったりと くっついている必要なんてないんだよ。すべての過去を悔やんで俺の側にいることが義務のように感じている千夏に側に居られると気が狂いそうなんだ。どうして分からない・・・?」
分からない、分からない! あたしは ただ貴方の側に居たいの。それ以外、何も望んではいないの。どうして世話しちゃいけないの? 夜中にグラスいっぱいの水をくんできてはいけないの? え? 枕元に置いておいてくれたら、自分で飲める? でも、汗をかいたときの着替えは? タオルを背中に入れておけば、一晩くらい、どうにかなる・・・? でも、それって辛いでしょ? それより千夏の心が重く のしかかって辛いですって?
夜が明けない闇の中に包まれて、二人して ずんずん沈んでいくかのようだった。遠くで居る筈も無いフクロウの鳴き声がする。これが幻聴なのか、それすら分からない。この闇・・・二人で居る限り、二度と、抜けきれないのか・・・? それなら、いっそのこと・・・・
再入院したマー君が、洗顔用の洗面器、一杯の水に顔をつけて、この世を去ったのは、あの晩から わずか一週間後のことだった。鍵がかかる個室に入れられていたマー君が、自殺を図ることは、ほぼ不可能だという我々の認識が甘かった、許して欲しい、と主治医は深々と頭を下げた。
あたしは、その通りだと主治医をなじった。その後、どういうわけか、半年も経って主治医から送られてきた手紙には、マー君の遺書が同封されていた。
「千夏へ。許して欲しい。俺たちは、二人で居ると駄目なんだ。千夏は何処までも女の子で、俺に尽くしてくれた。でも、それは同時に俺に甘えることなんだ。千夏には精神的にもっと俺から自立して欲しかったし、俺の自立も認めて欲しかった。俺にはそんな千夏を支える事が重荷になっていったんだ・・・いつも、あの日へ戻る千夏の心が重かったんだ・・・」
僕は、あの日以来、女の子であることをやめた。独りで居ても、誰かと二人で居ても、自立して生きていく決心をするだけのことをマー君は僕に残してくれた。命を経つ、ということまでして。死を選んだマー君の選択が正しいとはいえない。でも、そうするしか僕達が救われる方法は無かったのかもしれない。僕は、あの日から、ずっとそう思って生きてきた。決して誰も好きにはなるまいと。だから、独りで自立して生きていくということは、同時に僕の・・・いや、僕達の時間が止まってしまうことも意味していた。
ときどき、こんな風に水面に映し出される自分の顔を見ると、急に動悸がして 割れたガラスのようにバラバラに自分の身体が地に落ちてしまうのは、あの日が原因だ。
あの日、闇の中に落としてしまった心のパズルを合わせることが出来ないまま、僕は生きている。
「千夏さん! 居た居た! 随分、探しましたよ。キャンプ場を離れて一体、何処へいっちゃったかと皆、心配していますよ。ささっ! 急ぎましょう。日が暮れてしまう!」
僕を呼びに来たのは、ほんの一週間前に出逢ったばかりの施設に入居している男性だった。新人なのに、利用者さんたちのお世話をするスタッフとしてキャンプに参加してもいいものだろうか・・・? と参加を渋る私を説得して、ここへ引っ張ってきたのが42歳の彼だった。
自分のことを「僕」と呼ぶなんて・・・しかも、男に興味ないなんていって千夏さん、もしかして・・・あれってわけじゃないですよね? 冗談か、本気か分からないような質問を僕に投げつつ、それ以上は何も聞かず、彼は声高々に笑った。
ツーリングが大好きで、若い頃は無茶をしましたよ、と笑う山本さんは、テントへ戻る途中、僕に一枚の写真を見せた。
「これ、俺がオーストラリアの大地をツーリングしていた頃の写真です。まだ、20代後半。昔はバリバリ海外で仕事もしていましたよ。会社に行けと言われたところへは、何処へでも行っていましたっけ・・・。赴任先で気に入った国は、豪州。いいですね~あの国は広くて、真っ直ぐに伸びる道を走るのは爽快でしたよ」
ツーリングと聞いただけで、僕の心の奥がうずいた。
あぁ、マー君、あたしは、貴方の写真、すべてを勝手に処分してしまったんだったわね。
「山本さん、ツーリングが好きだったんですね。あたしの古い知り合いも同じで・・・。無茶しちゃいけませんよ。怪我するようなことは一度もなかったですか?」
彼は あれ?と一瞬、とても驚いた顔をすると、足を止めた。彼の背後でカサカサッと草木が揺れる。ウサギかリスでもいるのだろうか。
「千夏さん! 今、あたし・・・って言いましたね? 初めて聞きました!! 怪我は・・・確かに何度かありましたよ。生きているのが不思議なくらいです。でも、俺は再びバイクに乗りますよ。近い将来、きっとね。そのためにリハビリして、お酒も控えて、きちんと薬も飲んでいるのですから!」
山本さんは、確か、医師からバイクはおろか、車の運転も止められている。心の病と薬の影響で、ほぼ、永久に乗り物を運転することは禁止と言われている筈だ。それなのに、何故・・・・?
僕は再び、山本さんの手の中にあるセピア色の写真へ手を伸ばした。もう一度、見せて頂いてもいいですか? と許可を得ながらー。
ゆっくりと歩きながら眺める写真の中の彼と目が合う。今、この瞬間と未来を見つめる目だ。何故か懐かしい。僕が知らない若い頃の山本さんが、そこにはいる。マー君も確かにこんな目をしていたっけ。
「俺は、頑張りますよ! リハビリ!! 自分の力でいつか、乗れるようになりますよ、きっと!」
僕の隣を歩く山本さんと元気だった頃のマー君の姿が一瞬、重なった。
僕は・・・・
いや、あたしは、きっと、数年したら、再び誰かを好きになる。
山本さんの過去は何も知らない僕なのに、何故か たった一枚の写真から これまでに歩んできた人生を凝縮して見せてもらったような気がした。マー君が本当に求めたのは、これだったのだ。
過去を否定せず、未来へ繋げること。
頑張る意欲は、きっとそうすることで心の底から沸き起こるのだ。
そしてー
適度な距離を置いて、必要に応じて そっと寄り添うこと。
お互いを支えあうこと。
一人の「人」として。
遠い昔、水面下へバラバラに落ちたパズルが、あれから何年も経って、ようやく組み合わさったような気がした・・・・。
- The end -
このお話は すべてフィクションです。