数回に分けて、高校受験で問われやすい文法問題について、解説していきたいと思います。
今回は 疑問文について
下記の( )に当てはまる単語を書きなさい。
( ) ( ) you play soccer? - We play it every Sunday.
上記の2つのカッコ内に、それぞれ1語ずつ、英単語を入れ、文を完成させる訳です。
疑問文に対する答えを見ると、
「毎週、日曜日にプレイします」とあります。ここで疑問詞は、いつ? を表すWhen であることは分かります。
(When) ( ) you play soccer? - We play it every Sunday.
ここまではOKですよね。 次に、鍵を握るのは動詞です。
ここでは、一般動詞。
( When) ( ) you play soccer? - We play it every Sunday.
正しい回答を導き出すためには、必ず動詞に注目しましょう~
ここでは、(Be動詞ではなく) 一般動詞であるPlayに注目。
「あなたは、サッカーをプレイしますか?」 「君ってサッカーするの?」と聞く場合、英語で何というでしょうか。
Do you play soccer? と尋ねますよね。
それに対して、答えは、 Yes, I do. または No, I don't.
Do で質問されれば、doで答える。 一般動詞の単純なYes, No Questionには Do/Doseを使う事を思い出せば、2つ目のカッコ内の回答はおのずと
(When ) (do ) you play soccer? - We play it every Sunday. となります。
(When) (×are) you play soccer? よって、be動詞であるareを使うと不正解。
ポイント 疑問文の主語-動詞は必ず対応させよう。
When is your birthday? It is on the 8th of July. (質問も答えも is すなわちbe動詞)
When do you play baseball? - We play it every weekend.(質問も答えも一般動詞)
When does your sister play(動詞の原型) the Piano? - She plays(3人称単数) it every weekend.
解説: 主語が3人称単数なので、動詞はdoesを使って質問する。 疑問文・否定文の動詞は原型(元の形)に。
eg. ①She likes apples. ②Does she like apples? ③She does not like them.
①主語が3人称単数なので動詞はlikesになる。 ②③疑問文・否定文では動詞は原型に戻る。
・・・・・
では、次の問題に進みましょう~
( ) teaches English? - Ms. Kato ( ).
英語を教えるのですか? 加藤先生です。 という意味から「誰が」をあらわす疑問詞、Whoを選ぶところまではOKですよね。
(Who ) teaches English? - Ms. Kato ( ).
では、誰が英語を教える のですか? という一般動詞、teaches に対応する動詞は何でしょうか?
教える=teachesが一般動詞である、ということから考えると do 或いは does ですよね?
よって、Be 動詞である is/ are/ は この段階で除外されます。
では、正解は do それとも does??
Ms.Kato は3人称単数であることから、正解は does となります。
よって正解は、
(Who ) teaches English? - Ms. Kato (does ). ですね
・・・・・
では、次の場合はどうでしょう? どちらも ほぼ同じ意味の文章です。
①Who is the writer of this book? - Ms.Green is.
(この本の著者は誰ですか?) -(グリーン氏です。)
②Who wrote this book?
(誰がこの本を書いたのですか?)
では、ここで、グリーン氏です、と②の問いに英語で答えてみましょう。
Ms. Green ( ).
①の場合は、Ms. Green is.
②の場合は、どうでしょうか?
まず、wrote という 一般動詞であるwrite (書く)の過去形が使われていることで、答えも過去形になります。
反復を避ける英語では、do で対応しますよね。 doの過去形は did
よって、正解は Ms. Green (did). となります。
・・・・・
では、上記の要領で、自分自身について以下の質問に英語で答えてみて下さい。
① Do you study English?
② Who teaches English?
③ Did you study English yesterday?
回答:① Yes, I do. ② Ms. Green does. ③ Yes, I did.
では、ここで模擬試験の長文読解に出た問題です。
(1) Did Satoshi answer Ms. Green's second question? (3語で。「はい、答えました」という意味の文章に)
Yes, he ( ).
(2) Who visited Midori Junior High School? (3語で。Ms.Greenを使って)
Ms. Green ( ).
ポインそのト① いずれも 過去形であることに注意しましょう。
ポイントその② いずれも一般動詞です。 よって回答も一般動詞で答えましょう。
答え: (1)Yes, he did. (2) Ms. Green did.(いずれも過去形)
最後に疑問詞を使った疑問文の作り方についての出題です。
例えば、次の文章の下線部を尋ねる疑問文を考えてみましょう。
She has five pens in her hand.
尋ねたいのは、何本のペンを持っているか? そこで数を尋ねる疑問詞を使い、How many pens ~と文章を作っていく点は大丈夫ですよね。
問題は、その先に続く文章ですが、ひとまず 置いておき…
She has five pens in her hand. ⇒ この上記の文を単純に、「彼女は手に5本のペンを持っていますか?」という疑問文に書き換えてみましょう。 これが出来れば、疑問詞 How many pens~の後に続く文章も難なく回答できます。
Does she have five pens in her hand? - Yes, she does. / No, she doesn't. ですよね。
疑問文なので、肯定文では she has ~ だった動詞のhas は、ここでは Does she have ~と動詞の原型(元の形)、have に戻る点にも注意しましょう。
では、ここで、もう一度、に戻ります。
She has five pens in her hand. (下線部を尋ねる疑問文に)
さあ、回答をどうぞ~
・・・・・
How many pens does she have in her hand? が答えとなります。
How many pens ~?
Does she have (five pens) in her hand?
↓↓
How many pens does she have in her hand?
ご覧のように、疑問詞で尋ねる文の後は、Yes, No, で答える、あの does she have~をそのまま続ければよい、ということになります。カッコ内の (5本のペン five pens)を尋ねているので、ここは省略することは言うまでもありません。
不規則動詞の活用、例えば 間違えやすい
持ってくる bring brought brought
買う buy bought bought
作る make made made
etc....すべて暗記しておけば、国語でいえば漢字の書き取りと一緒で必ず得点出来ます。別のいい方をすれば受験で落とせない箇所
次回は助動詞について触れます。 動詞を助ける働きをする助動詞にも大切な役割があります。 動詞と助動詞をマスターすれば、英文法の半分は理解したに等しいくらい大切
普段は理解できている筈の be 動詞、 一般動詞、 そして助動詞。 時間制限があるテスト、特に長文読解は、慌てて誤答しやすいので、今回、解説した点を確認しつつ一度、書き終えた答案用紙を見直しましょう。 入試は 「ひっかけ問題」で落とす為の試験。 素直な問題ばかりではないので、見直しは特に念入りに
①Do you have~ の文に is や are などbe 動詞で回答していませんか?
②過去形の文章なのに 現在形で回答していませんかetc
以上です