昨夜、凄い人にお会いした。
1時間近く、じーーーっと相手の顔を見ていた。
最初の方は、仕事上がりで疲れていたので、頭はぼーっとしたまま。
睡魔が襲ってきそうになるのを必死でこらえていた。
でも、聴こえてくる声。
しかも魅力ある話の内容が閉じかかった私の目を開かせてしまい・・・
最後はすくっと起きあがらせた。
そう。
失礼ながら、最初の方は、横になったまま、声のみ聞いていたのだ。
あらためて座りなおし、正面を見ると、彼が笑顔で話していた。
国枝慎吾さん。
9歳で脊髄の病気になり、以来車椅子生活を送られている。
常に前向きな生き方に、私も面食らうほど彼の笑顔は眩しいと思った。
一気に眠気はすっ飛んだのだった。
NHK総合で深夜に放送するトップランナーという番組。
彼が昨夜のトップランナーだ。
車椅子テニスの世界ランキング1位。
彼は大学職員の仕事を退職し、プロの車椅子テニスプレーヤーとして生きることを決意した。
スポンサーなどの面においても日本ではまだプロとして生きていくことを選ぶ道は険しいらしい。
それでもあえて、プロの道を選んだのには理由がある。
「プロ野球やサッカーを子供達が観て、将来野球選手やサッカー選手になりたい、と夢を持つように、自分も子供達がプロの車椅子テニスプレーヤーになりたいと夢を描くようなプレーをしていきたい」
彼の熱意と前向きな生き方、そのものが反映されたような輝かんばかりの笑顔に胸が熱くなった。
じーーーん、ときた。
もし、テレビ画面ではなく、彼が目の前にいたら、きっと「この瞬間」惚れてしまったのだろう、と思うくらい、なんて素敵な人なのっ!!!」って感動の渦で全身が震えるくらいだった。
スポーツ選手で私が今まで一番好きになったのは、ソフトバンクホークスの多村選手だ。
それでもタムの存在を一瞬、忘れかけるくらい、「この青年が好き」だと思ってしまった。
これって浮気?
まぁ、それは冗談としても、私い同様、「車いす生活」という一般的には落ち込む事もあるんじゃないか、と思われる境遇の中、何が彼をこんなに前向きに…? その秘訣を知りたい、と思った人は視聴者の中にも多いだろう。
聴き手の人が質問をしてくれた。
「なぜ、そんなに前向きに生きられるのですか?」と。
9歳で骨髄の病気になったとき、これはいわゆる癌だ。命を失っても不思議ではない病気だったと母から中学生になった時に聞かされた。
実は車椅子になることは、命を失うことを想えば、たいしたことではなかったのだ。
それならば、折角ある命。
この命ある限り、思いっきり使ってやろう! と思ったーと、彼は語った。
「そういったことが根源にあるのかもしれませんね。勿論、日々、そんなことを想って生活しているわけじゃないですよ」と苦笑しながら。
前向き。だけど謙虚。 そしてさりげない気遣い。そして何よりの魅力は笑顔。
タムの他にも素敵すぎるくらい素敵な人はいるのだ。
テニスは正直、観ても魅力を感じなかった。
でも、今夜から車椅子テニス。
チャンスがあれば、観て観たいと思う。
そう。
彼がプレーしている姿もVTRで観たが、素敵だった。
人間性が魅力。
だからプレー中の横顔も魅力的。
今夜また、素敵な出逢いがあった。
国枝慎吾さん。
ありがとう!
貴方の夢はきっと叶います。
私のように全くテニスに興味を持たない人をこれだけ惹きつけたのだから。
たくさんの子供達が貴方の人柄とプレーに魅了され、車椅子テニスに目覚める筈です!!
ロンドン五輪、応援しています。
すず
http://www.tennis-navi.jp/blog/shingo_kunieda/
国枝慎吾さんの公式ブログ Get the gold medal ↑ ↑ (勝手にリンクしちゃいましたが…リンクフリーと書かれてありました。多くの人に彼を応援して頂けたら、と思います。今日から私もファンです)
追記: 大好きなタム。御免、今夜、ちょっと浮気しちゃいました♪ でも、きっとタムも彼に惹かれると思うよ。同じスポーツ選手としても、人柄にも。タムと共通点がいっぱいあります。(^^)