北条氏を攻めた石田三成が主人公だと父が言っていたのですが、読んでみると出だしだけ三成が主人公とも取れる3人称で書かれているだけで、のぼう様こと成田長親が主人公でした!
上巻は時代背景、勢力図、そして何より、領民にも家臣にも 「助けてあげなきゃ!」と思わせるような、のぼう様というお人柄を説明するために書かれた感じでした。のぼう様とは、「でくのぼう」から取ったあだ名です。決して名誉ではない筈なのに、領民までもが面と向かって本人をそう呼ぶのですから!
下巻は 三成軍2万の兵を前にし、和睦を受け入れる"計画"を一転! 僅か5百の兵で「戦いまする」と突然、翻した のぼう様に呆気にとられつつも、現代でいうところのワンチームで危機を乗り越えていく領民(農民)"忍城チーム"の奮闘ぶりに、気付けば一気読み。
湖に浮かぶ城を水攻めにしようと準備を進める石田三成軍。それを壊す!と、一言、言い残し、小舟に飛び乗り、こともあろうか船上で田楽踊りを敵味方の前で披露する、のぼう様。総大将、成田長親が敵陣に近づきつつ踊っていると知った石田三成は…
この先は、読んでのお楽しみ♪ すでに映画化されているそうですし、私が遅いかな?
敵も味方も何故か魅了する、「のぼう様」の魅力を読みながら充分、楽しみました。人を一つにまとめるって、何も声がでかくて、トークが得意で、てきぱき型で、頭がキレる (短気という意味ではなく)人でなくても良い‼ リーダーの形も十人十色、色々なタイプがあって良い!ということを教えてくれている気がします。
これこそ 私が好きな座右の銘 金子みすゞの「みんな違ってみんないい」です。👍
9日(土曜日)早朝の様子… 30センチは積もりました。当然のようにバス運休。Σ(゚д゚lll)ガーン
こちらは今朝…。といっても、疲れて起きた時刻が10時だったので、撮影は11時頃。すでに溶けていましたが…
陽射しが出て、ほっとしました。室内の温度計は3度でしたが…
(この寒い部屋で寝ております✋)
昨日、布マスクを手洗いし、外に干したまでは良かったのですが、室内へ取り入れるのが遅くなり… 見事に凍っておりました。
よく北海道とかで、濡らしたタオルをグルングルンすると、凍ってしまうシーンを見たことがありましたけど…
まさかあれを九州で体験しようとは!驚きましたわ~(;^_^A
じつは帰宅困難者となった時の為に、6日(水曜日)、ティムタムをスーパーで購入した、あの日ですが、スポーツ専門店へも寄り、寝袋を生まれて初めて買いました。翌日、職場へ運び、ちょっと恥ずかしかったですが、今回は活躍せず、取りあえずほっとしました。
6日間の連休の間に、ほぼ完治していた皸でしたが、連日降り続ける雪の影響で、水道水も凍るように冷たく、私の手も再びアカギレ。今回は指と指の付け根の周辺が特に赤紫に変色してしまいました。洗濯物を干して、昼食の皿洗い以外、家事をせずにいたら、一日で随分良くなった気がします。しごと中は特に時間に追われるので、手洗い後、しっかり拭き取らずに手袋をするからかも。気をつけます。
本当は本日、年に一度の北九州伯林的管弦楽団のニューイヤーコンサートへ行きたかったのです。しかし、市内も連日二桁の陽性者数、(すぐ近くでも感染者が!)福岡県は300人を超え…自分の中では政府や県が発令せずとも、この状況はすでに緊急事態! 両親は高齢者で母は高血圧で服薬中… 自分の仕事内容からしても、すでに保菌者になっている「かも」しれない…等々、熟考した結果、人様や家族、会場にお集まりの方々、勿論団員の方々にも迷惑はかけられないという結論に達し、今回は泣くなく諦めました。
今年は私が数年前からハマっているイタリア(古代ローマやベネチア)とも関連性があるかもしれないイタリアの交響曲だったのに…
今年のプログラムノートは、どのような内容で、どのような演奏だったのだろう。1時間程前終わったところですね。気になるなぁ…
少し長いですが、伯林的管弦楽団様については昨年のレポをご覧下さい。
北九州伯林的管弦楽団! Das Orchester in Kitakyushu wie Berliner Philharmoniker
知る人ぞ知る、北九州伯林的管弦楽団様による令和最初の演奏会です! 毎回、クスッと笑えるプログラムノート、今年も
実は演奏会当日まで、指揮者は誰か? 曲目は?
「ご来場の際のお楽しみに~」ということでしょう。一般には伏せられており、会場にてプログラムノートを頂いた際、真っ先に知りたいことでした!
雨で洗濯物が乾かないだの、暖房入れて出かける前に乾かせば良かろうもんだのと、バタバタしていた為、母娘揃って出かける準備に多少時間を要しました。 今回は結構、ギリギリの会場入りです。開演10分前、私達が会場の外を歩いていると、一台のタクシーがすーっと入ってきました。ドアが開き、ゆっくりとタクシーから降りられたのは、お上品な老夫婦。あと10年?20年?したら私達も… ほんの一瞬、未来の自分の姿が見えました。響ホールは駅から歩くにはちょっと遠いからなぁ。特に足元に気をつけなきゃいけない日は…
着席して一息、表紙のローマ字が目に飛び込んできました。
NOBUAKI NAKATA
ほら!見てみて!と母に表紙を見せ、
「やっほ~い! 指揮者は(スメタナトークの…)あの中田氏よ!」
久しぶりだねぇ。黒崎ひびしんホール以来。夏の終わりに鹿児島へ行けなかったからなぁ。良かったねぇ。また北九州へ来てくれて。エトセトラエトセトラ…
母は分かっているのかと思いきや、私のお喋りの最後の方になって、「あ、昨年の人と違うね。指揮者は皆、中(漢字)という字だからねぇ」
みんな、中という字が…って確か、昨年も同じことを言ってたよね。中田氏、中西氏、昨年の中井氏。あ、そっか。表紙はドイツ語で書かれてあるから、お母さんには読めなかったのかぁ~ (私も分かるのはローマ字の名前だけだけど)
表紙を捲り、プロフィールを読んで母は理解したようでした、はい。
昨年の曲目はブルックナー。北九州伯林的管弦楽団! Das Orchester in Kitakyushu wie Berliner Philharmonikerなんと今年もブルックナーです。ただ、昨年は(リンク先を読んで頂ければ分かりますが)交響曲 第7番 ホ長調 ハース校訂版でしたが、今年度は 第9番 ニ短調WAB109 (L.ノヴァ―ク校訂版)です。交響曲9番を作曲中、午後のティータイムという時刻に亡くなってしまったブルックナー。(詳細はプログラムノートをご参照ください)未完成でこの世を去るとは、さぞかし心残りだったことでしょう。彼の死後、弟子達によりまとめられた楽譜がいくつかある内、今回は.L.ノヴァ―ク校訂版を観賞しました。
同じ曲なのに、楽譜が幾通りかある!というだけでも混乱しそうです。どう違うのか、素人の自分には全く分かりません。そもそも昨年は7番、今回は9番ですし… 難しく考えないで、楽しみに聴こうと思った所で、開演のお知らせがあり、指揮者である中田氏登場!
今回、演奏された演目2作品内、最初に演奏されたのは、シューベルト 交響曲 第7番 ロ短調 D759 ⦅未完成》
第一楽章と第二楽章 (未完の為、第三、第四楽章は無し!)
いつ、何処で?と聞かれると困るものの、何処かで聴いたことがあります。中田氏が指揮棒で合図をして下さるため、どの楽器がより重要なのか分かりやすくて良かった~全く弾けないにもかかわらず、まるで自分がコントラバス🎻になったような気分でした。何故かコントラバス奏者のお一人と、演奏中、ほぼ目が合っていたからです! 遥か昔、市民会館に人気絶頂だったドリフターズが来た際、会場全体に向かって
「おっす!」
といういかりや長介さんが、
「自分に向かって、おっす!って言ったんだよ! 私に言ったんだよ!」
と、大興奮で喋った時、以来の感覚でした~
曲の出だしは特に、コントラバスが主役な気がしました。普段、コントラバスは 「ボン…ボン…ボンボンボン」という音のイメージでしたが、コントラバスって、縁の下の力持ちだけじゃないんだ…と新たな発見も。(特にブルックナー)
15分の休憩を挟んで2つ目は、ブルックナー。こちらは最終楽章無し。
プログラムノートには、
「昨年の演奏会においてブルックナーの…を演奏した我々は、3歩進めば記憶をなくす鶏同様、全くその苦労を忘れ、性懲りもなく第9番に臨みます。理由は第7番は演奏時間が長過ぎて、お客様に生理的欲求に対する我慢を強いてしまったからです。…。(途中、略。鑑賞放棄の退室タイム?(ヾノ・∀・`)ナイナイ)もしもと言う事もありますので、ご用は済まされておくことをお勧めします」
とありましたが、休憩時間はプログラムノートで楽しくお勉強タイム
昨年のノートにも記載がありましたが、ブルックナーは40歳を過ぎてから本格的に交響曲を書き始めたそう。すでにパイプ・オルガン奏者として名声を手にしていたのだとか。現在のように人生100年時代であれば、70歳くらいで新たな領域に足を踏み入れるといったところでしょうか。シューベルトも師事したゼヒター等、本格的に学び、鳴かず飛ばずの時を経て、60歳で交響曲第7番が大ヒットしたのだそうです。苦労人ですね…
ブルックナーの演奏は、昨年の続きを聴いているようともいえますが、演奏直後に母が漏らした言葉を借りるなら、
「指揮者で全然違って聴こえるね!」
とても ひとことで言い表せないですが、敢えて言うなら、「宇宙」
violinやviolaや第二violinやcontrabassの激しい動きや管楽器の情熱的な演奏で、いきなり宇宙へ飛ばされたような衝撃を感じます。しかも宇宙服も着用せず。目を閉じようものならブラックホールへ吸い込まれてしまいます。実際、2度ほど、気が遠くなりました。そうかと思えば、弦をはじくような、ちょっと可愛らしい旋律も。ウルトラマンにも心の平安が訪れる時があるってことでしょうか。再び曲調が激しくなって、Star Warsの世界かな??と錯覚しそうになったり。響ホールなだけに、我々が宇宙の真ん中に放り出され、ぐるっと大音響に囲まれているかのよう。生演奏って大迫力!
。。。
中田氏の指揮棒がピッと止まった時、ずらっと並んだviolinを始めとする演奏者の弦も我々の呼吸もピタッと止まり… 一瞬、金縛りにあったかと思いました。
帰宅の途について想い返し、そういえば…
中田氏の指揮棒が魔法の杖のようにピタッと止まり、演奏者の動きも止まり、我々も停止状態。で、杖が静かに下へ降りた際、一瞬、石になっていた我々の魔法も溶けて、再び呼吸を始める。そんな感覚。ハッとして、拍手~
「メリハリがある指揮だねぇ。それに誘発されるように演奏してる人達がこれまで以上に必死って感じ」と母が言うのと、
2階席から「bravo~ ブラボー ブラボー!!! いいぞ~!」
と聴こえてきたのが ほぼ同時でした。
特に第三楽章が終わった後。これまで以上に元気な ブラボー!
アンコール曲の後には、思わず2階席を見上げてしまいました。指揮者の中田氏も笑顔。会場からも笑いが。
ブラボーおじさん、いや、お兄さんのお蔭で曇り空も吹き飛びました。
(福岡ドームで、「いいぞ~ 内川、役者じゃのぅ」とか言っていそうです)東北楽天イーグルスvs福岡ソフトバンクホークス (前記事の続きです)
今回は中田氏のトークは無いのかなぁ…と思っていたら、最後に新年のご挨拶。4年ぶりにお声も聞けて良かったです。 今年も素晴らしい演奏、ありがとうございました。
最近、PCの調子がイマイチでして、画像取り込みに時間がかかるため、日を改めてトライすることにします。
二日も経過してしまいましたが、本日、画像追加致しましたっ!
未完成作品について~
文学界においては夏目漱石!を例として上げていらっしゃいますが、これについては更に続きの「おち」がございます。
また改めて書くことに致します。
こちらはブルックナーについて。
未完に終わった最後の2ページ、第二violinパートの楽譜だそうです↑↑ 楽譜は読める方だと思っていたものの、訳が分かりましぇん
伯林的管弦楽団のプログラムノートは、2015年までクラシックに関心が無かった私を虜にするほど、毎回とても分かりやすく、しかもかなり面白く書かれています。勿論、何の予備知識もなく、ぼう~っと音楽鑑賞しても良いのでしょうけれど、そりゃちょっとモッタイナイ! 作品が誕生した経緯や時代背景等、知ることで、遠い存在だった偉大な作曲家にも親近感が湧きます。音楽鑑賞もより楽しめる! 。。。と、まぁ、普通はここで終わるのですが、もう一つおまけ付きなのが
北九州伯林的管弦楽団!!! 様です。
実は、初めて私がコンサートへ足を運んだ2015年1月、ある寒い冬の日のこと。会場で配られたプログラムノートを読んだのですが、こんな事件がありました。
以下、上記のリンク先からの抜粋です⤵更に詳しくお知りになりたい方は、リンク先へどうぞ~
こちらは 作曲家シベリウスの写真。(1865~1957)
そしてー
同じページ下には、このような お詫び が…
お詫び シベリウスの写真がニューヨーク市警察のジョン・マクレーン刑事と間違っていました。正しくは右横の写真です。
あはは!!! 確かに 似てるにてる!!! 次の演奏会も、パンフレット読みたさに 足を運ぶことでしょう。 いえいえ、演奏も素晴らしかったので、そちらも楽しみに
抜粋、ここまでっ!
ここでもう一度、今年度のプログラムノート3ページ、曲目紹介を…写真周辺に注目して観て下さい。夏目漱石について、何か気付きませんか?
夏目漱石 (1828~1916)
漱石って、イギリスに留学して神経衰弱になり、胃腸も弱くて何度か死の淵を彷徨った場面をドラマで見たけれど…。一体、おいくつで亡くなられたんだっけ?
はてな(・・?
みたいなことは、実際には思わなかった私。
更にページを捲った際、ひら~り、、、と紙切れ一枚、挟まっていることに気付くまでは…
「何これは? 何なに???」
…。
…。
北九州伯林的管弦楽団様は、ベルリン・フィル管弦楽団を目標としている。
そのベルリン・フィル首席指揮者がシモン・ボリバル・ユース・オーケストラで客演した。
…
シモン・ボリバル・オーケストラ
…
ベルリンフィルと切っても切れない、その人の名は、
革命家 シモン・ホセ・アントニオ・デ・ラ・サンティシマ・トリニーダード・ボリバル・パラシオス・ポンテ・ィ・ブランコ…って長いな、名前。一体、何人のおじいちゃんや、ひいおじいちゃんや、そのまた爺ちゃんやら親戚やら、お偉い方やらの名を頂いたのか!?
で、シモン…ボリバルさんが独立保全を目指してパナマ会議を開催した年でした…って!
実際、漱石の生誕年と「お詫びの紙切れ」を手に、何度か見比べながら、理解するのに数秒かかりました。あはは…
わざと写真差し替え事件の時も、かなりウケたけど…
今回も、やるなぁ~ と(* ´艸`)クスクス笑うのも一瞬忘れ、いやはや、恐れ入りました!
以上を持ちまして、伯林的管弦楽団2020演奏会レポ 終わりまーす
…と、ここまで昨年度の演奏会レポでした。2021年度の演奏会はコロナ禍の為、欠席致しましたが、2022年度はコロナも終息へ向かい、誰もが安心して演奏を生で楽しめる日でありますよう、そう願わずにはいられません! 21時から23時まで、NHK教育テレビのクラシック音楽館を視聴。無観客の中、13人で奏でるアンサンブル、明日へのコンサート~が印象的でした。演奏家一人ひとりの想いも感じながら、伯林的管弦楽団の皆様による演奏会はどんな感じだったんだろう…と。一人で練習することは孤独でも、一人じゃない、皆と繋がっている、と仰ったN響コンサートマスター、マロさんの言葉が印象的でした…♪ それは再放送で視聴したウイーンフィル管弦楽団によるニューイヤーコンサートでも、一人の観客として実感した次第です。世界中の人達、一人ひとりが無観客の客席に実は 特等席として座って聴いている♪ そんな感覚。コロナ禍だからこそ、感じたのかもしれませんね。 もしかしたら、北九州伯林的管弦楽団様の演奏会…Youtube配信が後日、あるかも…そんな期待も少し…だけ。
では、また来年、会場でお会いしましょう👏👏👏