9巻は、鑑定士としての力量を試される…そんなお話なのだな、きっと。
そう思いながら、読み始めたら❣
フランス、ルーブル美術館から日本へやってきたモナリザの微笑み。
”本物を展示する” → ”贋作と入れ替えようとする輩” の正体とは?
開催期間中、モナリザを守る国際鑑定士として臨時雇用され莉子。
ところが、そこには とんでもない陰謀が隠されていた…
苦悩する莉子。どうやって立ち直るのか? 少しずつ変化する乙女心も必見だなぁ。
時代も西洋・東洋問わず、ホモサピエンスが逃れられない感情、それは~『嫉妬』ですな。
この著書の面白い点は、歴史上の人物の例を上げながら、『嫉妬』がどのように世の中を動かしたか? について述べている点。 例えるなら、軍師である黒田官兵衛に嫉妬した豊臣秀吉。 そんな秀吉もまた、信長に大抜擢される過程で、他の武将たちから嫉妬される。それをかわすため、或いは主君、信長からも賢すぎて警戒されないため、手柄を自分独りのものにしない工夫をしていましたもんね~ 自分の考えで動かず、お伺いを立てる、等々。 現代社会でも、上司を立てるという日本の価値観がありますから。欧米ではそうでもないけど。「同じ立ち位置」というか、「平等」に「意見」を言い合える「関係」を築くことが大事だからかなぁ。
嫉妬されないために、必要なこと、その対策は? 著者によれば、
その① 早死にすること。正直、「はぁ?」でしたが。
その② 黒田官兵衛のように、さっさと息子に家督を継がせ、引退すること。引き際が大事です。(陰で動く) 政治家も誰かを「立てて」自分は極力目立たずに動く、、、昭和の政治家にいたような… その一方で、総理大臣になり、世界でも「物を言う日本人」として目立った田中角栄氏は、米国に嫉妬され、失脚した、という著者の意見に 「そうなんだよなぁ」と頷いてしまった! 石原慎太郎氏の著書、『天才』に、その辺は詳しく書かれておりました。
その③ 読書をする。 これは納得❣です。読書体験により、「人は嫉妬せずにはいられない生き物。その感情をどう抑えながら、自分の感情をコントロールし、冷静な行動、対人関係を… あ、そういえば、自分に激しく嫉妬する相手とは友人関係にはなれないと、著書も書いていましたが、そのことも読書を通じて学べると…確かにそうだなぁ、と思いました。
その④ 当たり前ですが、「他人と自分を比較しない」 もっと言えば、関心がない相手に対しては、まず、嫉妬もしないですが。自分は全く眼中にないにも関わらず、しつこく絡んできたり、一方的に悪口を書かれたり言われたりする時は、「あの人、余程、私のことが好きなのねぇ。 こっちは全く興味がない人なのに、困ったなぁ…」こんな体験、ありませんこと?
その⑤ 最後に…私が最も注目したのは、「データがある訳ではないが、日本人は最も嫉妬深い民族」(自分が実際に関わった世界の人々を念頭に置いた、個人的な感覚では、世界一は韓国人。日本人は二位じゃないかなぁ。)著者は日本人が世界一嫉妬深いだろうと述べていますが。
著者が何故、日本人は欧米人と比較して、嫉妬心が強いのか?について述べていますが、欧米社会に追いつけ、追い越せ、という明治維新以来の 「欧米に対する劣等感」 私はここに、もう一つ、付け足したいのですが、「中華思想では、中国が親、朝鮮国が兄。日本は弟でしかないのに、日本に追い抜かれたという劣等感」それ故、1990年代に100人以上の韓国人から「韓国が先なのに、日本が真似た攻撃」に合い、非常に疲れ果てる議論(?)の応酬があったなぁ~と今では懐かしく思い出す 豪州時代かな。 ただ、現在はまた韓国に抜かれた気がしますが…。
いずれにせよ、日本式劣等感は、日本という国の発展に大いに役に立った、と言えるということです。著者が書いています。「日本人という民族は、放っておいてもよく働く」
これは、オーストラリアで働いていた頃に、よく言われました。上司はもちろんですが、お店へやってくるオージーのお客さんからも。
「イタリア人の女の子も中国人の女の子も、お客がいない時は、レジ番をしながら雑誌を読んでるのに、貴方はいつ来ても働いてるねぇ~」
「日本人は世界一働き者と噂には聞いていたが、本当だった!」
この台詞は、複数の人から直接、自分に向けて言われました。自分は日本人を代表しているんだよなぁ~と実感したものです。手が空いたら、商品を移動させて棚の拭き掃除をしたり、コソコソ動きまわっていた程度のことですが、人が見ていない時に働く。 でも、誰かが見ていて、褒めてくれる。 豪州は特に、直接、本人に声掛けして褒めてくれる人ばかりだったので、日々、心地よく仕事が出来ました。
そういえば最近、褒めない人になってしまった気がする… 「頑張ったね」とお互いを褒め合う、(調子にのって、さぼりださない程度に) そんな関係が理想かなぁ。
最後に、著書の感想ではないですが、先日のレッスンで、小学生の生徒さんが、興味深いものを見せてくれました。
「お母さんに買って貰った英語用のノート」だそうで、小学生は普段、使用することが少ない大学ノートでした。
「付箋とメモ帳も買って貰いました!」といい、見せてくれたメモ帳には、
「週に3回、復習をする!」
「英検5級に合格する!」
と、短期目標、長期目標が具体的に書かれてありました。
まぁ、私がアドバイスしたことでもあるのですが、自分で手書きすることで、目的意識が よりはっきるする訳です。
良い心がけです👍
私も書いておこう。
「(カムカムEverybodyの影響ですが) 週に3回、ラジオビジネス英会話(聴き逃しを利用して15分×2回分含む)を聴く。」 (ちなみに今月、4月は、ほぼ実行出来ました)
「(いつか)英検1級に合格する」(受験の予定もないけど、今のところ‥」
余計な一言も添えてしまいましたが、頑張ります
(今月、49、50冊目) 4か月で計50冊達成