カメルーン戦に備えてしっかり夜寝を一時間。
ほんとは2時間程、寝たかったけれど、仕事から帰宅し、色々雑用をこなしていたら、結局、試合開始まで1時間に…。
ワールドカップ直前、最後のイングランド戦もホークス戦の中継と行ったり来たりしながら観ていた私。
サッカー発祥の地、イングランド相手に結構やるなぁっていうのが私の感想。
あの時からホンの少ししか日数も経過していないにもかかわらず、今回 感じた日本代表チームの一体感って素晴らしい。
結局、試合が終わった後も翌日仕事ということはすっかり忘れてしまっていたんです。
NHKのミス?で、途中、選手のインタビューの音声のみが聴こえなくなるという、フラストレーションを感じながらも、深夜1時半までテレビを観続けてしまいました…! 私にとっては、「オフト! 俺を出せ!」とピッチの外で叫んでいたドーハの悲劇以来、ファンになったゴン中山が日本代表へ向けた試合直前のメッセージ、
「魂を震わせてくれぇ~!」が、現実のものとなり、一夜あけると日本列島が歓喜に沸いていましたわ~。
いつも思うことですが、こういう時の日本の盛り上がり方って、すごいですね。
私がサッカーワールドカップに初めて興味を持ったのは、とても遅く、ドーハの悲劇の前です。
父とマスコミの影響で、どうやらオランダ出身のオフト監督を迎えてから、日本代表は急激に強くなり、もしかしたら、もしかするかも…と言われるようになりました。
そういうわけで、ドーハの悲劇と呼ばれる
あの試合も、深夜4時頃だったと記憶していますが、眠いながらリアルタイムで観ていたんです。
ワールドカップへ行ける! と誰もが確信していただろう、ロスタイムで得点され、日本のワールドカップ初出場は4年後となる訳ですが…岡田監督がカズを選ばなかったというセンセーショナルな人選は、当時、海外にいた私の耳にも当然ながら、届きました。
7月。
南半球のオーストラリアは冬。
大学院も三週間の冬休みに入るため、韓国戦は下宿先の韓国人の女の子とトンガ出身のケプと一緒に観戦し、その翌日に日本へ一時帰国。
帰国したその日が日本の初戦、確かクロアチアだったっけ? ワールドカップに出場することに意義があるという感覚で日本代表を見守っていた、、、、当時の心境としては、そんな感じでした。
更に4年後には、日韓大会。
前大会では18歳だった小野信二、それに稲本選手が主力になり、親日家が多いオーストラリア人も、
「日本は負けたけど、昨夜は良くやったと思うよ。でも、ロッカーのように金髪に染めた髪はちょっと??? 日本人は黒髪がいいと思う」
というコメントをレジに居る私に何人もしてくれて、嬉しかったと同時に、後半のコメントには吹き出したものです。
ワールドカップ観戦に纏わる話もいくつもあるけれど、特に国際都市シドニーで多国籍の人が集う職場やアパートでの観戦って、日本を応援するより相手国を応援している人達の方が多くって、だからこそ、余計に大和魂が燃え上がるというか、
「私、日本人!!!」
をひときわ強く感じる瞬間というか…。↓↓↓
~仕事よりサッカーワールドカップ、国際人の前に、日本人♪を強く感じる日~
「来週のシフトを作成するから、働けない日を教えてくれる?」
オーストラリアのお給料は週払い。
何故なら「飲んべぇ~のオージー(オーストラリア人)が月給で貰うと昼間からバーで飲んでしまい、一週間で給料を遣ってしまうから」、と言われている。
そういうわけで、シフトも週単位で作成する。
私が働いていたオーストラリアの地域密着型、ミニスーパーマーケットでも、シフトは週単位に作成していた。
「来週、働けない日を教えてくれる?」
私の声に、「水曜日と木曜日は学校があるから働けない」、といつものメヘディの希望。
でも、ボスがメヘデイの自宅へ電話したときも、私がそれとは気付かずに用事があって彼の自宅へ電話したときも、彼はちゃんと家に居た。
「実は具合が悪くて学校を休んで…」とシドロモドロに言われて初めて、「あっ、そっか。今日は水曜日なのに家にいるんだ」と不信に思ったのだった。
ほんとは、火曜日に発注したコカコーラは水曜日、その他のメーカーさんの飲料は木曜日に大量入荷され、それらを荷出し、倉庫へ運ぶ仕事が一日がかりである訳で、それが嫌だったらしい。
私が働いていたオーストラリアのミニスーパーでは、飲料はすべて週一回の発注、入荷だった。
誰も働ける人が居ない、というよりは、働きたくない水曜日と木曜日。
私が朝7時半の開店前から23時45分の閉店まで、一年以上、独りで長時間労働していた。
授業料のほか、生活費も必要な私にとっては、二日の勤務で一週間分のお給料を稼げる! という利点もあった訳で、お陰で両腕は今でも年齢の割には「たるみがない!」し、当時から続けている腕立て伏せ20回は軽くこなせるし、収入面でも健康面でも、いいこともあった。
勿論、途中、北海道出身のワーホリの男の子が数カ月、働いてくれたり、お店で知り会ったヨシが この時期から働いてくれるようになり、スタッフは増えた時期もあった。
職場は皆一緒。と、言われがちな日本。
だけど、仕事を長く続け、楽しむ意味でも、スタッフ一人ひとりの生活スタイル、都合、健康面、年齢を考慮してもいい、と個人的には思う。
長年、外国で働いていたから、他民族が共存する社会で、違いを認める日常を体感してきたから、専攻が社会学だったから、そこでは日本社会の不平等さを指摘されることが多かったから、という要素も多い。
障害者施設でも、個人の能力に合わせて出来ること、得意なことを主に…という環境にいた。
少しの我儘はいい。
介護中でも堂々と楽しんでいい。
前もって職場から休暇を貰い、旅行だってしてもいい。
楽しんでいい。
私は、そう思う。
「あんたたちは呑気かねぇ~! 家族の中に病人が居て、旅行にいくんね!」
と身内に指摘されたこともある。
その時、相手に敬意を払いつつも言った。
「それって、違うと思う。こういう時だから、旅行にでも行って息抜きしたり、家族で楽しんだりしないと、共倒れになる。
私が仮に精神科病棟に入院したり通院したするようになるより、いいんじゃないの? 私にとっては旅行費は病気にならない為に必要なものなの。旅行費は医療費だと思えば同じなのよ」
「旅行へ行くから」
「友達と出かける予定だから」
という理由は勿論のこと、
「荷物が重い商品の入荷日だから働けない」だとか、
「テレビ観たい映画が今夜あるから」という理由でも、私は認めていた。
いつもなら、スタッフが働けない日に自分の勤務時間を当てはめていく。
(水曜日と木曜日は共に15時間労働ね)というのが私のシフトの作り方だった。
だから、シフトを作成する上で、ボスやスタッフから苦情を受けたことも、揉めたことも一度もない。
いや、無かった。
そんな私がワールドカップの開催時期だけは…。
勤務3年目にして、我儘を自ら言った。
「ホセインはサッカー好きだよね。いつも90分以上、私を一人にして売り場へ降りてこないでしょ? 何処のチームを応援してるの?」
こんな風に話は始まった。
「日本の試合日、私、仕事を夕方5時で終わるか、お休みにするか、どちらかにしてもいい? 冬休みなんだから、メヘデイも学校がある、とは(要するに嘘は)いえない筈だしねぇ」
ただ、問題は、誰が私の代わりに店に入るのか!? という点だった。
「冬休みだから学校、休みでしょ?」
この一言で、メヘデイは納得してくれた。
これで、初戦の他、2回はメヘデイが私に代わってくれた。問題は、残りの一戦。。。。
カレンダーを観ながら、
「この日、サッカーがあるから観たいんだけど、だれも代われる人が居なくて…」
と残念がっていると、ヨシが一回、入ってくれることになった。
日本人の彼が! ヨシだって、サッカー日本代表を観たいだろうに!
「俺はそこまでサッカーに熱中していないから、いいですよ」と笑顔で。
「え~? 本当にいいの?」
「いいですよ」
「じゃ、初戦はアパートでシェアメイト達も一緒にワールドカップを観るから、来る? ヨシは仕事、休みだし。この日、私は5時に上がるから夕食も作っておくね~♪」
一緒に夕食がメインのホームパーティは毎週のように開いていたし、月に一度は誰かの誕生日パーティをしていた。
勿論、近くに引っ越してきていたヨシも参加していた。
ワールドカップ観戦ホームパーティというのは、この時が最初で最後だったが、何故か私のシェアメイト達は誰も日本を応援してくれず、寂しい想いをしていた私にはヨシの応援は心強かったんだよね。
日本人同士、誰もが素直に愛国心を表現出来るイベント。
それがワールドカップだったり、オリンピックだったり。
特に日頃から愚痴が多い私達、日本国民にとっては意義ある日かもしれない。
素直になれて。
勝っても負けても選手をたたえ、応援し続けたい、という気持ちはホークス戦の時と全く変わらずの私。
ガ・ン・バ・レ、日本♪
おまけ♪
帰国後、日本の職場で、日頃は野球のことしか話題にしないので、「サッカーは?」とある人に尋ねられたことがあります。
「サッカーは日本代表の試合しか観ない」
と答えたのでした。
「それって本当のサッカーファンじゃないね」
返答に迷い、そうなんだろうなぁと思ったけれど、何も言わなかったっけ。
今、ひとつだけ言うことがあるとすれば、私にとって野球は西鉄ライオンズ、福岡ダイエーホークス、ソフトバンクホークス、そしてWBC日本代表…という歴史をたどっており、高校野球に熱中した中学時代の地域の野球が主流で、あとから日本代表チーム、という感覚であること。
一方のサッカーは、先にオフト監督の下、ワールドカップ出場を目指していた日本代表チームの存在のみがあり、カズやゴン中山を応援していたこと。
Jリーグ開幕は、
その後の出来事で、
「じゃぁ、中山選手が所属するジュビロ磐田かなぁ」
くらいの感覚でしかJリーグをとらえられなかったし、私にとってはジュビロ磐田は地域のチームでは無かったから…イマイチ、サッカーに興味をもたない日常を送っているのかも…です。
それでもオリンピックと同じく、普段は殆ど観るどころか、
「こんな競技があったの?」くらいの感覚(特に冬季オリンピック)の私も日本人だわ~と強く認識させられるオリンピックやワールドカップ。
今、時差や国境を越えて世界中が同じ映像を観ている。
そう思うだけで、何でも上手く行きそうな気がするのでした。
すず
もう一つ、おまけ♪
プロ野球、交流戦。
終わってみれば、12球団中、上位6位までパリーグが独占!!!
「人気のセ。実力のパ」
と野村前監督がテレビ画面にドアップで語ったのが懐かしい~
今では、
「人気のパ。実力もパ!!!」
ですな。
セリーグ首位の巨人が7位。 わっははは!
愉快、愉快♪
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