『人魚の眠る家』著:東野圭吾
プールで事故にあい、植物人間状態になってしまった小学生の娘を巡り、離婚する筈だった夫婦が、別れずに娘のために生きる道を選ぶ…
私は臓器提供すべてに 〇をしているので、(健康保険証)もし、脳死になれば、火葬されて、骨になっておしまい、よりは、誰か、命ある人の役に立って欲しい、と思う人、、昔から…。
それぞれの立場から読ませる筆力は凄い!
考えさせられる小説です。
『ネバーランドNEVERLAND』著:恩田陸
久々に読む、スリリングな学園物でした!
男子高校生4人、それぞれに問題を抱え、内、3人は寮生活を送っているのです。
朝ドラじゃないけど、スンとして。周囲の顔色を窺って。自分を出し過ぎず、浮いたりせず、無難に過ごすため…?
そんな彼らが 冬休みとなり、殆どの寮生たちが、実家へ戻った後、彼らだけで自炊して過ごすうちに、段々と自分と向き合うことになり… 良書です👍
大人も若者も変わりはしない、自分たちもそうだったじゃないか、と遠い昔を思い出したりしました。
『月のしずく』著:浅田次郎
いずれも、日本が舞台の短編集でした。結婚を諦めた男がある日、突然 男と喧嘩別れした美女を背負い、自宅まで連れて帰って世話をして…
狐が化けて出たんじゃないよね?なんて…違いますが💦
なかなか、心情を描くのが上手い作家さんなので、短編でも長編を読んだかのように感じさせられます。
『紫蘭の花嫁』著:乃南アサ
最後に、最後の最後まで、犯人は誰なのか、どういう展開になっていくのか、先が読めなかった小説!
単なる推理小説ではなく、登場人物一人ひとりを丁寧に描かれているため、自分の身に起きた事のように感じられるのです。
ラストには… もう、あっぱれ!としか、いいようがない。
事件は解決した… 筈だったのに… これ以上書くまい。
とにかく、読ませます。先が知りたい! 久々に恐怖を感じつつ、ドラマを観ているような感覚に陥った小説でした。
そして、今、現在、読書中なのが、こちら。
同じく、乃南アサさんによる 『地のはてから 上下巻』
今、下巻の100ページ目あたりです。バス通勤のため、往復する際と、ヴァイオリンレッスンへ行き来する際も、バスの中で読んでいます。それだけでも、結構、夢中になってしまうというか、読めるものですねぇ。
蝦夷地を開拓し、貧しいながらも家族で生きる… 途中、主人公は奉公先でも苦労するのですが…
激動の時代、大正から昭和へ~ そんな時代を懸命に生きた女性の物語。
この先、どうなっていくのか、楽しみです。