福岡から高雄までのフライト時間は2時間弱。事前に受け取ったスケジュール表には、13:40福岡発、15:45高雄着とある。(第一回の台湾日記を書いた際、記憶が曖昧になっているなと感じたので、チェック!)実際には予定時刻より早く到着し、現地で観光地が変更された。「時間に余裕があるので、先に蓮池澤へ行きましょう~」というふうに。
ガジュマル
高雄国際空港で入国審査の際、「お泊りのホテルは?」と、ここでも父が英語で尋ねられているのが聞こえた。入国カードに そういえばホテル名、記載しなかったんだ!慌てて英語名、「EVERGREEN HOTELだよ~」と背後から父に声をかける。ところが私の声は父にではなく、入国審査員に聞こえたようで、"OK, I will write it down" と、親切にも記載してくれていた。 ここまで関わった台湾の方、すべて英語で日本語なし。事務的に業務をこなしている感じで、8年前の台北での入国審査と随分雰囲気が違うなぁ・・・当時は個人旅行でやってくる日本人女子が珍しかったのか、それとも今回は団体様だからかな。
父の分の荷物も積めたのは私だから、ピックアップするのも私。父ではどれがうちのスーツケースか、そもそも見分けがつかないようだし…。渡航1か月前に後期高齢者になったばかりの父。荷物持ち、その他は私がかって出ましょう~
ピンクのハートマークの阪急トラピックス荷物が次々とピックアップされ、ぞろぞろとガイドさんが待つ到着ロビーへ
現地ガイドは この道20年以上のベテランガイド、チョウさん。生まれも育ちも台湾で、「台湾語と中国語、北京の標準語と日本語を話します!」
それぞれ名前をチェックし、全員がそろったところで まずはトイレへ行きたい方、バスに乗り込む前に、どうぞ~。そしていよいよ空港の外へ。 真冬の日本から真夏の台湾を実感する。上着を脱ぎすて、夏バージョンでバスに乗り込む。参加者30名で、満員御礼 あと一人、参加者が多ければ、バス二台になったらしい。ギリギリ経済的な旅となったわけですねっ!
「台湾には冬がないので、バスには冷房しかありません。よって大人数でバスに乗ると、窓ガラスが曇るので、冷房を入れることになります。そうすると日本から来たお客様は、寒い!といわれる方が結構いらっしゃいます。何でも今の日本はエコで設定温度を高めにし、夏でも冷房をきかせないのだとか…? 寒い方は上着を着て下さい~」
まぁ、この日は皆、つい先ほどまで冬の日本にいたわけで、気温差のギャップは確かに…でも寒いとは感じなかったのは、やはり冬の日本にいたからかな。8年前の2月に来た時は、空港⇔市内間のシャトルバス以外、冷房が利いた場所におらず、とにかく自分の足で歩き回ったので、暑かった~という印象しかなく・・・8年前は足として地下鉄に乗ったが、あの時の感想は、「あ~涼しくて気持ちいい~」だったな、確か 地下鉄の綺麗な座席に腰を下ろしてほっとし、リュックサックからペットボトルの水を取りだして、一口飲んだ時、あるいは飲もうとしたときだったか…車内の電光掲示板に、「飲食禁止。飲み物もダメ違反すればペナルティー」 えっ?罰金取るの 慌てた記憶ありルールを説明してくれるガイドさんなしの一人旅って、こんな感じだよね。
・・・まっ、そういうわけで、今回は いたせりつくせりの旅の予感。実際、移動は貸し切りバスなわけで、観光地を無駄なく回るという点で、とても効率的なのだった。 現地の人との交流は極端に減る!という点では物足りなさも感じたが… ただ、移動中、バスの中で飲み物を飲むのはOKとのこと。ガイドさん曰く、「日本人は飲食しても散らかさない。これが〇〇人だと散らかして…」 う…ん、何となく想像できる。
24時間オープンの図書館を車窓から眺めながら、「もし、高雄にきて宿がなかったら、図書館に泊まるといいですよ!」というガイドさんの提案?に皆、爆笑 そうこうする内、バスは最初の観光地、蓮池澤に到着。
我々を出迎えてくれたのは、ガジュマルやマンゴの木。
思わず覗いてみたくなる! トトロやまっ黒くろすけに出会えそう~
途中までガイドさんが案内してくれ、皆で南国の景色を楽しみながら歩いていくと…
虎の口から内部へ入れるそう! 「このあと、自由行動ですので、是非、中へ入って下さい」
よし!あとで行ってみよう!今は混雑するだろうから(≧◇≦)
自由行動として与えられた時間は30分。来た道を戻ることを頭に入れると、お店を一つひとつ見ている時間はなさそう。でも、ちょっとだけ…地元の人らしき人が出はいりする店をパチリ。道路を横切ると、寺院があり、その前で出店を開いている方も!手前の緑色でゴツゴツしたフルーツって、どんな味がするのかなぁ。見た目は美味しそうじゃないけど、気になる! マンゴもあった!台湾マンゴ、甘くておいしいのよねえ。8年前は一人だったのでお腹いっぱいで、食べきれなかったっけ・・・。
道路を渡り切ったところで、再びガイドさんと一緒になり、半数以上の人が寺院についてガイドさんの説明を聞きながらの観光。
階段も大理石でできているのだとか!思わずカメラに収め、慎重に歩を進める私。なにせ大理石!
驚くことなかれ! 日本では多くの観光施設は 「内部の写真撮影禁止」ですが、ガイドさん曰く、「写真撮影は自由です!皆さん、どうぞ~」
「え~? そうなの!? では遠慮なく・・・」
フラッシュは たかず。よって多少、暗めの写真。一緒にツアーに参加した皆さん、熱心なカメラ小僧ぶりを発揮! 天井も壁も柱も日本とは違う!派手というか目を見張るものがある!
中央に帝大生保 という4文字
今、写真を改めて見て気付いたくらいだから、今更ガイドさんに聞くこともできず…
こちらは台湾式おみくじ。初めて見た!
「日本のおみくじはお金が要りますが、台湾は無料です。気に入った結果になるまで台湾の人は何度でも繰り返します」ですって! 面白いですね。
こちらも 台湾式おみくじ
再び池の方へ向かいます。虎のほかに竜も発見!虎と竜(タイガースとドラゴンズが並んでる!)
私達は折角なので、虎の口から中へ~
塔の4階からの眺め
時間が押してきたので、急いで元来た道を戻ることに。
鯘恋人たちの撮影場所にいいですね! …と思ったら、ちょっと歩くと 地元っ子が ちょっとおふざけ写真を撮っている場面を目撃!ずらっと並んでムカデ競争みたい~(笑)
途中、まるで死んだように眠っているワンちゃんがいて、気になってしばらく見ていると、同じツアーのおじさま二人が私に声をかけ、
「大丈夫なのかね、この犬・・・」
すると我々の気持ちが通じたかのように目を開きました。
「あ!生きてる!良かった、よかった!」
つづく