健康を科学する!

豊橋創造大学大学院健康科学研究科生体機能学のつぶやき

白血病になりやすいiPS細胞

2012-12-03 08:30:24 | 研究
白血病になりやすい遺伝的な特徴を持つ人の人工多能性幹細胞(iPS細胞)が確立したそうです(MSN産経ニュース)。このiPS細胞は、「血小板異常症」という病気を高い割合で発症する、世界でも30しか見つかっていないまれな家系の3人から血液の提供を受けて作製したものだそうです。白血病になった人の遺伝子を調べると「RUNX1」という遺伝子に異常が見つかることが多いそうですが、この家系の人々は、RUNX1に先天的な異常があることが知られているそうです。通常のiPS細胞と同様、さまざまな細胞に成長させることができるそうですが、血液細胞への細胞分化については障害が起きやすいことを確認したそうです。このiPS細胞は、白血病の発生メカニズムの研究に利用でき、新薬や早期診断法の開発につながる可能性があります。
Comment
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする