哺乳類のコウモリが飛べるようになった謎の一端が遺伝子レベルで解明されたそうです(毎日新聞)。コウモリの翼は鳥類とは異なり、腕、指、脚、尾の間が水かきのような「飛膜(ひまく)」でつながっているそうです。ヒトを含む哺乳類は、発生初期には指の間に水かきを持ち、やがてその部分の細胞が死んで水かきが消えることが知られしるそうですが、この細胞死がコウモリでは起きないことは分かっていたが、指の間以外の飛膜がどのようにできたかは謎だったそうです。コウモリの飛膜内部に張り巡らされている「筋組織」に着目し、筋組織ができる仕組みを、さまざまな発生段階の胎児で調べたところ、細胞の増殖を促すたんぱく質の遺伝子が、成長に応じて飛膜のあちこちに発現し、筋組織を作っていることが分かったというもの。
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